野毛坂の途中、中央図書館停留所付近にあった歩道を二分する大きな木。撤去した理由とは?
ココがキニナル!
野毛坂に歩道を二分する形で大きな木があったのですが、いつの間にか無くなってました。 何故歩道の真ん中に木を残したの?またせっかく残した木をどうして撤去したの?(駅馬車さん、D5000xさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
2013年の春まで、歩道には確かにスダジイという樹木があった。木の老化による倒木の可能性が危惧され、伐採。なぜ、残していたかは不明。
ライター:クドー・シュンサク
「なぜなくなったんだろう」
こんな気持ち、今まで何度、胸を通り過ぎたのだろうか。ね。
あまずっぱいやつから、どてっぱらの奥にズシン、とくるやつまで、失ったモノにはさまざまな色彩の追憶があったり、なかったり。
野毛坂のバス停あたり、歩道にあった木はどういう流れでそこに根を生やし、どういう時間とともになくなっていったのか。
連絡先をくれた、横に座るアルコール接客のおねえちゃんから着信があったある日のお昼過ぎ、なかなかのテンションで取材と参ります。
2年前まであったスダジイという木
だいたい歩道にある木は道路側にクッと寄っている。ガードレールとかの側にある。歩道の真ん中にデーンという木は、あまり見かけない。
歩道の切られた木。こういうかんじでしょうか。
これとか
これとか
ということで、道といえば、木といえば、土木事務所。
もうおなじみの横浜市西区西土木事務所へとお伺い。なくなった木について、よろしくどうぞです。
それでは
にしどぼく
お話を伺うのは道路係のボス浅野さん(写真:左 はまれぽ3回目の登場)と係長の後藤さん(はまれぽ初登場)。
まずは木の名前。スダジイという木で、街路樹では珍しくない、一般的な樹木とされるもの。それからそのスダジイの木の起源と、なぜ歩道に残したのかの理由を伺った。
しかし、それに関しては資料が無く、起源と理由については把握していないとのこと。
では、なぜなくなったのかを
「安全の確保が理由です」と後藤さん。木の老化で、樹の空洞が50%にもなっていたという野毛坂のスダジイ。そこまでくると、強風や積雪で倒木し、大きな事故につながる可能性もある。そしてやむを得ず、2013(平成25)年の春に伐採へと踏みきったという。
この場所にスダジイがあった
残念な話が、管理をどこがやっていたのかが不明ということ。手入れや管理があれば老化による空洞化も防げたかもしれないというお話。どこか寂しくて残念なお話。管理があればと、偏にそうとは言えないが、ちょっと寂しい、そういう気持ちにもなってしまう。
伐採は、地区連合町内会に現状を説明の上、とりおこなったとのこと。
では
伐採した木の行方は
伐採した木は残すことができないという決まり。街路樹の伐採は場合より、よくあることでもある。現在では安全面の考慮として、樹木医の方に相談して木を切るという作業があるともいう。それはすべて安全面での考慮としてとりおこなうもの。
浅野さんは「事故、それも人身につながるような事故には絶対にならないようにしなくてはいけない。思い出の木・・・というところも人によってはあると思いますが、何より一番に安全を考える仕事ですので」
スダジイがあった現場
6年前
くらべてみると、こういったかんじです。
老化し伐採となったスダジイの写真を見せてもらうことに