白楽から元住吉に移転した二郎インスパイア系ラーメン店、新「豚星。」に突撃!
ココがキニナル!
元住吉へ移転した豚星。は営業を再開し、今はどんな様子なのかキニナル(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
4月4日に開店した豚星。は取材日の25日も開店15分前には10人が並び、開店すれば店内の壁沿いに並んだ客は外に溢れ、つまりは単純に大盛況である
ライター:永田 ミナミ
そして4月の終わり
その後、しばらく大塚さんとコンタクトがとれず、開店直後の過剰な忙しさによるものだろうと思い、大丈夫かな、忙しすぎて体がどうにかなっちゃってませんようにと少し心配しながらも、とにかく大塚さんからの連絡を待っていた。
そして4月中旬、大塚さんから「4月25日に」という連絡があった。よかった、大塚さんは無事であった。
というわけで4月25日。木月四丁目の交差点を渡り午後3時
豚星。の前に到着すると、見慣れない空き缶ペットボトル用ゴミ箱を発見
おや、と思って店内を覗くと、入ってすぐ右側にプレオープンの日にはなかった自動販売機が設置されている。この3週間ほどの間に黒烏龍茶も完備したようだ。
ずらっと並ぶ黒烏龍茶を見ると「ああ、来たな」と思うのであった
大塚さんたちは仕込みの真っ最中なので一段落するまで店内を観察することに
と視線を上げると自販機の上に「ニンニク」「入れますか?」の豚星。達磨が
そして自販機の横には券売機があるのだが
券売機の上にも何だか不思議な像がある
この鼻から麺が1本、口のまわりを脂で光らせた謎の像は常連客の作品という
などとしばらくの間、ときどき近くを通りかかる大塚さんに聞いていると、一段落したところで「あ、大丈夫ですよ」と声をかけてくれた。
席をすすめてくれたのでカウンターに座ると「まあこれでも飲みながら」と2リットルのりんごジュースとオレンジジュース、そして1リットルのコーラをズシン、ズシンと置いてくれた。
「とても嬉しいですけどこれ飲んだらラーメン食べられません」「そう?」
開口一番飛び出したのは「(酒を)飲む暇がないほど忙しい」ということ。毎朝6時に店に入って仕込みを始め、午後4時~10時の営業後、片づけや清算を終えて帰宅すると午前0時というからなるほど大変である。
そして酒量が激減したことによりハイチュウがやたらと美味しくなり、1日2リットルだった牛乳の消費量が4リットルに倍増したという。酒量と牛乳量だけ見れば健康的になったようにも思えるが、とにかく体がどうにかなっちゃってもおかしくないほど猛烈な忙しさだそうだ。
ちなみにこちらが製麺室でつくられた自家製麺
4月3日のプレオープンの日は読みが甘く券売機の小銭がなくなってしまい、午後8時ごろに閉店せざるをえなくなったとのこと。「食べられないお客さんがたくさんいて、情けなくて落ち込んだ」というが、さらに4月3日が土曜日だったことに気がつく。つまり翌4日の日曜日も銀行は開かないため、小銭がないまま本オープン当日を迎えなければならないのだった。
そこでその緊急事態を打開すべく、なるべく小銭を用意してきてもらうようにツイートすると、何と常連客が2人、2万円分の百円玉と4万円分の百円玉を持ってきてくれたのだという。その600枚の百円玉を感謝とともに1万円札と交換したが、それでもやはり同じように8時ごろ閉店を余儀なくされてしまったという。
しかしその緊急事態のなかでも、プレオープンの日は114杯、本オープンの日は、170杯ほどは提供できたそうだ。ちなみに現在は、最大1日240杯は提供できるようにしているということなので、安心して店に足を運べる状態だ。
ほかにも開店後数日は豚肉切れも発生するという波乱の幕開けだったが
現在は仕込み量を増やし豚肉切れ問題はひとまずクリア
さて、製麺機の導入とともに新豚星。では豚肉が変わっている。移転休業中に、キロ単価で120円高くなるがとてもいい豚肉を見つけたので、いいものを見つけた以上使わないわけにはいかないということで変えたとのこと。
そのせいか豚入りの注文が増え、まだお土産豚までは豚肉がまわらないそう
「とはいえ未経験のスタッフ2人が頑張ってくれて嬉しい」と大塚さん
生花店で働いていた下地さん
清掃関係の仕事をしていた松延(まつのぶ)さんと、後ろで仕込む大塚さん
下地さんと松延さんの頑張りで、開店当時ラーメンのみだったメニューは現在、豚星。恒例の2種類の限定メニューも始まっている。
実食に向けて
さて、現在の限定メニューとは、もはやお馴染みの「辛麺(しんめん)」と、今回新登場の「カレー麺」である。
ただ、お馴染みの辛麺はリニューアルして「別物」というほど美味しくなったそう
そ、それは食べないわけにはいかない
それからカレー麺は「汁あり(800円)」と「汁なし+チーズ(900円)」の2種類があるということで、限定メニューは都合3種類ということになる。
カレーは既製品ではなく、移転休み期間にGoogleで研究し、スパイスを単品で買い集めて自宅で調合を繰り返し完成させたオリジナルカレーというから期待大だ。
「汁なし+チーズ」のほうが注文が多い、ということなのでそちらをオーダー
あとは「小ラーメン」を注文して、りんごジュースをグラス1杯ずつ飲みながら厨房のなかを見つめた。
ほかにも前に話していたテーブルを寄せたカウンターを確認したり
達磨の裏側のメッセージのことを聞いて確認したり
「好きなとこに貼っていいですよ」と言われ券売機横に貼りつけたりして待った
そのころ、開店30分前に並びはじめた客は10人ほどの行列になっていた