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なぜミニストップ1号店の場所に港北区の大倉山が選ばれたの?

ココがキニナル!

もう閉店してしまったのですが、ミニストップの1号店は港北区の大倉山にありました。ふと疑問に思ったのですが、なぜ大倉山が1号店の場所に選ばれたのでしょうか?(Yorupikuさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

出店場所はさまざまな調査・分析の結果、神奈川県が選ばれ、東横線と横浜線の沿線に絞りこまれた。その後、大倉山に好物件が見つかり決定された。

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ライター:若松 真美

なぜミニストップの1号店を大倉山に出店したのか?



ミニスットップのHPによると、ミニストップ株式会社はジャスコ株式会社(現イオン)の100%出資により1980(昭和55)年5月に設立し、現在は国内外合わせ4401店舗を展開している。国内は関東を中心に2169店舗。海外では韓国の1713店舗を中心に、フィリピン、中国、ベトナムの4ヶ国で合計2232店舗を展開。

ミニストップ1号店が大倉山にできたのは、会社を設立した1980(昭和55)年の7月との記載もある。だが、なぜ大倉山だったのかとう理由までは書いてないため、ミニストップの広報に問い合わせてみた。
 


よくある質問にも1号店についての内容がある(ミニストップ公式HPより)


ご担当のタケダ様より返信いただいた書面によると理由はこうだ。

将来の発展性の高さから首都圏での出店を決定。人口密度、単身者世帯数、コンビニエンスストアの店舗数、消費指数の高さ、将来の人口伸びの予測などを分析した結果、神奈川県を1号店の出店エリアに選んだそう。

その後は東急東横線沿線、国鉄(現JR)横浜線沿線をターゲットに不動産情報を集めながら車と足で徹底的に、周辺の調査を開始した。その際、ミニストップの出店はジャスコ(現在のイオン)の新規事業であったためライバル会社に情報が渡ることがないよう、一切口外しないという指示のもとに動いていたそう。

これは企業において珍しいことではないだろうが、物件探しや交渉の際も担当者は個人の住所、電話番号、名前だけの名刺を使っていたという徹底ぶりには驚いた。そのため、交渉も断られる日々が続いたという。

そんな中、担当者が大倉山にマンション建設現場を発見。間口も広く「ここだ」という想いで、持ち主を訪ねた。

コンビニエンスストアをやりたい旨を話し「どこの会社ですか?」と聞かれてもジャスコの名前は出せず。「個人のもので、事業を立ち上げたいと思っている」と交渉を重ねた末、ついに「あんたの肝っ玉にまかせる」という言葉をもらい、めでたくミニストップ1号店が誕生したそうだ。
 


営業当時のミニストップ1号店店内の様子。海外のスーパーのようでカワイイ!


情報公開の許可が下りてから、持ち主にジャスコの事業であることを打ち明けると、持ち主は「私に声をかけてくれて、これ以上光栄なことありません。好きなようにやってください」と1号店の誕生を喜んでくれたそう。

オープン後は、システムパートナーであった富士通株式会社のTSS事業部により、1980年当時には珍しかったバーコードで読んだデータをオンラインで本部に送る電子発注システムを導入。今では当然のように使われているシステムだが、当時はコンビニエンスストアの物流システムの先駆けであった。
 


ミニストップ看板商品のソフトクリームは1号店から販売していた