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景色も味も香りも、出会った人々もあたたかかった、はま旅Vol.105「田奈」編

ココがキニナル!

横浜市内全駅全下車の「はま旅」第105回は、駅前から畑や田んぼが広がる東急田園都市線「田奈」駅。景色も香りも味も春真っ盛りの田奈は出会う人々もみんな春のようにあたたかかった。

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ライター:吉田 忍

畑と田んぼの散歩道

ところで、駅を出て最初に目にした店は、コンビニでもスーパーでもなく、野菜の無人販売所だった。
 


春キャベツやブロッコリーがならんでいる


横の畑にいた下山さんにお話を伺った。
 


「農協にも売っているけど、この無人販売所だとお客様の反応がよく分かって楽しい」


一番自慢の作物を聞くと、「7月頃だけど、トマトは完熟してから採るので、香りも特別、おいしいよ」と下山さん。「あと、キュウリもね」。

駅前から畑や田んぼが広がり、恩田川がゆったりと流れる田奈をのんびりと散歩することに。
 


花桃が咲き、上流の桜の花びらを運んでくる恩田川
 

どこまでも歩いていきたくなる道
 

あぜ道で見つけたツクシ
 

オオイヌノフグリとホトケノザの群生
 

桜も満開
 

ぺんぺん草の群生!


なんでもない雑草たちだけれど、そのすべてが春を力いっぱい伝えてくる。
普段忘れていた季節の感覚を全身で感じながら歩いていて、井上さんに出会った。
 


田奈で生まれ育った井上さん


「自家用程度の野菜を作っているだけだけど、旬の一番おいしいもの、その採れたてを食べるのは贅沢だよね。特に田奈の長ネギは柔らかさ、甘さ、香りの良さに驚くよ」

そして、今、白い花が咲いている木は「浜なし」だと教えていただいた。
 


はまれぽでも取り上げた浜なしは今が開花の季節




JA田奈で地元の名産を知る

地元の農産物を直売している、JA田奈「四季菜館」。
 


四季菜館は蔵をイメージした建物
 

今はあまり種類がない時期、菜の花など葉物が中心
 

今が旬の菜の花。この日は120円


「葉たまねぎ」という珍しい野菜を発見。わけぎのような見かけだが、香りはたまねぎ。わけぎや長ネギより香りが柔らかく甘みが強い。ヌタや炒め物、かき揚げなどがおいしいのだそう。
 


初めて見た「葉たまねぎ」。一袋150円だった


田奈産の米で糀(こうじ)を作り、貴重な津久井大豆で作った手作り味噌も販売されている。
 


手作り味噌、500円


四季菜館では、地元の方が作ったケーキや和菓子、お惣菜なども販売している。そんな中、田奈でこれは見つけようと思っていたものを発見。
 


“タナ”からぼた餅の画像をお届け・・・