【箱根駅伝特集】シード権獲得を狙う、古豪・神奈川大学駅伝チームの想いとは?
ココがキニナル!
10年以上遠ざかっているシード権の獲得を目指す神奈川大学と、「史上最強」という第91回大会総合優勝の青山学院大学の駅伝チームについて2回にわたってお届け!
ライター:はまれぽ編集部
攻めるチームに!
では、選手自身はどんな想いで当日に望むのか。我那覇和真主将に聞いた。
練習を終えた我那覇主将からは意外な言葉が・・・
「正直に言うと、シード権獲得は厳しい状況だと思います」と我那覇主将。
自身は4度目となる箱根駅伝。1年生の時には7区で区間賞という華々しいデビューを飾り、2年時は各校エースが競う「花の2区」に抜擢されるも、故障などが重なり、まさかの19位。しかし3年生で迎えた前回大会は1区で6位と好走。
箱根駅伝の酸いも甘いも噛み分けたからこその言葉だけに重みはある。
しっかり言葉を選んで話す我那覇主将
「守っていては勝てるチームではない。みんながどれだけ攻めていけるかが、シードにつながる」という我那覇主将。
「結果を残せない時期もあったし、自分がキャプテンシーを発揮してチームを引っ張れたとは思っていない。みんながいたから、ここまで来ることができた。チームとして『何位』という明確な目標があるわけではないが、このチームにシード権を残したいという気持ちはみんな同じ。最後の箱根駅伝は、今まで応援してくれた人たちのためにも最後まで走りぬきたい」と話してくれた。
黙々と練習する姿はチームに伝わっている
箱根駅伝は各校16人がエントリーされ、そこから当日の10人を絞り込む。
当日のメンバーについて大後監督は「『自分が走りたい』という気持ちを抑え、『自分がどこを走ればチームが目標に近づくか。チームのために何ができるか』という気持ちを持った選手を選びたい」と話した。
「チームのため」に走ることができる選手を
この言葉を受けて大後監督が「キーマン」として指名したのが、4年生で副将の永信明人(えいしん・あきひと)選手。
神奈川大学では選手同士で「どうすれば勝てるか」というミーティングに重きを置き、話し合いが午前1時、2時に及ぶこともあったという。
永信選手は「自分は厳しいことを言わなければいけない立場。そういう意見から目をそらしていては、チームは強くならない。チームが負けるくらいならば冷たい目で見られようが、しっかり意見していきたい」と話す。
大後監督の期待を受ける永信選手
大後監督は永信選手のこういったメンタル面を高く評価しており、「選手目線の話し合いを重ねることで、一人ひとりが洗練された。あとは、どの区間にだれを走らせるかという戦略面をわれわれ監督・コーチ陣がしっかり考えていく」と気を引き締めた。
そのうえで「シード権獲得は至難の業であることを覚悟したうえで挑んでいきたい」としつつも「今年は他大学と比べて大きく欠けている区間はない。全員が自分を見失わずにやってくれれば、十分チャンスはある布陣だと思っている」と自信をのぞかせた。
悲願のシード権を目指して!
取材を終えて
ランナーそれぞれの汗だけでなく、喜び、想い、夢、悔しさ、メンバーに入れなかった部員の涙、先輩たちの築いてきた誇り・・・。
さまざまなものがしみ込んでいるタスキをつないでいくからこそ、駅伝は人を引き付けるのだと思う。
2016年1月2日・3日は、沿道に出て選手たちを応援しにでてみてはいかがでしょうか?
箱根路で20年ぶりに「プラウドブルー」は輝けるか!?
次回は前回大会優勝の青山学院大学の様子をお届けします。
―終わり―
陽気なヘンリーさん
2015年12月29日 11時20分
今回は八校で三つの椅子を争う感じです!シード獲得のポイントは 順天堂に付いて行ってるか?日体大より上にいるか?神大ファンの方はここに注目して下さい!!
ランナーさん
2015年12月29日 08時57分
毎年シード権が取れそうで取れない神奈川大学。今度こそは見せ場を作って欲しいものです。
マッサンさん
2015年12月28日 22時24分
正月2日、3日は酒を呑みながらTVの前で釘づけです。