みなとみらいを走る「セグウェイ」と「ウィングレット」。乗って違いを確かめてきた
ココがキニナル!
みなとみらいで行われる「セグウェイ」などのパーソナルモビリティを使った実験の詳細は?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
「セグウェイ」と「ウィングレット」に乗って公道を走ることができる実証実験に密着。実際に体験してきた
ライター:はまれぽ編集部
「新しい乗り物」のセグウェイ
「未来のモビリティ」の代表選手と言えば、もちろんセグウェイ。ウィングレットに引き続き、みなとみらいでは3月6日~9日、セグウェイを使った「パーソナルモビリティツアー」がモデル実施された。
こうしてみると、「ウィングレット」(右)とは大きく異なる
参加のための手続きを終え
まずは講習!
セグウェイに乗ってみると、ウィングレットと比べ、乗り心地やバランスのとり方がけっこう違う! ウィングレットはスピードが出にくいこともあって、自分の足の延長線上というイメージだが、セグウェイはしっかりとした「乗り物」という感覚。
慣れてくると繊細な操作や緻密な動きができることが分かり、装置としての技術力の高さも感じた。操縦には普通自動車免許が必要ということも頷ける。
セグウェイは小型特殊自動車の扱い
ツアーに参加した3月8日は、ウィングレットの実験日に引き続き、あいにくの空模様。風は冷たく、雨は吹き荒れ、コンディションは非常に悪かった。
「日本で一番寒いセグウェイツアーかもしれません」とのアナウンスが
講習を終えて公道に出ると、ますます乗り物としてのセグウェイが体感できる。
例えば徒歩で移動する場合と自転車で移動する場合、そして車で移動する場合では、注目する道路状況や安全のために気を付ける部分が異なるのではないだろうか。セグウェイに乗っている間は、ほかの移動手段とはまた違う視点で、歩行者や自転車の動きに注目していることに気付く。
とにかく安全第一。ツアー中に危険を感じる場面はなかった
スピードを出すこともできるし、緻密な動きもできる。そして歩道を走るセグウェイだからこそ、これまでとは少し違う街並みを感じることができた。
かつて汽車が走った道を、横浜赤レンガ倉庫へ向かって走る
極寒の中行われたツアーでは、日本丸メモリアルパークから汽車道を通り、赤レンガ倉庫や象の鼻パーク方向を周遊。寒さのあまり途中で引き返すことができる場面もあったが、最後まで参加したのはセグウェイならではの楽しさがあったからにほかならない。
冗談じゃないほど寒いけど、爽快!
セグウェイは実験の目的もウィングレットとは異なり、あくまでも「モビリティツアー」の実施に向けた検証。つまり、観光商品としての利用が念頭にある。実験を管轄するのも横浜市文化観光局で、実験のタイミングが重なったのは偶然なのだ。
同局も参加する事務局である横浜市パーソナルモビリティツアー実証実験推進協議会によれば、日本とイギリスを除いた先進国の観光地では、すでにセグウェイを導入した公道での観光ツアーが行われており、日本を訪れた外国人からも、実施を望む声があがっているという。
横浜駅からみなとみらい周辺を含む半径2kmには観光スポットが集中しているが、歩いて移動するには少し遠く、電車移動には近い。自転車での観光よりも気軽な周遊ツアーとして、セグウェイという選択肢が増えるのは、確かに観光促進に役立ちそうと思えた。