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横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

横浜に野生のハクビシンが急増しているって本当?

ココがキニナル!

保土ケ谷の実家でハクビシンを見かけると聞いてます。ハクビシンは、横浜に増えているのでしょうか。(Snoopyloverさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜市内におけるハクビシン駆除件数は、ほぼ横ばい状態。目撃情報や捕獲地域は市内全域に渡っている。

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ライター:細野 誠治

駆除の現場を見てみよう



生態、そして行政としてのハクビシンへの対応は分かった。
では実際に駆除を行っている人たちは、どう考えているんだろう?
インターネットで駆除業者を検索し、検索結果の一番トップにきたところに問い合わせをする。
 


ハクビシン駆除.com


聞けばこちらの業者さんはハクビシン駆除をメインに業務を行う、パイオニア的な存在だとか(所在地は東京ながら神奈川県内への出張も多いのだそう)。ならば実際に出向いて、お話を伺ってみよう。
 


東急東横線「多摩川」駅で下車
 

多摩川沿いを歩くこと20分くらい(対岸が神奈川県)
 

こちらがハクビシン駆除.comを展開するAAAホームサービス株式会社


応対いただいたのは環境衛生事業部部長の福島博明氏(44歳)と、課長の内田翔氏(32歳)のお2人。
 


福島氏(左)と内田氏


社内に足を踏み入れると、こちらも電話の応対で忙しい様子。
 


創業2005(平成17)年。従業員16名で24時間365日(無休)対応している


―やはり相談は多いんでしょうか?
福島氏:「えぇ。多いですね。弊社は東京・神奈川・千葉・埼玉・栃木・茨城、あと静岡の一部をカバーしていますが、まんべんなくお電話をいただいていますね」
 東京からの問い合わせも多いんですか?
福島氏:「何でこんなところに? という場所にもいますね。新宿歌舞伎町や、原宿などにも出没していますし」
(東京の某テレビ局に出没したこともあるとか!)
 


神出鬼没・・・な、ハクビシン(提供:ハクビシン駆除.com)


市役所での数字を見る限りは、減っているのかと思っていたけど。
この件に関して福島氏から「ネットなどの普及で、市役所などへの相談から直接、駆除業者への相談というかたちで被害に遭われている方たちが流れているのでは?」という見解をいただいた。

―では、数は減ってはいない?
福島氏:「増えこそすれ、減らないでしょう。日本にはハクビシンの天敵が、いませんから」
 


駆除業者の見解は「減ってはいない」(提供:ハクビシン駆除.com)


ここで内田氏に駆除の流れを聞いてみた。

内田氏:「まずご相談を受けて現場に伺うのですが、どんな動物が悪さ(悪臭や糞害、物音など)をしているのかを確認します」
 


ファイバースコープに赤外線カメラ。まずは現状の確認を
 

あっ、ハクビシンだ!(提供:ハクビシン駆除.com)


内田氏:「動物が分かったら、次に“追い出し、捕獲”に移ります」
(ハクビシン以外、ネズミやアライグマなども場合も相応に対処)
 


燻煙で追い出し(提供:ハクビシン駆除.com)
 

使用する罠(檻)


捕獲されたハクビシンは必要に応じて安楽死させるそうだ。
が、ここで終わりではないという。

内田氏:「次に(家屋など)侵入された穴を塞ぎます。塞がないと、また侵入されるので意味がありませんから」

何でもハクビシンが住み着いている(巣を形成している)家の近くには、同じようなハクビシンのコロニー(巣・家族)が複数、形成されているからだとか。それらコロニーから巣立った個体が巣を形成するため、放っておけば再度、侵入されてしまう。
 


ハクビシンなのにイタチごっこ・・・(提供:ハクビシン駆除.com)


内田氏に倉庫を案内していただくと・・・
 


断熱材やリフォームに使う道具もたくさん
 

もちろん穴を塞ぐ鉄板なども


内田氏:「ハクビシンは頭が入る穴なら、すり抜けてしまいますから」

倉庫を見渡すに、駆除業者の先入観が変わる。
害獣の駆除業者というよりも、リフォーム会社のそれといった感じ。
「近いかも知れませんね。私たちはただ捕まえたり侵入口を塞ぐだけでなく、ハクビシンによって荒らされた家屋の健康被害対策や環境改善も行いますから」と内田氏。

追い出し・捕獲の後、巣や糞などを取り除く(菌やダニなどを持っているため消毒を行う)。
 


消毒風景(提供:ハクビシン駆除.com)
 

入ってこられないよう穴を塞ぐ(提供:ハクビシン駆除.com)


事務所に戻り、ちょっと聞きづらいを質問をしてみた。
―殺処分なんですが、月にどれくらいなんでしょう?
福島氏:「ウチは積極的な捕獲作業は行っていないんです。(殺処分は)月に1~2頭程度でしょうか。基本的には追い出しをして穴を塞ぎ、建物に二度と侵入させないようにすることが重要なんです」
 えっ!?
福島氏:「大切なのは捕まえることではなく、被害に遭われている方の生活を元に戻すことですから。それに生きている動物ですからね」

果たしてハクビシンは増えているのか? それとも減っているのか?

今回のキニナル調査、「よく見かける」と言った野毛山動物園の櫻堂さん、市役所の見解の「横ばい」。そして駆除業者の福島氏の言う「多い」という言葉を、どう捉えるのかは人によって違うのかも知れない。

誰かが管理したり、数えたりしているわけではないハクビシン。
取材先で見た、電話がよく鳴っている光景を思い出すに、筆者の感想としては「増減は分からないものの、多く生息している」です。
 


やっぱり、不思議な動物(提供:ハクビシン駆除.com)




取材を終えて



今回、訪れた駆除業者のハクビシン駆除.comでは駆除の様子を捉えるべく同行を目論んでいた。だが、実際に被害に遭われている方々からは取材の許可はいただけなかった。

理由はさまざま。近隣の目や、後ろ暗さだ。
騒音や悪臭への配慮、そして動物を捕らえて処分(殺処分)することに心を痛めている被害者の姿があった。
 


ハクビシン駆除.comでは年に1度、慰霊祭を行うそうだ(提供:ハクビシン駆除.com)


人に害をなすから害獣で、害獣なら殺処分も・・・。
理解はできても、割り切れない心情が見えました。そしてハクビシン、不思議な動物でした。


― おわり―


横浜市立 野毛山動物園
住所/西区老松町63-10
電話/045-231-1307(管理係)
URL/http://www2.nogeyama-zoo.org/

横浜市役所 環境創造局 動物園課
住所/中区港町1-1(関内中央ビル7F)
電話/045-671-4124

AAA(トリプルエー)ホームサービス株式会社
(ハクビシン駆除.com)
住所/東京都世田谷区玉堤1-21-16
電話/03-5758-6206
フリーダイヤル:0120-6494-39
http://www.hakubisin.com/
E-mail:info@a3-home.com
 

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  • 路上などの屋外で見かけるのと自宅に棲みつくのでは対応が変わるのは分かるような気がします。個人的には外来種であれば殺処分も致し方ないと思いますが、難しいところですね。

  • 保土ヶ谷区に近い西区に住んでいますが、家にもハクビシンがやってきました。猫かなと思ったら、体が細長いし鼻に白い筋が。。

  • ハクビシンの肉を食べたことがあるが、割と美味かった。駆除ではなく、ハクビシンを利用したら?

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