交通局は利用者からのTwitterに即時対応してくれるの?
ココがキニナル!
先日、twitterで@yokohamasubwayに一言「車内が蒸風呂」と入れてみたら4~5分してエアコンが入りました。これはtwitterに反応してなのかそれとも偶然?(あーさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
車内温度の調整は運転士の判断によるもの。twitterで反応したのは偶然。なにか要望がある場合は電話もしくはメールの方が確実。
ライター:田中 大輔
誰でも手軽に情報発信できるツールとしてすっかりおなじみのTwitter。
すっかり市民権を得たようで、日々の生活に定着しつつある。
最近では度を越えた悪ふざけ投稿などの問題が話題にもなっているが、基本的にあれらは投稿者のモラルの問題。システムとしては、日常のヒマつぶしから災害時の情報授受など、有用な使い方ができる。
企業や組織がTwitterのアカウントを持っていることも珍しくない現在、キニナルにあるように交通局でもツイートに対してリアルタイムに反応する体制を整えているのだろうか。
今回の件は偶然でした
今回の取材に協力してくれたのは、局のウェブサイトやTwitterなどを管理しているシステム改善係の春日係長と西川さん。
丁寧に対応してくれた春日係長(左)と西川さん
さっそくキニナルにある「地下鉄車内が暑い」というツイートに対応したのかどうかという点について聞いてみるが、「これについては偶然です」という返答。
それもそのはずで、実は件の@yokohamasubway というアカウントは交通局の公式アカウントではないのだ。
これがそのアカウント。非公式アカウントなのでお間違えのないよう
このアカウントでは、bot(ボット。Twitter上で機械的に自動発信するシステム)を使って市営地下鉄の運行情報をつぶやいているのだが、「横浜市交通局の公式アカウントではありません」とプロフィール欄にある通り。
交通局の公式アカウントは@yokohama_koutuu である。
コチラが本当の交通局アカウント。フォローしている人も多いのでは
ちなみに、市営地下鉄では運転席にあるYTM(Yokohama Train Manegement)モニターで車内温度や湿度、乗車率などをチェックできるそうだ。
その情報を元に、運転士さんの判断で冷房の温度を若干上下させたり、送風のスイッチを入れることがあるのだという。
今回のキニナルの場合、そのタイミングとツイートがたまたま同じだったと考えるのが自然なようだ。
正しいアカウントなら対応してくれるのか
では、公式アカウントである@yokohama_koutuuに対して同様にツイートした場合は、反応してもらえるのだろうか。
春日さんは、「申し訳ございませんが、今のところそういった運用はしていません」と言う。
リアルタイムでの対応をするには常にTwitterを見ていなければならないが、交通局では、「誤送信を防ぐため必要なときにだけログインをしています」とのことで、のべつタイムラインをチェックしているわけではないそうだ。
できるだけ対応はしたいが、そうはいかないのが現状
仮に常に画面に張り付いて対応するとなると、どの交通機関でも同じだろうが、地下鉄やバスが営業をしている早朝や深夜にもオフィスに人員を置かなければならないわけで、簡単によしやるか! というわけにもいかない。
また、2012(平成24)年11月24日から始まった交通局のTwitterでは、事前にルールが設定されている。
それによると、発信されているのは市営地下鉄とバスの運行情報やイベントのお知らせなどの営業案内。それにプラスして「必要と判断された情報」となっている。
また、返信やリツイート、フォローはしない方針になっていて、これは交通局のTwitter画面にも明記されている。
局のTwitter運用ポリシーはサイト上にも公開されている
現状、交通局のTwitterは「発信専用というのが実態」ということで、現時点では今後もTwitterを使ってそういった対応をすることは考えていないそうだ。