鶴見川にただようチョコレートの香りの謎を解明! 鶴見の森永製菓の工場ってどんな感じ?
ココがキニナル!
鶴見の森永製菓の工場見学と「エンゼルショップ」という特別なお店のレアなキョロちゃんグッズの展示がキニナル。鶴見の街を歩くとチョコレートの香りが漂ってくる?(だいさん、maniaさん、たこさんのキニナル
はまれぽ調査結果!
人気商品を製造する森永製菓の工場、個人差はあるがチョコレートの香りよりもビスケットの香りのほうが強い。工場見学は3ヶ月以上待つ人気イベント
ライター:濱屋 亘
森永製菓「鶴見工場」
森永製菓の鶴見工場に寄せられた多数のキニナル。平日限定の工場見学に、漂うチョコレートの香り。「エンゼルショップ」という特別なお店もあり、そこでは森永のお菓子がたくさん買え、レアなキョロちゃんグッズも見られるという。
早速、鶴見にある森永工場へ飛んだ。
JR鶴見駅から市営バスで約10分、「森永工場前」下車
バスを降りると、ふと、甘い香りが鼻先をよぎった。
ここが今回お邪魔する、森永製菓「鶴見工場」
受付けを済ませてから工場敷地内に入る
森永製菓株式会社といえば、知る人ぞ知る国内大手の菓子食品メーカー。1899(明治32)年、創業者である森永太一郎(たいちろう)が「日本に西洋菓子を普及させる」ことを目的に、「森永西洋菓子製造所」を創業したことに始まる。商標である「エンゼルマーク」は、途中数回の変更を経て、現在で7代目。「おいしく たのしく すこやかに」をテーマに、エンゼルの顔と翼を強調したデザインとなっている。
途中何回か変更を挟み、現在のエンゼルマークになった
ここ鶴見工場は、森永製菓全国4ヶ所ある製菓工場のうちの一つで、1925(大正14)年に創設された関東初の大規模工場。総面積は東京ドームの約2倍(8万7857平方メートル)、総従業員数約450名の規模をもつ。1925年当時兵庫県尼崎市塚口(つかぐち)のみだった日本全国唯一の工場だけではなく、関東でも拠点を持ちたい、と作ったもの。
当初は鶴見川周辺一帯が同社の工場用地であったというから、かなりの面積だったことが伺える。ちなみに、工場見学ができるのは全国でもここ鶴見工場と、栃木県の小山工場の2ヶ所のみ。
工場内にある案内板
敷地内の一角に森永製菓の創設者、森永太一郎の像が
今回取材に応じてくださった次長の永井さん(左)、事務管理グループマネジャーの西山さん
鶴見工場で作っているのは「小枝」や「ベイク」、「ハイチュウ」といった森永を代表する商品。なんと、全国のご当地ハイチュウがすべてここ鶴見工場で作られているのだそう。
工場内にあったハイチュウの歴史!
初代ハイチュウはなんと箱のパッケージ!
これは一体、何味だったのだろうか・・・
なぜこの立地に工場があるのか? と聞いてみたところ、
永井さん西山さんともに顔を見合わせて、「なぜだろう・・・」と困り顔に。
困り顔のふたり
結局、この疑問については「鶴見川を物搬ルートとして使っていたからか?」などさまざまな憶測が飛んだが、かなり昔のことなので、明確なことはわからなかった。
工場裏手がすぐ鶴見川となっている
またここ、鶴見工場では、一般の人の工場見学も受け付けている。来場者は年間約5万人。コースは約1時間20分ほどで、まず、DVDでチョコレートの製造方法などについて説明を受け、そのあと実際に製造ラインを見学する。全国から応募がくるため、現在の予約状況は2~3ヶ月先まで埋まっているという。
工場見学にきた子どもたち。ガイドさんの説明を熱心に聞いていた
工場内は廊下でもすでに甘いチョコレートの香りが漂う。
工場内では、見学コースのいたるところで森永製菓のキャラクターたちに会える
早速、筆者も工場を案内してもらうことに。一般の見学者は通常、ガラスで仕切られたベイク・小枝・ハイチュウなどの生産ラインを上から眺めるかたちで巡る。
本来は撮影禁止とのことだが特別に遠めからなら、とOKをいただいた。ここが見学コース
製造過程を説明してもらいながら歩く
今回「はまれぽ」は見学コースだけではなく、一歩踏み込んだ、作業現場まで潜入することを許された! ここからは、写真許可もぎりぎりのところまで迫った「はまれぽ」のマル秘レポートをお送りする。