相鉄線特急運転開始後便利だと感じている利用者はどのくらいいる?
ココがキニナル!
相鉄線特急の通過待ち、快速、各停、と乗りたい電車の間隔も広がるうえ乗り換えが必須で横浜に出るのにものすごく不便になりました。実際喜んでいる人がどれほどいるのか知りたいです(ゴーヤさん)
はまれぽ調査結果!
特急運転開始によって便利になったと感じている人とそうでない人は利用駅によってさまざま。結果は本文参照
ライター:三輪 大輔
特急運転で便利になった?(つづき)
「海老名駅を利用しているのですが、本当に便利になりました」と答えてくれたのは、20代の女性である。
ご協力ありがとうございます!
「横浜駅までの時間も短縮されて、重宝しています」と、やはり利便性が高くなったことを感じているようだ。大和駅が最寄りの30代男性は「選択肢が増えたので、便利になりましたね。横浜駅までも10分は時間が短縮されたんじゃないでしょうか」と話し、湘南台駅が最寄りの20代男性は「相鉄は横浜駅に行く以外使わないので、便利になったとしか感じていません」と語ってくれた。
ただ、特急停車駅を利用する方でも、全員が「便利になった」と感じていない。海老名駅が最寄りだという30代男性は「通勤や帰宅時に特急が走っていないので関係ないです。それよりもダイヤ改正で、市営地下鉄との乗り継ぎが悪くなったと感じています」という。
スポーツマン3人組! 素敵なポーズをありがとうございます
ここまで、街の人の声を聞いてきて、どうやら3パターンに傾向が分かれることが見えてきた。特急停車駅の利用者は「便利になった」と答える方が多く、それ以外の方は「不便になった」と回答する割合が多い。しかし、特急停車駅でなくても、横浜駅から二俣川駅間を利用する方は、気にならないと答える方が多いのだ。
天王町駅が最寄りの30代男性の「特急は存在自体、今知りました。あまり関係がないですね」という意見や、和田町駅が最寄りの20代男性の「もともと通過待ちはありましたし、気にならないです。所要時間もあまり変わりませんし」との意見があった。
一杯行く前に、ご協力いただき、ありがとうございます。
こうして相模鉄道の利用者62名にインタビューを行って、調査結果が出た。
調査結果を発表!
今回の調査結果は、下記の表の通りとなった。「便利になった」が「不便になった」を上回ったが、「どちらでもない」にも相当数入っている。
調査結果の合計
また、インタビューに答えてくれた方の最寄り駅は、下記の図にまとめた。
各駅の調査人数の内訳
ただ、この調査結果を「横浜駅から二俣川駅間」と「希望ヶ丘駅から海老名駅間」、「南万騎が原駅から湘南台駅間」の3つに分けると、顕著な差を読み取ることができる。
まず「横浜駅から二俣川駅間」の方の調査結果は、下記の通りだ。
「横浜駅から二俣川駅間」の調査結果
この区間の方は、圧倒的に「どちらでもない」と答えた方が多かった。そもそも特急と以前より走っていた急行の停車駅が二俣川駅しかなく、新たな通過待ちの発生もない。そのため、ほとんど利便性に変化が起きなかったのだろう。
次に「希望ヶ丘駅から海老名駅間」である。ここでは「便利になった」と答えた方が多い。特急の停車駅である「大和駅」と「海老名駅」の方はもちろん、それ以外の駅の人も、急行・快速に加えて、特急という選択肢が増えたということで、歓迎ムードであった。
「希望ヶ丘駅から海老名駅間」の調査結果
そして最後に「南万騎が原駅から湘南台駅間」だ。この区間では「不便になった」が一番多く票を集めた。特急運転の開始前と比較して、新たに駅を通過していく特急列車が発生しただけでなく、二俣川駅での乗り換えも変化したため、便利さよりも不便さが際立ったと思われる。
「南万騎が原駅から湘南台駅間」の調査結果
速達性の向上を目指して導入された相模鉄道の特急だが、区間によって、極めて異なる調査結果となった。
取材を終えて
今回の調査で声をかけた人は、150名以上になる。「相鉄口にいるからには、相模鉄道の利用者だろう」と、安易な考えで調査を開始したが、そうではなかったからだ。多くの方が相模鉄道を利用していないが、「待ち合わせスポット」としては利用していた。「相鉄口」の存在意義の高さと同じように、特急運転も存在意義のあるものになっていけばよいと思った。
―終わり―
さがみおーつかの人さん
2017年12月22日 15時23分
やっぱり各駅停車などとの接続が悪すぎると思う。いずみ野線はそもそも特急自体必要ないと思うけど、いずみ野駅で各停との接続があるのでゆめが丘・いずみ中央から横浜の所要時間を短縮できているからいいと思った。でも一方の本線は特急通過駅から各駅停車に乗っても二俣川まで後ろの特急に接続しないので結局、二俣川で乗り換える分疲れるし、時間もかかる。瀬谷駅に止めて接続してくれた方がかしわ台・さがみ野・相模大塚利用者からすると時間短縮になるからそうして欲しかった。
ゆー4649さん
2017年02月26日 19時00分
正直、いずみ野線の特急はいらないと思う。快速が海老名に行くのはいずみ野線民にとっては不便になったと思うが、快速が海老名に行くのなら、急行も湘南台に行ってくれって思う。
座間の分からず屋さん
2016年08月27日 14時31分
この特急は実験的な要素が強いと思います。来る他社相互直通運転を見据え、どういったダイヤを組むのが良いのか。また、それに付随して二俣川以西で通過運転を実施することで、その手の列車を現行通り横浜系統で運行させるのか、或いは直通系統に充てるのが正解なのか。線路が繋がる前の今のうちにデータを集めてしまおう、という腹積もりなんでしょう。つまり、今はお客さんから叩かれる時期と割りきっている可能性があります。競争路線もないのに特急を新設してきたのは、そういった狙いがあるのかも知れません。裏を返せば、他社相互直通運転開始時には、旅客全員を納得させる、というわけにはいきませんが、相当に完成度の高いダイヤを組み旅客の拍手喝采を受けたい、そして沿線人口を高めたいと目論んでいる、とも取れますね。