横浜市内のごみのリサイクル状況は?
ココがキニナル!
横浜市のごみ収集は缶もびんも1台の収集車でガシャガシャ潰されていますが、きちんとリサイクル出来ているの?(イルカさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
収集車は複数種類あり、びんなどは割れにくいタイプの収集車で対応。機械や職員による手作業で分別してリサイクルしている。昨年度実績は5万412トン。
ライター:一藁 雅之
リサイクルの現場を直撃!
資源活用、環境保護といった観点でリサイクルを促す声が叫ばれるが、ここ最近ではリサイクルに疑問を持つ人も増えているようだ。極端な意見では、「リサイクルしない方が、よっぽど環境にやさしい」なんて声もあるほど。
「ちゃんとリサイクルできてるの?」「ホントに意味があるの?」といったような疑問を門外漢ながら筆者も同じく抱いていた。
リサイクル活動をまじめに取り組む人がバカをみることなどあってはならないが、根拠のない啓発活動で市民を奔走させるのも納得いかない。ここはひとつ、その疑問をぶつけるためにも真相に切り込んでみようじゃないか!
そこで問い合わせてみたのが横浜市資源循環局業務課の分別・リサイクル推進担当。「それでは実際に現場を見ていただきたいと思います。そこで詳細についてもお話しいたしますので、緑区の資源選別センターまでお越しいただけますか」とのこと。場所はJR横浜線中山駅から徒歩約20分。さっそく向かってみる。
敷地面積は7000平方メートルを越える
名称のとおり、ここで市内から集められた缶・びん・ペットボトルを選別しているわけだ。具体的なお話しを聞くために担当の方とお会いした。
お話しいただいた小山さん(左)と東さん
「現在、この選別センターでは年間1万7000トンを越える缶・びん・ペットボトルの選別を行っています。こちらでびん、スチール缶、アルミ缶、ペットボトル、残渣(ざんさ=そのほかのごみ)、小物金属やスプレーといったものを選別し、それぞれをリサイクル業者に引き渡すのが私たちの主な仕事です」
1万7000トンとは想像もつかない数字だが、「業者に引き渡す」とはどういうことだろうか。
「売却などです。選別の精度にもグレードがあり、その品質が高いものほど高く売ることができます。そうして得た代金が結果として、市の歳入となるわけです」
それが一体、いくらぐらいかと尋ねると「詳細は市のホームページなどで公表しています」とこのこと。また、「市民の皆さんの協力があれば、さらなる歳入アップが可能」と話す
リサイクルは資源確保や環境保全のためだけでなく、市の財源にもなっているのだ。市民一人ひとりの行動が市政運営にもつながっていると考えれば、リサイクルに対する意識や取り組み方も変わってくるだろう。
横浜市が潤えば市民の生活向上にもつながるはず。そうした意味でリサイクルにはたしかな意味があるといえるのだ。
市ではほかにも「横浜3R夢(スリム)プラン」というプロジェクトを推進している。
(横浜市資源循環局のウェブサイトより)
これはReduce(リデュース=発生抑制)、Reuse(リユース=再使用)、Recycle
(リサイクル=再生利用)の3つの“R”によって資源・エネルギーの有効活用と確保に努め、環境モデル都市としてのまちづくりを目指すものだ。