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みなとみらいにできるアニヴェルセルの結婚式場の状況は?

ココがキニナル!

みなとみらいにできるアニヴェルセルの結婚式場!本当に次の30年間のみなとみらいの風景がこんな風になってしまうのか、今どんな状況なのか、気になります!(stellaxxさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

コスモワールド横に、巨大な結婚式場の建設が計画されています。景観に対し諮問機関が反対する中、市と事業者の協議期間は終焉を迎えました。

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ライター:吉岡 まちこ

みなとみらいの超一等地に結婚式場計画



場所はみなとみらい21新港地区。コスモワールドのジェットコースターの外側、海に面した一帯。
住所は中区新港2丁目1番3号地。16街区と呼ばれるエリアだ。
 


正面のピンクの壁の手前が、巨大結婚式場の建設予定地(日本丸メモリアルパークより撮影)


このみなとみらいの超一等地に急浮上した「アニヴェルセルみなとみらい横浜」(仮称)の建設。アニヴェルセルは、紳士服の販売を主事業とするAOKIホールディングス(本社・横浜市都筑区)の子会社で、表参道・センター南ほか国内13ヶ所に結婚式場を持つ。予定では来年秋の開業を目指す。

質問に添付されていた画像は、日本ではないようにさえ見えた。それがこの一枚。
 


アニヴェルセルが2012年1月に横浜市に提出した初回の完成予想図


敷地面積は18,000㎡。地上5階建。2つのチャペルと7つのバンケット。この時点では塔の高さは45m。総工費100億円。年商50億円を予定。

上の画像と同じ場所から撮影したのが下の写真。今は観覧車の足元は広大な空き地になっている。
 


日本丸メモリアルパークからの眺め
 

ランドマークタワー69階からの眺め(資料/アニヴェルセル)


中古車販売の展示場になっていたのが記憶に新しいが、現在この土地の所有者は、倉庫街当時の道路部分を所有する横浜市港湾局のほか、アニヴェルセルを含む民間5社。

港湾局は21年前より、この16街区を一体化して開発する利用方法をいくつかの民間事業者とともに研究してきたが、そのうちの一社アニヴェルセルがリードし具体的な提案を行ない、他の民間地権者の同意を得たため今回の運びとなった。
市は30年間の定期借地として土地を貸し付ける予定だ。
 


現在は立入り禁止。運河を挟みランドマークタワーが目の前にそびえる好立地(2012年3月8日撮影)
 

この茫洋とした地がこうなる!? 汽車道からの眺め(資料/アニヴェルセル 1月提出の予想図)




欧風建築に「待った!」がかかった



ここで沸き上がったのが、景観論争だ。

なぜならこのみなとみらい21新港地区は2010(平成22)年より、横浜市が定める「横浜市魅力ある都市景観の創造に関する条例」に基づく「都市景観協議地区」の1つになっているからだ。市内では他に関内地区、みなとみらい21中央地区が指定されている。

これらの地区では、建築等の行為を行なう場合には、事前に「景観法による届出」や「条例による協議申請」が必要となる。つまり、市と協議してからしか建築に取りかかれないということだ。

審査には、市の職員ではなく、景観条例を所管する横浜市都市整備局が招集し、市長の諮問機関という立場になる都市美対策審議会(以下「都市美審」と略。会長:卯月盛夫・早稲田大学教授。ほか都市デザイン、建築方面の有識者計6名)が当たる。
 


みなとみらい(写真手前)は横浜市民の自慢の街だ