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川崎の「かなまら祭り」ってどんなお祭り?

ココがキニナル!

開催はまだだいぶ先ですが、川崎の「かなまら祭り」をレポートして欲しいです。外国の方も多数訪れるこのイベントは神奈川でも随一の奇祭、一見の価値アリ!と思います。(maniaさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

当日レポートももちろん予定していますが、行ってみたい方に、今からでも間に合う「かなまら祭」直前レポートをまずお届け! 

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ライター:吉澤 由美子

お神輿の巡行は、川崎大師の参道がオススメ



かなまら祭で一番盛り上がるのは、やはりお神輿!木彫りの男根、かなまら大神輿。船型の台に金属の長い男根がそびえる、かなまら舟神輿。ピンクでひときわ目立つエリザベス神輿の3基が川崎大師を練り歩く。

エリザベス神輿は浅草の名門女装クラブ『エリザベス』のメンバーだけが担げる特別なもの。

お神輿と記念撮影したいなら、朝の9:00~10:00に行こう。
それ以降は準備や神事が続くため遠目から眺めることになる。

なお、お神輿の男根は神様の乗り物。
人間が乗ったりまたがったりしては失礼にあたる。記念撮影の際には敬意を持って接しよう。
 


絵馬殿の中心にある金精様も人気
 

願いを込めてたくさんの人がなでた様子が見て取れる


神社からお神輿が出発するのは、お昼の12:00。その時間は立錐の余地もないほど神社に人が集まる。
 


この鳥居からお神輿の巡幸がはじまる


お神輿は、鳥居から出て道を渡り、喫茶店の横を大師に向かう。その後を、面を被ったり、仮装をした行列が続く。

神社の前の大きな通りはバスが通る重要な道。車両通行止めができないため、ここにあまり人があふれると、多くの人に迷惑をかけてしまう。最悪の場合、今後お祭が続けられなくなってしまうことにもつながる。お神輿が出発する少し前に、巡幸する場所に先回りしておこう。

お神輿は2本目の路地を右に曲がって、川崎大師駅前に到着するのが12:30。
そこから川崎大師の参道を15分かけて進み、東門前で折り返す。
 


お祭にお目見えすることもある、さずかり飴の巨大フィギュア



お神輿の巡幸を見学するなら、車両通行止めになる川崎大師の参道が特にオススメ。祝祭の熱狂に思う存分入り込める。

13:30にお神輿は神社に帰り、その後も奉納演芸や男根型に削った大根の披露などが行われ、16:30頃までお祭は続く。



海外から人気が高まった かなまら祭



かなまら祭は、外国人観光客が多く訪れ、海外メディアにも「ウタマロフェスティバル」としてたびたび取り上げられている。

実は欧米でもキリスト教が入ってくるまでは、同じように性をモチーフとしたお祭や信仰が行われていた。
 


資料室には、海外から集められたものも多い


農耕や牧畜、狩猟、どんな形態の社会であっても、豊かな実りや子孫の繁栄は切実に求められる願いであり、それに通じる性は自然と信仰の対象となる。

民俗学の研究が進むにつれ、性と結びついた信仰は世界中にあったことがわかってきた。

世界中で、隠され、すたれてしまった性への崇敬が、先進国である日本に残っている。民俗学的にも貴重な「かなまら祭」は海外で話題となり、羽田空港からの近さもあって、外国人観光客を集めるようになった。
 


親子のように見えてきて微笑ましい