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陣ヶ下渓谷の源流はどこ?

ココがキニナル!

以前、横浜の秘境として紹介されていた陣ヶ下渓谷ですが、途中までしかさかのぼれないようになっています。その先がが気になります。源流を調べてください。(べいさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

大きく分けて「川島町の民地の山」、「西谷浄水場」、「保土ヶ谷高校遊水池」、そして「左近山、市沢町一帯の雨水」が源流だった!

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ライター:ワカバヤシヒロアキ

保土ヶ谷区環状2号の下に、陣ヶ下渓谷公園という場所がある。公園と名の付いているものの、そこには自然の木々や生物に囲まれ、とても横浜市内とは思えない風景が目の前に広がる。

以前はまれぽでは、陣ヶ下渓谷を「秘境」として「横浜にも秘境ってあるの!?」の記事でも紹介したが、今回はその源流を探るという調査だ。
 


陣ヶ下渓谷公園に流れるのは市沢川という川


最初の一滴が見えれば、それも含めて秘境としての価値も高まりそうだ。
はたして川の源流と出会うことはできるのだろうか。早速、調査に乗り出した。



取り敢えず行ってみた



今回調査対象となるのは帷子川の支流である市沢川。下流を辿れば、横浜市内を流れる帷子川に注ぎ込んでいるのが確認できる。
 


市沢川は、舞岡のかるがも橋付近で帷子川と合流している


このように、市沢川の下流端については散歩していても分かる。問題は、この上流、つまりは源流を突き止めなくてはならない。
 


川を辿って歩いて行く


前回の調査でも歩いたルートを進んで、上流を目指してみるが・・・
 


やはりこのまま奥へは進めそうになかった


公園内の奥は茂みになっていて、さすがに上流を辿って行くには無理がありそう。しかし、こうして水が流れているからには必ず、「はじまり」があるはずなのだ。



土木事務所で聞く



闇雲に探しても見つからないだろうと踏み、向かったのは保土ヶ谷土木事務所。
 


天王町駅から徒歩5分、保土ヶ谷土木事務所


対応してくれたのは下水・公園係の小野田さん。陣ヶ下渓谷の源流について伺うと、「陣ヶ下渓谷を流れる市沢川には、はじまりの1滴と特定できるような源流はありません」と言われてしまった。

聞けば、市沢川は付近の住宅街等から流れ出る雨水や、地中から湧き出る水などが混ざり合って、陣ヶ下渓谷を経由し、最終的に帷子川に注ぎ込んでいるというのだ。
 


陣ヶ下渓谷に注ぎ込む水の流れ


それぞれの注ぎ元を、大きく大別すると上図に示すよう4つに分けられる。

 ①川島町の民地から湧き出る地下水
 ②横浜市水道局西谷浄水場から出る雨水等の濾過水
 ③保土ヶ谷高校遊水池からの流入水
 ④市沢町、左近山の住宅街から注ぎ込まれる雨水


このように、市沢川は地下から直接湧き出た水だけで形成されるのではなく、周辺地域の雨水等によって注ぎ込まれる河川なのだ。

環状2号を含め、付近の住宅が開発される前は、このあたり一帯が自然の山だった。そのため、大昔は山から出る水が地層を通って渓谷を形成していたのだそうだが、開発とともに雨水管等が整備され、現状のような形となったのだという。