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港南台の民家にポツンとある田舎カフェ「こやぎ」に突撃!

ココがキニナル!

鎌倉アルプスに近い港南台のカフェ『こやぎ』に行くと「アルプスの少女ハイジ」の気分になれるのかキニナル。(スさん)

はまれぽ調査結果!

元梨園の田舎カフェ「こやぎ」は、その時期に畑で採れた野菜を使った料理がいただける。ヤギのメルちゃんもいてちょっとハイジ気分が味わえる。

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ライター:山崎 島

田舎カフェこやぎの歴史



お腹大満足でちょっとゴローンと・・・したくなる気持ちを押し込め、後藤さんにお店の成り立ちについてお話を聞いた。

同店がオープンしたのは2014(平成26)年8月。元々梨農家だった、後藤さんの実家の一部を改装し、始めたのだそう。「もともとうちはずっと農家で、畑は一面梨の木が植わっていました。2年前、1人で畑を守ってきた母から、そろそろ引退したいという相談を受け、だったら私がお店をやろうということになりました。私は昔から実家であるこの場所で何かお店を始めたい、というアイデアがあり、ちょうど料理も好きだったので、わらび餅をメインにしたカフェを始めました」
 


後藤さんご姉弟3人が育ったお家

 
「カフェは築44年の実家の父の書斎だった場所と、茶の間だった場所を少し改装し、お店にしました。広告は出していなかったのですが、口コミで情報が広がり、わざわざ遠くから足を延ばしてくださるお客さんもいらっしゃるようになって。そのうちに、ランチメニューもあった方が良いのでは、というご意見をいただいて、ランチも出すようになりましたね」

「うちの畑で採れた野菜を使った日替わりランチなのですが、たくさんお野菜が食べれると喜んでもらえています」と後藤さん。木曜日~日曜日の4日間(その年によって定休日は変わるため要確認)、現在お住いの東京の自宅からここまで通い、ご家族に支えられてお店を切り盛りしている。
 


全て自分たちの手で作ったそう

 
以前はたくさん畑に植わっていた梨の木は、8本を残しほとんど抜いてしまったそうで、畑を整備した後、特定農地貸付法のもと「まほらひなた農園」という名前で近隣にお住いの方に貸し出しを始めた。

「農家のこれからのあり方を、ここから発信していければ、とみんなで相談しながらいろいろ工夫しました」と後藤さん。今でも後藤さんのお母さんは、サラリーマンの弟さんと2人で、お店に出す用と家族用の野菜を毎日作っているのだそう。なんだか力強いエピソードを聞けました。



こやぎカフェの見どころ



新しい農家のあり方を模索しながら自分たち自身で提案している、田舎カフェ「こやぎ」と「まほらひなた農園」。自然いっぱいのこの場所ならではの見どころが盛りだくさん。後藤さんにぐるっと案内してもらった。
 


まずは敷地内にある蔵

 
こちらの蔵は戦前からのものだそうで、かなり年季が入っているが、まだまだ現役。元々は白い壁だったそうだが、戦時中は白だと目立ってしまうため、叩いてわざと土の壁を露出させたのだとか。蔵の一部には屋号である池田の文字が残っている。蔵のある農家さんということは、とても大きなお家だったんだろうなあ。
 


それから野外コンロ

 
2016(平成28)年の夏から使用料1人500円でBBQができるようになったこやぎ。なんと後藤さんの弟さんがお一人で作られたんですって。弟さん器用なんですね!! いいなあ。BBQは基本持ち込みですが、道具や炭などこやぎで貸出しできるものもあるそうで、要相談。なんかいろいろ作れてたのしそうだなあ。

そしてでっかい見どころの1つは畑!!
 


畑へ上る途中、かつて防空壕だった場所には水が沸いており、夏には蛍が見られるそう


のどか!!


こちらは珍しいモリンガの畑!!

 
「モリンガって根っこからてっぺんまで食べられる、とても栄養価の高い食物で、なかなか日本では栽培が難しいんです。もうちょっとたくさん育てられたら販売もしたいですね」と後藤さん。その時は山崎にも売ってください。
 


残った梨の木

 
梨園の名残を感じる。今は獲れたものを知り合いの方に売ったり、デザートで出したり。パフェでいただいた梨は、素朴で優しい甘さでした。
 


近所の保育園に貸しているお芋畑

 
自分たちでお芋を植えて、秋に芋掘りをするんですって。良い学びになりそうで羨ましい。
 


あー、この景色を心が求めていたんだなあ

 
自分たちの口に入る物が育った環境を目で見て、肌で感じられる環境って、今の世の中でもこれからでも貴重になっていくと思う。同店はカフェ以上に気付かされ学べることが多い場所だなと思った。

で、忘れちゃいけないのが・・・
 


この子ー!!

 
やっぱり店名通りいたんだー!! 横長の瞳がつぶらなメルちゃんです。メルちゃんは5年前、畑の雑草を食べる係として、弟さんが知り合いから引き取ってきたそう。

「もともと体が弱くて、うちに来てからも病院に連れてったり看病したりと、大事にしてきました。おかげで雑草より植木を好んで食べるようになりました」と、苦笑いの後藤さん。でもいいんです。だってみんなに愛されているんだもん。
 


植木だって食べちゃうもん

 
そのほかにもチワワのぽんたちゃん・四国犬のあいちゃん・関本が追いかけていた黒猫のキキちゃんもいます。
 


気まぐれなのよ

 
店名の「こやぎ」は、お店を始めるにあたって身内に名前を募集したところ、甥っ子さんが、「子ヤギいるし、こやぎでいいんじゃない」と発案し、採用されたのだとか。メルちゃんはもう子ヤギじゃないけど、親しみやすくて、かわいい、良い名前ですね。
 


そしてみんなで記念撮影

 
田舎カフェこやぎは思いやりとあたたかさに満ち溢れた後藤さんご家族と、気ままにのんびり暮らす動物たちが出迎えてくれて、たしかにハイジ気分が味わえた。街を離れてのんびりしたいとき、体に良いものが食べたいとき、少し足を延ばして同店へお出かけしてみてはいかがだろうか。



取材を終えて



最近ずっと気持ちが落ち込みがちだったが、取材が終わった後、予想以上に元気になってて驚いた! やっぱり時には街を出て自然に触れるのは良いんですね。


―終わり―
 

<店舗情報>
田舎カフェ こやぎ
住所/神奈川県 横浜市港南区 野庭町 1853
営業日/木曜~日曜日11:30~15:00(要確認)
      ランチタイム 12:00~
電話番号/090-4816-1492(要予約)

 

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  • 一瞬、モモンガの畑→食べられる→え!?ってなった。モリンガ。親戚の家の近くだしこれは行ってみよう。木々の香りと目玉焼きハンバーグにまみれて溶けてしまいたい。大丈夫、きっと次はカビゴンが生まれるさー!

  • 鎌倉街道から入っていく道にあるみたいだし、週末やってるなら、サイクリスト向きだねぇ。のんびり休めそうだし、野菜たくさんはいいね。ライターさんもおつかれさま。

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