第3回「濱コン」、当日の様子はどうだった?
ココがキニナル!
12月10日に行われた「濱コン」、料理や参加者の様子を教えてください。
はまれぽ調査結果!
35店で出された「温まるメニュー」を、1,400人の男女が堪能しました。多い人で5軒程度の食べ歩きを、出会いと共に楽しんでいたようです。
ライター:河野 哲弥
ワンプレートは不利か、小皿でちょい食べが有利
参加者に回った店舗数を聞いてみると、だいたい4店舗くらいだそうだ。
少ない人で2店、多い人で5店といった感じだった。
少なかった人の理由としては、「料理を頼んでから出てくるまで時間がかかった」、「頼んだものと違う料理が出てきて、作り直していた」など、店舗に長時間滞在せざるを得ない事情が多かった。もちろん「2軒目で盛り上がって、ずっとそこにいた」という明るい話もあった。
メアドの交換も、積極的に行われたようだ
逆に店舗数が多い人の理由は明白で、「一軒でも多くの店を知りたかった」という意見が圧倒的だった。どうやら、合コンというよりも、グルメ志向が強い傾向にあるようだ。
そうした人の多くが口にするのは、「料理にボリュームがある店だと、お腹がイッパイになったときに、なかなか足が向かない」という意見だ。小皿で好きなだけ取るタイプのお店の方が、後半は強いのかもしれない。
長蛇の列ができた「exotic dining MOROCCA」
また、「ドコへ行っても満席と言われ、入れる店がない」という姿も、多く見受けられた。中には、「どうせ入れないんだったら、お気に入りの店が空くのを待つ」という作戦に出る人もいて、人気店の前には列が並んでいた。
現場では、スタッフが互いにトランシーバーで空席の確認をしていたが、やはり完全なフォローは難しいようだ。参加者の中からは、「モバイルでリアルな状況が確認できる仕組みが欲しい」という声もあった。そうした工夫も、今後、必要となってくるかもしれない。
店舗側は「濱コン」をどう思っているのか
さて、今回初登場の店は16店舗を数える。
その中には、ワイン居酒屋「grill & aligot zip」のように、今まで参加を見送っていた店もある。
フレンチカジュアルといった感じの同店の様子
そこで、店長の川﨑さんに、今まで反対していた理由を聞いてみた。すると、コストや量の関係もあり、本当に味わってもらいたい料理を提供することができなかったからだという。
しかし、「参加もしていないのに反対してもしょうがない」と、今回の初挑戦に至ったそうだ。
終わってみての感想は、「可もなく不可もないが、スタッフの対応に学園祭のような感覚があった」と話す。
今後については、同日参加者に食事券を配っており、その戻りを参考にしたいとのこと。
他の店では、こうした効果測定をしているところが少ないので、あえて実践してみたそうだ。
同じようにスタッフの対応に苦言を呈するのは、今回で2回目の参加となる、「粉もの元治」の熊谷店長だ。
加賀料理飲食喫茶業組合の理事も務める、熊谷店長
師走の土曜といえば稼ぎ時である。熊谷さんによれば、イベント終了後も、引き続き一般客の予約を入れていたそうだ。しかし長居をする参加者のため、一部のお客に迷惑を出してしまったという。
スタッフには、もっとメリハリを付けた誘導・退店を心がけて欲しいとのことだ。
やがて、いつもの落ち着きを取り戻した関内
誤解したくないのは、こうした店を含む全ての参画店が、「関内を何とか盛り上げたい」と考えていること。
だからこそ関内への思い入れが人一倍強く、辛口のコメントとなってしまったのだろう。
いずれにしても、次第に有名になってきた「濱コン」だけに、期待されるハードルは毎回高くなっているようである。
「濱コン」の今後の予定と、その発展形など
最後に、今後の予定を主催者の渡邉さんに聞いてみた。
テレビ局の取材を受ける渡邉さん
まず、濱コン事務局が直接手がけるものは2つ。
関内での「濱コン」は、次回は3月3日(土)に行われる。規模は原則1,000人だが、参加希望者の状況によって調整するとのこと。また、たまプラーザでも2月18日(土)に行われるそうだ。
他、同事務局がノウハウを伝え、別の自治体が実施するものとして、藤沢で2月11日(土)、三軒茶屋で2月25日(土)、山梨で3月10日(土)、兵庫県の三宮で3月中などが予定されている。
テレビなどでも次々紹介され、今後ますます注目される街コン。あなたの街でも、いずれ行われる日がやってくるかもしれない。
―終わり―