景色も味も香りも、出会った人々もあたたかかった、はま旅Vol.105「田奈」編
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第105回は、駅前から畑や田んぼが広がる東急田園都市線「田奈」駅。景色も香りも味も春真っ盛りの田奈は出会う人々もみんな春のようにあたたかかった。
ライター:吉田 忍
東急田園都市線の田奈駅。横浜市内だが駅前に畑や田んぼが広がる所。
折しも季節は春の盛り。
自然豊かな田奈でどんな出会いが待っているだろう
駅前の施設を訪ねる
降りてすぐ、駅の横に「東急多摩田園都市まちづくり館」を見つけたので入ってみる。
ここには東急電鉄が1953(昭和28)年から行ってきた「東急多摩田園都市」の街づくりの歴史が展示されている。
1Fが「青葉区区民交流センター」、2Fに「東急多摩田園都市まちづくり館」がある
昔の様子が再現された模型や、当時の農機具などが展示されている
昭和30年代の大山街道(現・国道246号)!
田んぼと山の間を通る砂利道だ(同館展示資料より)
1966年(昭和41)年の長津田駅前商店街(同館展示資料より)
遠い昔の風景と感じるが、実は50年前でしかない。
スタッフの小島さんは、元東急電鉄の社員で実際に開発に携わっていた方
小島さんは、東急電鉄創業者の五島慶太氏を「慶太さん」と親しく呼び、当時ののどかな様子を懐かしそうに話してくれた。
1階に降りると、奥に「横浜市青葉国際交流ラウンジ」というコーナーがあった。
地域住民がボランティアで運営している国際交流の拠点だった
横浜市には9つの同様なセンターがあるが、青葉区はその第1号だとのこと。地域に住む外国人の相談や問い合わせに対応するなどのほか、地域の人々との交流を通じて、互いに異なる文化を理解するためのさまざまな事業を行っているのだそう。
横浜市青葉国際交流ラウンジの方々。笑顔が印象に残った
英語や中国語はもちろん、シンハラ語やアムハラ語など、どこの国の言葉かさえ分からないような言語に対応できるボランティアスタッフもいらっしゃるとのお話。
「横浜市青葉国際交流ラウンジ」では、毎月第1日曜日の10:30~12:00に地域に住む人々と外国の人たちが集まって交流を行う「Morning coffee」というイベントが行われている。コーヒーを飲みながら自由なおしゃべりを楽しもうというもの。参加費は無料なので、お近くの方はぜひ。