横浜スタジアムに“夢”満開!「Dream STADIUM 2013」開催!
ココがキニナル!
横浜スタジアムにて、2013年6月22日(土)・23日(日)の2試合で開催された「Dream STADIUM 2013」の様子をレポート!
ライター:田中 大輔
負けの込んだ交流戦が終わり、気持ちも新たにリーグ戦再開に臨んだ横浜DeNAベイスターズ。
長野で開催予定だった初戦が雨で流れた後、横浜スタジアム(以下、ハマスタ)に戻っての連戦では、上位を行く阪神タイガースを相手に連勝を飾った。
選手の、そしてファンの“夢”であるクライマックス・シリーズ出場へ向け、改めて出航の汽笛を景気良く鳴らした格好だ。
実は、この6月22日(土)、23日(日)の連戦のテーマもズバリ“夢”。
夢を持つ大切さや素晴らしさを感じてもらいたい、という思いから「Dream STADIUM 2013」と銘打たれた特別な2日間だったのだ。
Dream STADIUM 開幕!
事前募集で集まった約300件の“叶えたい夢”を実現させるという企画や、人気アーティスト「湘南乃風」のミニライブなど趣向をこらしたイベントが催されたこの2試合の様子をお届けしよう。
お父さんに笑顔を!
まずは、22日(土)の試合前に行われた「ドリーム始球式」。
主役はソフトボール部に所属する高校2年生の女の子、平田晃菜さんとお父さんの晃一さん。
晃菜さんは、お父さんの希望もあり小学生のときから野球に親しみ、中学からはソフトボール部に。今では高校のソフトボール部で4番・キャプテンを務めるまでになった。
ソフトボール部のユニホームで登場した晃菜さん
しかし、進学校のため部活は今年の8月で引退となり、大学でプレーを続けることもできそうにないとのこと。そこで、野球の楽しさを教えてくれたお父さんをキャッチャーに、ハマスタのマウンドから感謝を込めて投げたいと、この企画に応募したのだそうだ。
なにも知らされていないお父さんは、練習見学付きチケットが当たった、と聞かされ、奥さんとベンチ脇で練習を見学。
イベントが始まり、大型ビジョンに見なれた娘が登場するとビックリし過ぎて呆然と立ち尽くしてしまった。
ビジョンに映る晃菜さんを見て、お父さんは軽く混乱
戸惑うお父さんに中畑清監督からミットが手渡され、いよいよ始球式。
打席には金城選手が。お父さんのミット目がけて、いざ
イベント後に「本当にビックリした」と繰り返したお父さんのミット目がけて、晃菜さんが全力投球。
スタンドからの温かい拍手とともに、親娘に笑顔がはじけた。
実は、直前までは小雨。晃菜さんの登場とともに晴れ間が!
実は、晃菜さんにはもうひとつの思いがあった。
昨年、お姉さんが事故でケガを負い、それからお父さんの笑顔がめっきり少なくなってしまったのだそうだ。この日の一球は、お父さんにまた笑顔を取り戻したい、という気持ちも詰まった渾身の一球だったのだ。
イベント後に。ふたりとも最高の笑顔
これを機会にもっともっと「ありがとう」と言えたら、とイベントを振り返った晃菜さん。
そして、サプライズに目を丸くし、最後は笑顔を見せてくれたお父さん。
ふたりにとって、最高の“夢”が形になった瞬間だった。