海岸線を40km、特別列車「京急サイクルトレイン」とは?
ココがキニナル!
5月15日の「京急サイクルトレイン」。京急電車に自転車を積み込んで三浦半島をサイクリング。レポートを!!(黒霧島さん)マイ自転車を載せて…。予約制だったかな?(マッサンさん)
はまれぽ調査結果!
三浦半島の海もマグロ料理も最高の40kmだった。サイクル好きでトレイン好きならもう行かない手はないので次回秋の京急サイクルトレインをお楽しみに
ライター:永田 ミナミ
自転車を乗せて走れ1000形
そして午前8時22分、京急サイクルトレインは静かに発車した。京急蒲田などで何度か短い停車はするもののドアは開くことなく軽快なBGMとともに気分はノンストップ。
途中のアナウンスでは京急サイクルトレインは過去に一度運行されていて、43年ぶり2回目であることも告げられた。
あっという間に横浜。横浜通過なんてめったにないがブレは興奮ではなく速度のせい
なんて言っていたら、横で宮本さんが「京急ウィング号は横浜に停まらないので本当の見ものは上大岡駅通過ですよ」と教えてくれた。そこで弘明寺過ぎたところでスタンバイするも、上大岡通過は一瞬の経験だった。
そしてサイクルトレインは定刻通りに三浦海岸駅へ到着
停車すると、スタッフの方が手際よく固定していたベルトをはずしてくれて下車。順番に階段を降りて駅を出てすぐの広場に集合すると、まもなく本日のガイドをしてくださる「KSI」の白熊(しらくま)さんから説明があり、そしてグループ分けがおこなわれた。
コースやスタッフとの連携など丁寧な説明をしてくださった白熊さん(写真右)
参加者はしっかりと耳を傾けていた
実はこのころ、ノーMy自転車で乗車していた山岸は、到着するやいなや電車を降り、駅を出て徒歩5分の「三浦うみかぜレンタバイク」に予約していた1デイMy自転車を借りに行くという、トレインミステリー的動きをみせていた。
こちらが三浦海岸にオープンして3年の「三浦うみかぜレンタバイク」
そしてこちらが「初心者でも安心してロードバイクを借りられるお店を」と開店した鈴木さん
店内にはかっこいい自転車がずらり
「高価なロードバイクは簡単に買えるものではないので、気軽に楽しめる機会をつくりたかった」という鈴木さんは多くの人に三浦半島サイクリングを楽しむ機会を提供している。ここでロードバイクを借りて東京湾フェリーに乗り、房総半島でのサイクリングを楽しむ人もいるなど、楽しみ方は多彩である。
こちらが本日の山岸号
かっこいいクロスバイクで颯爽と現れた山岸に羨望の眼差しを向けながら、自分のヘルメットとグローブを受け取った。全体は10人ほどの6グループに分かれ、1~3グループはやさしめ、4~6グループは本格サイクリスト中心ということで、永田・山岸は宮本さんと一緒の2グループに所属することに。
各グループの先頭と最後尾にスタッフがつき、全体を3台の車がサポートする万全の態勢
道中は自転車の修理に対応できる車が同行。また最後尾の車には体力の限界や故障などで走行できなくなった人と、自転車が乗ることもできる。「回収車ではありません。私たちはワープ車と呼んでますので、気兼ねなく言ってください」という白熊さんのやさしい言葉と安心感。
こちらはチームメイトの高橋夫妻。サイクリスト歴は3年ほどとのこと
高橋夫妻は今回のサイクルトレインはTwitterで知り、川崎から品川まで自走して参加したという。「ママチャリですが本日はよろしくお願いします」と挨拶をすると「意外といちばん速かったりしてね(笑)」と言っていただき、頑張るぞと思うのであった。
自転車に乗って走れ海岸線
そして出発。ルールを守って安全運転。写真もここからは一時停車して撮影
214号線を下っていくと間もなく海が見えてきて興奮
そしてときには海辺を離れて登ったり
休憩したり
そしてまた坂を下ったりして
城ケ島大橋を渡り
城ヶ島公園で休憩
前に来たことがあったので、公園のなかを進んでいくと富士山も見える絶景があるのは知っていたが、そこまでの時間と体力がなかったのでひとまず給水。
そしてマグロ料理が待つ三崎港へ
まぐろ・アンド・ゴー
城ヶ島公園から三崎港まではわりと近くてよかった
さあ、食べるぞマグロ。提携している店ならどこでも食べられるこのきっぷ
うっとりするような肉厚のマグロに舌鼓
ひたすら美味であった
そして出発。山岸もすっかりサイクリスト感が漂う
丘の上には取り壊されゆく「湘北高校」(旧県立三崎高校)
もう無理かもと思いながら上りと下りの解放を繰り返したあとは海辺を快走
途中の東京湾フェリー久里浜港で休憩して
浦賀へ。ペリーもいい場所に上陸したものである
そして観音崎へ。多々良(たたら)浜に着くとそこはもう夏だった
三浦半島一周サイクリング黒船碑をかこんでグループごとに記念撮影
あとはさっき横目に通り過ぎた浦賀駅へ戻ってゴール
40kmの風景とマグロの風味がよみがえり感無量
KSIのみなさんありがとうございました。不安も心配もなく走れました
2グループの殿をつとめ、励ましてくれた伊藤さんにも感謝感謝
帰路へ
そして40kmを走り抜けたMy自転車を積み込んでサイクルトレインは発車
すると車内で参加者全員にお土産が配られた。どこまでも至れり尽くせり
そしてサイクルトレインは品川に帰ってきた。宮本さんありがとうございました
だいぶ疲れたけど、何だか心地いい
ああ、楽しかった。じゃあ、絆を深めたMy自転車と自走して帰ります
取材を終えて
こんなに楽しいイベント、もっとたくさんの人が参加できたらなと思っていたら、何と秋にもまたサイクルトレインが走る計画が進行中とのことである。秋の三浦半島も美しいだろう。そのときもまた走りたいものである。ただできたら次はロードバイクで。
帰りは膝がもうひとつできたかと思うくらい疲れ果て、途中の公園で休憩してから帰宅
それほど疲れ一瞬で寝たのに、そのあと筋肉痛に悩まされないのは自転車の魔法だろうか。それともバブの温浴効果のせいだろうか。
―終わり―
駅馬車さん
2016年05月24日 12時58分
三浦は海沿いを走れるので良いですね。でも案外辛い坂道もありますが。次回は横浜から途中乗車が出来ると良いなぁ。横浜から輪行して品川で組み立てて、じゃあなんとなくおかしい感じがするし。
ポスポスさん
2016年05月19日 15時27分
街中を車と競争している気分のサイクリストの方がいらっしゃいますがこの方々の中にはそんな人はいないでしょうね。
黒霧島さん
2016年05月19日 11時03分
レポートありがとうございます天気も良くサイクリング日和だったみたいですねお土産もあり至れり尽くせりだったみたいで・・・次回は横浜から乗り込める様にもしてほしいけど、ホームが1本しかないから難しいでしょうね・・・