横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.33 「日本一短い商店街」!? 南区三吉橋商店街で夏メニューを作成!
ココがキニナル!
日本一小さいけど歴史あるお店がまだ元気に頑張っている三吉橋商店街で夏グルメの材料を購入
ライター:橘 アリー
ちょっと浮いたお店!?
アメリカ・ヨーロッパ直輸入用品雑貨店 ホワイ・ノット(WHY NOT)
お店の前には、艶やかなワンピースが飾られている。
さっそく、中へ入ってみることに。
店内にも色とりどりのワンピースや
Tシャツやパンツなどの婦人服がたくさん並んでいる
これからの季節にピッタリな、こんなお手頃価格のワンピースも!
サングラスもこれからの季節に良いが、予算がなくて買えない・・・
残念ながら、ここにはプレゼント用の商品はなさそうだが、変わった店名やお勧め商品などについて聞いてみることに。
まず、「ホワイ・ノット」と言う一風変わった店名を付けた理由について。
店主の大木さんの奥さまがルーマニアの方で、奥さまの実家へ遊びに行った時、その近所に「ホワイ・ノット」という理髪店があり、その店名がどことなく良い感じがしたので、付けたのだそうだ。
以前は、横浜橋通り商店街にお店があり、そこには9年半くらい居て、この商店街ののんびりとした雰囲気が気に入り、今年の2月にこの場所へ来たそうである。
これからの季節のお勧め商品を聞いてみると・・・
ストレッチ素材の履き心地の良いジーンズがお勧めだそうだ
メンズのTシャツも、ゆったり着られるので人気があるのだそう
ホワイ・ノット(WHY NOT)の定休日は日曜日で、営業時間は午前10時~午後7時。
お店を出て、続けてプレゼントを探すことに。
大衆演劇ファンにはたまらない書店!
ホワイ・ノットさんの斜め前に、ちょっと変わった雰囲気の書店が!
みなと書房
中へ入ってみると、大衆演劇の雑誌やグッズがたくさん並んでいる。
ほかではあまり見かけることのないものばかり
店主の長谷川町子さん
お名前が、「サザエさん」の作者の漫画家の長谷川町子さんと同じである。
町子さんは、ここにお嫁に来て、長谷川町子さんになったという話を「ヒミツにしたかったのについしゃべっちゃった!」とおちゃめな感じで教えてくれた。
三吉演芸場が近いこともあり、町子さんは大衆演劇のファンであるそうだ。
店内には町子さんのコレクションのコーナーがある(こちらは非売品)
公演中の写真やおせんべいもある!
ローション(=化粧水です!!)も
みなと書房は不定休で、営業時間は午前8時~午後6時。
現在は、雑誌と新聞の販売を行っている。
残念ながら、所持金が残り240円少とないので、ここでも買い物はできなかったが、大衆演劇グッズの幅広さを知ることができた。
次は、数軒先にあるお肉屋さんへ行ってみることに。
240円で、プレゼント用に買えるものはあるだろうか。
「夏といえばあのメニュー」を発見
肉の見上(みかみ)
ご主人の見上さん
このお店は、この商店街で45年ほど営業されているそうだ。
以前は牛肉の卸し業をされていて、知人から店をやらないか、と勧められ、始めたそうである。
質の良さそうな肉が並んでいる
牛肉は藤沢から仕入れているそうだ。
暑い季節でもこれを見ると、すき焼きが食べたくなってくる
お惣菜も美味しそうで、とても安い!
しかし、お惣菜もプレゼントには不向き。何かないかと探してみると
ちょうど残金240円で買えるレトルトのカレー(1個120円)を発見!
暑い夏も、美味しいカレーを食べて元気に過ごしましょう!
肉の見上の休日は日曜日で、営業時間は午前10時~午後6時。
ぴったり1000円を使いきったところで、キャッチフレーズの名付け親の、タケダセイコー堂さんへ行くことに。
にぎわっていたころの商店街の様子が映画になった!?
タケダセイコー堂さん
ご主人の武田勝さん
このお店も、この場所で90年近く営まれているそうである。
店内の至る所に、さまざまな時計が飾られている
ホッとなごめそうな鳩時計や
ボブ・サップの目ざまし時計もあった
アクセサリー好きのご主人が選んで展示しているそうだ
さっそく、“日本一かわいい商店街”というキャッチフレーズを付けた経緯などを伺った。
商店街を維持運営していく中で、横浜市役所からヒアリングをうけ、その時、“三吉橋通り商店街には、これといった特徴がない”と指摘された。
周辺には横浜橋通り商店街や、ほかに幾つかの商店街もある。
そこで、差別化をはかろうということになり、キャッチフレーズを考え、街灯も三吉橋通り商店街らしいものにしようということになった。
それは2002(平成14)年のことである。
ほかの商店街にはない特徴の一つとして、三吉演芸場があるので、街灯には演劇の絵の飾りを付けることに。
商店街の街灯
キャッチフレーズの“日本一かわいい商店街”とは、長さがわずか30メートルであるからだが、ほかの場所の商店街なども調査して付けたそうだ。
次に、商店街がにぎわっていた昭和30年代ごろの様子を伺った。
1951(昭和26)年の商店街を通るお祭りの行進の様子(『横濱Vol.37』より)
昭和30年ごろの日本はこの地域に限らず水洗トイレがなく、汲み取り式で、町にはゴミもあったのでハエや蚊が多く衛生面に問題があった。
そんな中で、三吉橋通り商店街近辺の浦舟町が、町ぐるみで町の清掃を行い全国の環境衛生モデル地区となり、厚生大臣賞を受賞した。
そして、その様子が『100人の陽気な女房たち』という映画になった。
当時の新聞記事
“町をきれいにしよう”という志を持ち、主婦たちがかっぽう着姿で町じゅうを掃除する姿から、『百人の陽気な女房たち』というタイトルが付けられたようだ。
映画のパンフレットと・・・
DVD
三吉橋通り商店街がにぎわっていたころは、この町じゅうが陽気に楽しくにぎわっていたようだ。
タケダセイコー堂時計店の休日は、毎月20日、営業時間は午前10時~午後7時。
タケダセイコー堂を後にして外にでると、ちょうど、向かい側にある三吉演芸場から役者さんが出て来た。
三吉演芸場は、以前にはまれぽで取材済み
役者さんの名前は、なおとさん。
大衆演劇の役者さんと写真を撮ってもらうのは始めてなので、とても緊張した。
顔がこわばってしまった・・・
最後に、“日本一かわいい商店街”を何歩で歩けるか計ってみた。
街灯の下から反対側の街灯の下まで88歩だった
今回購入した商品
取材を終えて
三吉橋通り商店街は、現在は昔ほど活気のある商店街ではないが、それでも、長く営んでおられる商店が多かった。
どのお店の方も、温かく良い人たちばかりだった。
今回はおじゃましなかったが・・・
ほかにも・・・
こんなお店もある
にぎわっていた当時の様子を想いながら、“日本一かわいい商店街”、三吉橋通り商店街を訪れみてはいかがでしょうか。
―終わり―
歴史ある三吉橋商店街で購入した1000円グッズをプレゼント。
ご希望の方はお問い合わせフォームより、以下の情報を明記のうえご応募ください。
・お名前
・ご住所
・連絡先(電話番号)
※当選の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。応募締切2014年7月31日(木)まで