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2014年に生まれ変わる横浜線、その詳細は?

ココがキニナル!

2014年に生まれ変わる横浜線は今後どうなる?(みのさんさん)/現在東神奈川止まりの列車が多いけど、根岸線まで乗り入れる計画はないの?(Spideyさん、快速悪ティーさん、フクロウさんのキニナル)

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内容は、新型車両の導入で混雑の緩和を図り、駅構内の利便性を高めるといったもの。根岸線への乗り入れに関しては本数を増やしている状況とのこと。

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ライター:吉澤 由美子

2013(平成25)年3月21日に、JR東日本横浜支社は「『東京メガループ』横浜線を便利に、快適にします!」と発表。それによると、横浜線が2014(平成26)年に生まれ変わるというのは、定員の多い新型車両の導入や駅構内の利便性を高めるなどの内容。

そこで、詳細について、JR東日本横浜支社の広報部に伺った。



「東京メガループ」横浜線



「東京メガループ」は、ほかの鉄道会社との結節点を多く持つ東京圏の環状線群のことで武蔵野線、京葉線、南武線、横浜線を指している。
 


武蔵野線、京葉線、南武線、横浜線を色分けした東京圏地図

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2008(平成20)年にJR東日本が発表した「グループ経営ビジョン2020-挑む-」には、「東京メガループ」の利便性・快適性を、輸送サービス・駅設備・生活サービスのそれぞれの面から向上させると記されていた。

横浜線は、通勤や通学の利用が多く、ラッシュ時には混雑する路線。乗車率は2003年度までは200%を超え それからも長く190%あたりを推移していたが、2012年度は184%まで減少。前年比で1ポイント上がったとはいえ、一時期に比べたらかなり緩和している。
 


東京圏の混雑率推移※画像:国交省


とはいえ、国土交通省は2015年度までに首都圏の全区間の混雑率を180%以内に、主要区間の平均混雑率を150%以内にするという目標を掲げている。


平成23年度の混雑率で、180%超える首都圏の路線※画像:国交省

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混雑率180%は、 無理をしないと新聞が読めない程度。150%では新聞が普通に読める程度だ。
 


混雑率のめやす※画像:国交省

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JR東日本横浜支社にその点を尋ねると、「2010年度の183%から、今度の新型車両導入で173%なると見込んでいる」とのこと。

2014年春に導入を開始する新型車両(E233系)は、既存の車両(205系)より幅が15センチ広いため、定員が約1割増えるという。

それでは、その新たに導入されるE233系というのは、いったいどんな車両だろう。



新型車両E233系

導入されるE233系は、1つの車両の片面に4つ扉がある全4扉車。現在横浜線を走っている6扉タイプは導入されないとのこと。

数は8両編成を28本。定員は1244名。ステンレス製拡幅車体で、車体寸法は20m(全長)×2.95m(全幅)×3.62m(全高)。営業最高速度は、95km/h。
 


横浜線に導入されるE233系イメージ※画像:JR東日本


このE233系は、すでに京浜東北線、常磐線各駅停車、京葉線、東海道線に投入している首都圏の通勤・近郊形車両。「故障に強い車両」「人に優しい車両」「情報案内や車両性能を向上した車両」をコンセプトとし、従来型車両と比較してさらにサービス向上を目指したもの。

幅が広くなることで定員が増えるだけでなく、LEDの室内照明により同系列車両と比較して照明にかかわる消費電力を約40%抑制している。そして、205系と比較して約70%の消費電力で走行できる。

205系では43.6cmだった座席幅も46cmに拡大し、ドア上部にある情報案内装置を充実させ、吊手は抗菌のものになり、空気清浄器が設置され、結露しにくい窓ガラスが採用されるなど、快適性についても考慮されている。
 


中央線のE233系車内※画像:JR東日本


また、優先席では、吊手の高さと荷棚高を一般席より5cm低くしている。
 


中央線のE233系優先席周辺※画像:JR東日本


ドア上部にある情報案内表示については、これからなのではっきりとはわからないが、現在、京浜東北線や根岸線を走っている新型車両と同じような内容ではないかとのこと。