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鶴見区に存在すると噂される、「鶴見系」と呼ばれるそば・うどんを現地調査!

ココがキニナル!

鶴見系と呼ばれるそば・うどんがあると聞きました。調べてみてください(JUNJIさん)

はまれぽ調査結果!

鶴見系そばと呼ばれる「ごん兵衛」と「松の屋」に突撃。関西出汁と白身魚フライがキーワードとの説もあるが、真相はわからなかった

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ライター:カメイアコ

鶴見系を求めて、調査再スタート



ごん兵衛をベースにして、何軒か取材先を当たって見るも、鶴見駅にある正当派と呼ばれる「ごみどり」は取材などは一切断っているとのこと。ほか、鶴見系としてその名をあげる者も多い「居酒屋ベースボール」は
 


営業していなかった

 
さらに「駒」という立ち食いそば屋は・・・
 


「らーめん さくら」にフルモデルチェンジしていた

 
「らーめん さくら」は、美熟女オーナーが店を切り盛りしており、10年続けたそば屋「駒」を畳んで、2015(平成27)年ごろから、とんこつラーメンの店を始めたとのこと。ちなみに鶴見系について伺うも、「うーん、聞いたことがないし、うちの出汁は関東系だったよ」と言うのだ。個人的に、そばからラーメンという華麗なる転身劇の舞台裏がキニナッたので、今度食べに行こうと思う(しかも、娘さんと思われる女性も美人!)。

そんなこんなで、何の手がかりもつかめないままに移動距離だけが順調に伸びていく。JR鶴見線弁天橋駅を降り、首都高神奈川1号横羽線京浜工業地帯に沿って歩いて行くと「松の屋」という立ち食いそば屋を発見! 
 


「立喰そば・うどん松の屋」なにやら期待できそう!!

 
事情を説明すると、スタッフの方がオーナーに直接電話をつないでくださって、取材を申し込むことに成功した。
 


オーナーの松本邦夫(まつもと・くにお)さん

 
2012(平成24)年12月より、自身が経営している弁当店「松の屋」の隣に、立ち食いそば店をオープンさせた。

「もともと別の人が、この場所でそば屋さんをやっていたんですよ。辞めるというので、私が引き継ぎ、増築して、内装もリノベーションしました」と松本さん。
 


カウンター内は広く調理しやすそうだ

 
外から見たときに、ぱっと明るくきれいな店にしたかったとのことで、トイレも広々していて、立ち食い店らしからず、のびのびと居心地よく過ごせる。

早速、鶴見系について話を伺う。

「この店も鶴見系だと、ネットでは書かれていますけど、こちらは特に意識したことがないんですよ。生まれも育ちも鶴見なので、『ごん兵衛』さんで食べたこともありますよ。この辺で関西出汁のそばを提供しているお店って、ほとんど見かけないので、初めて食べた時はこういうそばもあるんだなって驚きました」と松本さん。
 


店内のおしながき。「白身フライ」文字も
 

じゃあ少なからず影響を受けたということかと伺うと、「影響を受けたというよりは、前の店が関東出汁でやっていたので、差別化するという意味で、関西出汁で売り出してみたんですよ。実は弁当店の方でもテークアウトのそば・うどんを提供した時に、自分で出汁をとって、かえしも作って、手間暇かけてやっていました」

「専門店をオープンするにあたって、いろんな出汁屋さんから声をかけてもらって、サンプルを試してみたところ、今の世の中の傾向として、薄味が好まれているということが分かったので、じゃあ思い切って関西出汁でいこうと思ったんです」
 


白い器で、澄んだお出汁の色が際立つ

 
オープン当初は、前店の常連さんから「関東出汁に戻してよ」という声もあって、悩んだ時期もあったそうだが、「みんな慣れるんでしょうね。こっちの出汁も良いなって。あとは、そばの命って、やっぱり麺じゃないですか。そばが美味しければ、足を運んでもらえるんです」と松本さんが言うので、製麺所はどこかと伺うと、なぜか変な間ができてしまった。ご主人がうむ、とのどを鳴らして、一言。

「それって、なんでみんな聞くんだろう」と。だって、麺にこだわっていると言ったじゃん!! ってのど元までツッコミが押し寄せてきたが、「鉄板の質問なんですよ」と伝えると、以前取材に来た出版社の人にも同様のことを聞かれたそうで、「言いたくないわけじゃないんだけど、なんか聞かれると言いたくなくなる(笑)」と何ともチャーミングな答えが返ってきて、一笑い。とってもお茶目で気さくなご主人だった。
 


そんな掛け合いをしながらも、手早く完成形へ


そば(250円)と紅ショウガのかき揚げ(100円)

 
こちらの出汁は、昆布系のうまみがしっかりでて、塩味もわりと控えめ。そばもつるっとのど越しがよい。紅ショウガのかき揚げは100円とは思えないくらい絶品だった。
 


こちらは、魚肉ソーセージ(100円)をトッピング

 
お弁当屋さんらしく白身魚フライはもちろん、天ぷらの種類も豊富で、魚肉ソーセージの天ぷらやから揚げもあり、毎日来てもあきないラインアップ。
 


ごぼう天や春菊の天ぷらもある!

 
常連さんに職人やトラックの運転手、サラリーマンが多いので、カツ丼やカレーなどのセットメニューも人気だ。
 


カレーと豚丼を組み合わせた「スペシャル丼/玉子入り(500円)」が看板メニュー

 
スペシャル丼は同店オリジナルの豚丼とカレーを組み合わせたガテン系向けの一品だ。30年お弁当を作り続けてきたキャリアがあるので、総菜はどれも絶品だし、つゆの味、ゆで加減も絶妙だった。

結局、鶴見系そばの真相は分からずじまいだったが、確かに鶴見エリアは立ち食いそばも普通のそば屋さんもほかのエリアよりも多いように感じた。さっと食べられて、腹持ちもよいそばは、工業地帯で働き手の多い場所では人気がある。
したがって、かきあげだけでなく、白身魚フライなど、より腹持ちが良く、ボリュームのあるトッピングが好まれたのではないかと推測する。

つゆに関しては、バリエーション豊富な粉末出汁を使用することによって、誰でも味を差別化しやすくなり、しかも安く、早く提供できる。店にとっても、客にとってもメリットがあったから、薄口系の出汁が普及していったのではないだろうか。鶴見系について、何か情報をお持ちの方がいたらぜひコメント欄にてお知らせしてほしい。



取材を終えて

個人的にはキニナッたのは、どのお店でも「立食い」でなく「立喰い」と表記されていたこと。「松の屋」のご主人は「看板をお願いしたらこの字で来たんだよ」とのことで、立ち食い店特有の表記なのかもしれない。


―終わり―
 


店舗情報



ごん兵衛
住所/神奈川県横浜市鶴見区駒岡1丁目21-16
営業時間/6:40〜14:00
電話番号/045-573-0869
定休日/日曜不定休

松の屋
住所/神奈川県横浜市鶴見区小野町52
営業時間/6:00~15:00
電話番号/045-511-2062
定休日/日曜日
 

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  • 居酒屋baseballの立ち喰いは蕎麦とうどんで出汁を変えているみたい。ベースの朝と言えば牛すじカレー。朝の立ち喰い蕎麦屋で出すのはもったいない程の味。日曜はお休みらしい。職人さんに合わせてのお休みだと。

  • 人口370万都市の割に名産品がシュウマイと家系ラーメンしかなく、その辺のお蕎麦屋さんを祀り上げてB級グルメを立ち上げようなんて横浜グルメも貧相なものですね。反面、洋食・洋菓子・神戸牛・灘の清酒・明石焼き・そばめし・いかなごのくぎ煮とA級もB級も兼ね備えた神戸。しかも並ばなくていいしお値段も東京・横浜に比べれば遥かにリーズナブル♪

  • 大門ソフト麺は川崎ではなく最初のごん兵衛さんの直ぐ近くにありますよ。そこに取材申し込みしても面白かったのでは。

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