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かつて横浜市と川崎市にまたがり存在した「新鶴見操車場」。跡地利用の状況は?

ココがキニナル!

新鶴見操車場が近年、新川崎~新鶴見機関区周辺エリア開発がされてきているようです。周辺が広大な空き地のまま長年放置されて理由と、今後の展望について取材していただけないでしょうか?(jbさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

時代の変化に伴い計画変更があり、長期に渡り検討がなされていた模様。現在事業誘致はほぼ完了しており、新技術や人材創出の場として期待されている

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ライター:河野 哲弥

K2キャンパスが登場

(つづき)

ここから北へ200メートルほど進むと、自然科学系の研究機関や研究開発型の高度な技術力をもつ中堅中小製造業が集まる、「A地区(約4.3ヘクタール)」が出現する。
 


機器メーカーの建物が続く、モノづくりの拠点


今度は南側に転じてみよう。
「B地区」を抜けると、その先にもマンション群が林立していた。約2.0ヘクタールの広さを誇る「C地区」である。
 


送電線を囲むように建つ「C地区」のマンション群


今回の目玉となる「D地区(約8.1ヘクタール)」、別名「新川崎・創造のもり」が展開するのは、交通広場予定地から南へ約500メートル進んだ場所になる。

ここには、「K2タウンキャンパス(慶應義塾大学)」や、研究開発型企業のインキュベーション施設「KBIC(かわさき新産業創造センター)」が建設され、また「さいわいふるさと公園」などの、憩いの広場も整備されていた。

さらに平成24年度には、KBICの新館として、ナノメートル(10億分の1メートル)サイズの超微小、超精密な領域での高い精度の加工、計測技術を用いる研究開発に取り組む施設「NANOBIC」がオープンした。
 


最先端の研究開発に取り組むベンチャー企業、大学研究室などが入居する「KBIC」
 

誘導表示がユニークな、「K2タウンキャンパス」


その先は、パイオニアの入る「E地区(約4.8ヘクタール)」、2500戸規模の大型マンション建設が予定されている「F地区(約10.1ヘクタール)」と続く。
 


パイオニアの研究所と事務所棟
 

2020(平成32)年に完成予定のマンション建設地


こう見ていくと、唯一「F地区」のみが、「まだまだ、膨大な空き地が残っている」ように思われる。しかし土地利用としては、すでに目処が立っているようだ。



工業地帯からの脱却なるか、これからの新川崎



今までは、「モノづくり」といった第二次産業としての側面が強かった川崎。これからは、情報産業を中心とした「第四次産業」、または、既存産業を融合させて新たな価値を生み出す「第五次産業」の受け皿として、生まれ変わるかもしれない。
 


自然とビル群が、1つの景色に溶け込んでいる


「操車場」は、車両を集め、適した編成を操る場であった。
その跡地に今、産官学民の知恵を集い、最新技術や文化を操る場が誕生した。そこから続く線路は、はたしてどこへ向かっているのだろう。“新川崎発、未来行きのムーブメント”が、今まさに出発をしようとしている。


―終わり―
 

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  • 投稿者です。記事にしていただきありがとうございました。マンション建設と事業誘致は様子を見ていて解るのですが、今後どんな風な町づくりをしていくのか?等まで踏み込んだら、もっと良い記事になった様に思いました。マンションの乱立で、新設した横浜市側の小学校はキャパを超えていて問題になっているとの噂です。川崎市側はあまえびさんの投稿によると、川崎市が購入しているのですか。。そういった所が知りたかったです。操作場を渡る3つの橋のためにアップダウンして使い辛かった道路を、フラットにするような試みも行われているようなので、そういった点も着目して欲しかったです。

  • 記事にある「F地区」は川崎市が小学校建設の為に一部の土地を所有者(某マンションデベロッパー)から購入したはずですが。

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