全力坂道ダッシュの後にまさかの事実が・・・

　
さて、覚えておいでだろうか。中田と筆者は7歳の年の差がある。このことを踏まえて、勝負の結果を見届けていただきたい。
そして、筆者の持論では、尋常の成人男性は25歳を過ぎてから、1歳を経るごとに短距離走のタイムが1秒遅くなる（あくまで個人的な見解である）。
　

今回も入念にアキレス腱を伸ばしておく

　
ここからはもうまどろっこしいので、動画でご覧ください。

　

ちなみに筆者のタイムは、25秒71だった

　
では、結果発表といこう。
横浜ナンバー1急坂の全力ダッシュ対決の軍配は！
　

左：中田（24歳）、右：筆者（31歳）

　
軍配は筆者に上がった。
持論に従えば、25歳時点で中田と同じタイムであれば6秒遅くてトントン、ということになる。それを考慮すれば大健闘である。しかし、例のように嬉しさや達成感は露ほどもない。あるのは途方もない疲労だけだ。

それよりも、普通にストップウォッチを押して「26秒00」などとジャストタイムを出した中田には、何か霊妙な力が宿ったとしか思えない。これも、横浜イチの急坂の為せる業か。
　

坂の上から見る景色は絶景だった

　
ともあれ調査を終え、新記録達成という快挙を引っ提げて揚々と帰社すると、我々を思いもよらぬ事実が待ち受けていた――。
　
　
　

まさかまさか！　ギネス世界記録をも更新！！

　
帰社して新記録達成の報告をしようとすると、編集部・小島が何やらしげしげとパソコンの画面を見つめていた。
　

今年40歳になる小島。あの・・・記録塗り替えました
　

「ちょっとこれ見てよ、知ってた？？」

　
小島が指差す画面を覗くと、そこにはウェブサイトのページが表示されていた。その内容を見てみると・・・
　

どうやらギネスワールドレコーズのニュース記事のようだ

　
ふむふむ。読んでみると、イギリス・ウェールズのハーレックという小さな町にある「フォルズ・ペン・スレフ（Ffordd Pen Llech）」なる坂道が、このほど勾配37.45%を記録しギネス世界記録に認定された、とある。記事は2019（令和元）年7月16日の配信だ。

ほう。
世界中のさまざまな「世界一」記録を収集し認定しているギネスである。当然、急坂の世界記録も収集し認定しているのだろう。現在はこの「フォルズ・ペン・スレフ」という坂道が世界一のようだ。

自席に着いてあらためてこの記事を読み返していると、あることに気づいた。

んっ！？　勾配「37.45%」！？　ちょっと待て・・・

今しがた計測してきた今回の急坂の記録を、もう一度見返してみる。
　

な、な、何ということだ！！

　
鶴見区北寺尾7-24の急坂は傾斜角21.7°、勾配「39.7%」だ。ギネス記録の「37.45%」を超えているではないか！！

読者のみなさん、ついにはまれぽはギネス記録をも上回る「世界一」の急坂を発見してしまった！　何ということだ！
これもみなさんのおかげである。そして、何より今回この坂の情報を寄せてくれた「Ai Kuwano」さんのおかげである！　本当に謝謝（シェシェ）！！　ありがとう！
　
　
　

取材を終えて

　
まさに世界中からの祝福を受けてしかるべき「鶴見区北寺尾7-24の急坂」。横浜から、ギネス世界記録が誕生した――。
というのは、残念ながらまだ性急だ。喜ぶのはまだ早い。きちんとギネスに申請して、認定されなければならない。

条件やルール、測定方法をあらためて精査し、申請に向けた作業にこれから取り組む。我々はまれぽ編集部は本気である！　もし本当に認定されたら・・・横浜の坂が「ギネス世界記録」になったら・・・みなさん、嬉しくない？？
　

横浜からギネス世界記録誕生に向けて・・・お楽しみに！

　
　
―終わり―