東神奈川駅で始まった「鉄道業界初のカラー照明による発車案内」とは?
ココがキニナル!
東神奈川駅はホームの照明により次に来る電車の案内をするそうです。どのような案内になるのかキニナル!鉄道業界初の試みだそうですが、ほかの複数路線がにも普及するのでしょうか?(ハマ太郎さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
東神奈川駅に京浜東北線が来る時は「青」、横浜線は「緑」に点灯するカラーLEDをホーム照明に導入。同駅の効果を検証後、他駅への導入を検討予定
ライター:藤井 涼子
横浜線ホーム照明LED化とは?
JR東神奈川駅は同じホームに横浜線と京浜東北線が乗り入れるので、確かに自分が乗るべき電車を間違えやすい。長年横浜に住んでいる筆者でも東神奈川駅から横浜線に乗ろうとすると、かなりキョロキョロして行き先を確認してから乗ることになる。慣れない人にはもっと分かりにくいだろう。
東神奈川駅ホーム
同じホームに京浜東北線(大船行き)と横浜線(八王子行き)がくる
投稿にあった「照明による電車案内」とは一体どんなのものなのか?
まずは、東日本旅客鉄道株式会社(以下JR東日本)横浜支社が発表したニュースリリースをご覧いただきたい。
「東神奈川駅ホームが様々なLEDを活用して利便性・快適性を向上させる」とある
内容をまとめると
・東神奈川駅では、LED照明導入と同時に、ホーム天井の「カラーLED」、「調光装置」の設置も行う
・発車する電車を車体のカラーに合わせたLEDで案内する(京浜東北線は青、横浜線<町田方面>が緑)
・現在横浜線のホーム照明のLED化を進めている
とのこと。
JR東日本横浜支社に取材を申し込んだが、15日のカラーLED実施に向けて忙しいという理由から、面会しての時間は取れないが電話またはメールならば可能との返答。というわけで、横浜支社の総務部広報室、秋本祐介氏に電話で話を伺った。
従来は蛍光灯だった
カラーLEDにするきっかけは「同じホームに違う路線が入っているので、乗り換えが難しいだろう。解決法は何かないか?」と社内で模索した結果、ホーム天井の照明の色を変えるという案が出された。照明の色によって発車案内するというのは鉄道業界初の試みで、現在特許申請中だそう。
東神奈川駅に設置されるカラーLEDは、東芝ライテック株式会社とJRが共同開発したもの。東芝ライテック総務部広報の鈴木氏に電話で話を伺った。
以下の写真は発車案内を知らせる「インジケータ付きカラーLED」。京浜東北線は青、横浜線は緑にホーム天井が点灯し、次に出発・到着する電車がどの路線なのかを分かりやすく案内する。
「インジケータ」とは「お知らせするもの」という意味で、インジケータ付きのLEDは他メーカーにはない初めての商品となる。価格については「非公表」とのこと。
インジケータ付きLEDホーム照明
(東芝ライテック株式会社のホームページより)
また、東神奈川駅では、発車案内LEDのほかに、「調光装置」というものが設置される。
調光装置とは、光センサーにより外の明るさとホーム内の明るさを感知し、自動的に照明の明るさを調整するもので、さらなる省エネ効果も期待できる。利用者の多い朝のラッシュ時には明るくして安全性を確保し、利用客の少ない時間帯には明るさを調整するなど、事前に設定しておくことも可能だそうだ。
ホーム照明に使用されるLEDも白色光のタイプと暖色光のタイプを組み合わせて配置する。ホーム端には視認性の高い白色光、ホーム中央には落ち着いた印象の温かみのある暖色光を設置し、全体として安全性を配慮しつつ、くつろいだ雰囲気のホーム空間を目指す。
この装置は横浜支社管轄内の駅では東神奈川駅に初めて設置され、カラーLEDと同様9月15日からの始動となった。