残り28.6km! 鎌倉街道を踏破-中の道4-
ココがキニナル!
鎌倉街道、大山街道などの街道を踏破して下さい。(jckさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
今回歩いたのは戸塚区舞岡町から東海道に出る戸塚区上柏尾町までの2.2km。次々に現れる緑多くアスファルト少ない古道の趣に大興奮の道のりであった
ライター:永田 ミナミ
小休止するも、また全開
さて、尾根道を歩いていくと、複雑な交差点で出会った山裾(やますそ)道と思われる道が右手に現れ
しばらく付かず離れずで尾根道と山裾(やますそ)道とは隣同士の道行き
やがて山裾(やますそ)道はどこかへ離れていき、その先で住宅に囲まれた小さな公園に出た
そしてこの公園のところで、はたと立ち止まった。この小さな公園の両側にある道が、どちらも歩いてきた道の続きに見えたのである。
このまま公園の左側を進む道もいい感じなら
公園の右側を進む道もいい感じという具合なのである
2つの道が交差しているなら右、すれすれに接近してまた離れるとすれば左
実に難しい判断を迫られているな、と途方に暮れかけながら公園のまわりを歩いていると、上の地図の★のところで素敵な道案内が目に入った。
むむ「早駆けの道」とはこれはまさに
そうそうこういうことですよね。いやあ、いいところでいい案内をどうも
案内板でいうと5から現在地の4まで歩いてきたので、進むのは左の道でよさそうだ
というわけで安心して左の道を歩いていく
あとで地図で確認すると青い道は途中途切れるがさっきの複雑交差点の道の続きと判明
上の地図でも分かるが旧鎌倉街道はほぼ直角に左折したあと大きな右カーブを描く
そしてやはり鎌倉街道は基本的に尾根道なので、両側に建ち並ぶ住宅がふいに途切れると
富士山が見えて思わず足を止めるなんてこともよくある話で
いやあいい眺めだったと歩いていくと
行く手に立ちふさがる鉄塔を戴(いただ)いた小さな丘
この丘のピラミッド的形態は人造っぽいぞと思い、地図で確認してみると、やはりそのようだ。周辺の建物がこの丘を斜めに横切るような向きと配置になっているのである。
鉄塔が立つ丘をはさむようにならぶ建物(赤枠)は、かつての区画の名残なのではないか
このあたりの現在の区画は後になってつくられたもので、もとは赤枠で囲んだ建物の左側に沿って旧鎌倉街道が通っていたと考えることができそうだ。
地図って本当に面白いな、と思いながら地図上の点線のルートを歩いていくと
現代の合理主義にはそぐわない思わせぶりな分岐が現れる。ここを右に入っていくと
まっすぐ進んだ突き当たりにこのような遊歩道の入口がある
いま、ふたたびの富士
ここでいいのかな、と思いつつも再び高まる古道感にわくわくしながら中へ
ここは、下永谷市民の森の西端にあたるので旧道がこんな形で残ってくれている
五山見亭(ござんみてい)とは景色のよさそうな名前だなと歩いていくと
道の先に明るいところがある。左側の茂みが途切れているようだ
おおお。富士山のほかにもいろいろな山が見えたことから五山見亭なのだとか
ふたたびの絶景を楽しんで、引き続き歩いていくが
公園内のルートは260メートルほどで終了
また住宅街の中を歩いていくことになる
と思いきや、80メートルほどで前方に森が見えてきた
「つうがくろ」と書かれた案内板は左折する広い道を指差しているが
旧鎌倉街道はこの直進する細道となっており武者震い
いやはや、この細道が残っているのは旧鎌倉街道として語り継がれてきたからか
朽ちた土留めの板塀がところどころ雨風に崩折れているというのも一興である