横浜市内の銭湯をランニングステーションとして実際に利用して走ってみた
ココがキニナル!
みなとみらいにランニングステーションを発見。どんな場所にスポットがあって、どんな人たちが使っているのか実走しながら調査して/銭湯を使ってランニングできる取組が気になる(たかし君さん、おまさん)
はまれぽ調査結果!
神奈川県内の銭湯はランニングステーションとして利用可能。利用料金は神奈川県内共通の470円。各地にあるランステを利用すれば、普段と違った場所を走ることができ、なによりランニング後の銭湯は気持ちいい!
ライター:藤田明
ということで銭湯ランニングを体験!(つづき)
今回は、亀遊舘から平潟(ひらかた)湾へ出て野島公園を通る。そのまま海沿いを走り、海の公園へ向かう往復9kmほどのコースだ。走りながら、金沢八景のよさをレポートしていこう。
歩くと、片道約1時間程度の距離
亀遊舘から住宅街や環状4号線を通り、10分ほど走ると平潟湾にでる。
上地図の金沢八景保育園を過ぎたあたり。ハゼやメバルが釣れる平潟湾
みなとみらいとはまた違ってノスタルジックな雰囲気がいい。
平潟湾プロムナードは、なぜか南国風
上部を通るシーサイドラインの軌道の向こうに見えるのが平潟湾に浮かぶ「野島」。写真では伝わりづらいが、天気を味方にできなかったことが悔しい。
また、みなとみらいもそうだが、海沿いはアップダウンが少ないので初心者でも走りやすい。
海沿いを走ると、風が気持ちよくなんだかテンションがあがってしまう。どこまでも走れそうな気分だ。
続いて、訪れたのは野島公園。
目の前に海があり、開放的な公園
ゴールデンウィーク初日ということもあり、バーベキューを楽しむ姿の人々も。
休日をエンジョイしている人たちを横目に見ながら、ランニングを続ける。
向こうには八景島シーパラダイス。三角形の水族館の屋根が見える
天気がよければもっと綺麗だっただろう。
このあたりから、雨がぽつぽつと降り始める。
園内に、茅葺き屋根の古民家を発見
実は野島公園には「旧伊藤博文金沢別邸」があり、無料で公開されている。
明治時代、金沢八景周辺は別荘地として人気が高く、ここから伊藤博文も金沢の景勝を楽しんだのかもしれない。
当時の情景を思い浮かべつつ野島公園を抜け、橋を渡ると目の前にシーサイドライン野島公園駅が見えてきた。
野島公園駅。空がどんよりとしている
ここからシーサイドラインの軌道下を海の公園に向かって走っていく。
シーサイドラインの軌道がうまく雨除けになり、ここなら雨でも走れそうだ。
野島公園駅から5分ほど走り、折り返し地点の海の公園に到着した。
海の公園でもバーベキューができる
潮干狩りスポットでもある海の公園だが、連休初日なのに誰もいない・・・
写真で伝わりづらいのが残念過ぎるけれど、走っている途中から雨がぱらつき、海の公園に着いたときには結構な土砂降りになった。
徐々に雨が強くなり、次第には土砂降りに・・・
ゴールデンウィーク時期はちょうど潮干狩りのシーズンと重なり、多くの人でにぎわう海の公園だが、人っこひとりとして見当たらない・・・。ゴーストタウンに訪れたかのような静けさだった。
雨で体は冷え、冷えた体を温められる銭湯は、体験ランニングとして最適な日となってしまった。
帰りは土砂降りの中、ずぶ濡れになりながら黙々と走った。
亀遊舘に戻ると「雨が降ってきたから心配してたよ」と受付の森田さんが声を掛けてくれた。
こういう人の温かさを感じられるのも、銭湯のよいところかもしれない。
浴室内で羽ばたく3羽のツル(画像提供:亀遊舘)
湯ぶねは中央手前まで突き出し、その周りを洗い場が囲んでいる。普段訪れる銭湯は、壁側に湯ぶねがあるので珍しく感じる。
ブクブクと泡があふれる気泡風呂(画像提供:亀遊舘)
この気泡風呂に浸かってみると、気泡の勢いが雨で冷えた体と運動して固まった筋肉を優しくほぐしてくれる。炭酸の湯の効果もあってか、体が芯から温まり、心身ともにリラックスできた。
確かに走った後に、こうして足を延ばしてゆったり湯ぶねに浸かると充実感が体にあふれる。
これは、銭湯じゃないと味わえないだろう。
お風呂上りにゆっくり休憩できる場所もあるのも嬉しい。
フロント横にはテレビを見ながら休める休憩スペース
お風呂上りには欠かせない冷たい飲み物も用意されている。ふとみると、なぜか他県のご当地サイダーが並んでいた。
フロント横に並ぶ、亀遊舘で人気のご当地サイダー
森田さんによると、試しに置いてみたところ評判が良かったとのことで、それ以来いろいろなご当地サイダーを仕入れるようになったそうだ。
お風呂上りに目に入ると、なんだか不思議と飲みたくなってくる。
筆者が選んだのは、金沢砂丘サイダーすいか姫(200円)
金沢八景だけに金沢のご当地サイダーを選んでみた。
金沢に行った気分まではいかないが、すいかの爽やかな風味がしっかり感じられる、なかなかおいしい1本だった。
取材を終えて
「海沿いを走った後に、のんびり銭湯に入りご当地サイダーを飲む」。
これは亀遊舘でしか味わうことができず、ものすごく充実感を感じられた1日になった。
銭湯を利用したことで、いつも以上に走ることを楽しく感じられた筆者。その勢いで、横浜マラソンにエントリーしてしまった。
いつも同じ場所を走っているランナーなら、気分転換に違う場所を走ってみるのも面白く、新たな横浜の魅力を感じることもできるだろう。ちょっと足を延ばして鎌倉や横須賀でもいいかもしれない。
そう、神奈川県内なら、そこに銭湯があればいくらでも走れるのだ。
-終わり-
取材協力
横浜市浴場協同組合
https://k-o-i.jp/
恵びす温泉
住所/横浜市中区山下町161
電話/045-641-3426
営業時間/11時〜25時
定休日/年中無休
亀遊舘
住所/横浜市金沢区六浦4-12-21
電話/045-701-9358
営業時間/平日13時~22時、土日祭日10時~22時
定休日 /毎週月曜日(祭日の場合は翌日)
横浜MMナイトランナーズ
https://yokohamammnightrunners.jimdo.com/
しげさん
2019年05月19日 16時32分
マップはないようですが、http://k-o-i.jp/runner/を見ると利用できる銭湯の一覧が見れますね。
なみきさん
2019年05月19日 07時55分
丁寧な取材でした。
おつかれさまです。
結局、どこが使えて使えないのか、わかりやすいマップはないということなんでしょうね〜。