菊名で100年以上続く「小泉麹屋」で絶品の「手前みそ」が作れる!?
ココがキニナル!
市販でも旨いみそはありますが自分で作りたい。究極の手前みそを。菊名の小泉麹屋でみそ製作キットの販売やみそ作り講習もあるそう。みそ作りにいい時期っぽいので取材を(りゅうさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
手作りのみそで作ったみそ汁は香りもうま味も違う! 菊名の「小泉麹屋」では、こだわりの大豆、麹、塩を使った贅沢な手作りみそ講習が受講可能
ライター:コハル
工場内を拝見!
みそ作りは終了したが、麹工場に来る機会なんて滅多にない。ということで、ご主人に話を聞きながら、工場の中を案内していただくことにしよう。
「小泉麹屋」は創立約100年という老舗で、現在のご主人は4代目になるそうだ。ご先祖は農家だったが、農業が休みになる冬にみそを作って近所の人に配っていたところ、そのみそが評判を呼び最終的に商売に発展したのだという。
ただし現在のメインとなるのは麹の製造・販売で、その顧客は個人からみそを作る業者まで幅が広い。
「小泉麹屋」のこだわりは、昔ながらの製法を守り、決して機械による大量生産を行わず、丁寧に仕上げていることだ。なので、使用する道具や設備はほとんどが昔のまま。
年季がはいっています
麹を保管する木製の麹ぶた
みその味を大きく左右する麹は、少量に分けて木製の麹ぶたで管理する。これによって温度や湿度を管理しやすくなり、よりおいしいみそが完成するのだ。
発酵具合も入念にチェック
そんな「小泉麹屋」がこの講習会を始めたのは1999(平成11)年のこと。
「みなさんにもっと麹に触れる機会を持ってもらいたい」「麹屋として何か新しいことを始めたい」という思いがきっかけになったそうだ。
現在は学校やサークルなどへ出張する「手作り味噌講習」も合わせて、年間3600組以上のみそ作りを指導しているそう。作成後には、熟成して食べられるようになるまでフォローしてくれるので初心者でも安心だ。講習会に参加しなくても、完成したみそを直接工場で購入することも可能だ。
「横浜贅沢三昧(1kg2263円)
醤油こうじ(150グラム540円)や
塩こうじ(200グラム540円)も販売しています
お待ちかね! 手作りみその実食タイム!
それでは、作ったみそと市販のみその味の違いを検証してみよう。
今回の講習会で作った「はまれぽみそ」は5ヶ月先まで食べることができないので、同じ材料で作った完成品を分けていただき、使用することに。
作るのはもちろん、みそ料理の定番・おみそ汁!
中原作・油揚げとネギのおみそ汁
まずは講習会で作成したものと同じみそを使ったおみそ汁からいただきます。
お椀を顔に近づけると、みその香りがふんわりと鼻腔を刺激する。良い香りを堪能しながら一口。
・・・これは! おいしい!!
決して個性的な味ではないが、誰もが「おいしい」と思えるであろう、やさしい味。しかし、しっかりとコクがあって大豆の風味を楽しめる。まさに「手前みそ」だが、こんなおみそ汁が毎日飲めたら、幸せ。ちょっと麹の粒粒が残っているのもオツです。
みその味を確かめるため、具はいたってシンプルに仕上げる。
そして比べるのは、巷で販売されているインスタントみそ汁。顆粒(かりゅう)でなく、みそと具が入っているのもを選んでみた。
具は同じく油揚げとネギです
・・・これはこれで、まぁおいしい。
しかし、香りやコクといったところでは手作りみそには劣る。普段インスタントを飲んでいるだけでは気付かないが、こうして飲み比べてみると、やや人工的な味という印象を受ける。なんというか、全体的に・・・薄いかな。
取材を終えて
こんなおみそ汁が毎日飲めれば、心も体も健やかになれそう!
手作りのみそで作ったおみそ汁で、これからの寒い季節はぜひ体をあたためてくださいね。
小泉麹屋さんの手作り味噌講習会は人気が高く、あっという間に満席になってしまうそう。
1月2月は、ほぼいっぱいでキャンセルがあれば申し込みができるかもしてないということなので、興味のある方は早めに予約を!
―終わり―
小泉麹屋
所在地/横浜市港北区菊名5-24-25
電話/045-432-7488