江ノ電鎌倉駅にカエルの車止めがある? 鎌倉に住むユニークなカエルを徹底的に調査!
ココがキニナル!
大阪在住ですが、鎌倉が大好きです。行く度に気になるのが江ノ電鎌倉駅の線路のエンドにいるカエル。イベント時期には仮装してます。なんでカエルなのか? どんな仮装があるか教えて!(エミールさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
利用客が無事「カエル」ことを祈って職員が設置したのがきっかけ。現在では鎌倉駅美化プロジェクトに組み入れられ、年6回ほど模様替えを行っている
ライター:河野 哲弥
湘南では有名なカエルの親子
投稿にあったカエルの置物。
インターネットで調べてみると、マスコミや個人ブログなどでも幅広く紹介されているようだ。
4月初旬の取材時は、「お花見バージョン」のカエル
それにしても、一体誰が管理しているのだろう。始めたきっかけはあるのだろうか。
なぜカエルなのかも含めて、正式に江ノ電へ取材を申し込んでみた。
安全の祈りを込めた「無事カエル」
話を伺ったのは、江ノ電鎌倉駅の加藤助役。
さっそく、いつから始めたのかたずねてみたところ、加藤さんはじめ職員の方も知らないそうだ。問い合わせも多いので、そんなときには「いつの間にか、あそこに座っているんです」と回答しているとのこと。
加藤さんと、すっかり同駅のマスコットとなったカエル
ただし理由だけは残っていて、「江ノ電を利用するお客様の無事と安全を祈り、『無事カエル』の意味を込めて車止めに設置しました」と話す。
今では、同駅が行っている「鎌倉駅美化プロジェクト」の一環として、模様替えも行っているという。その内容は、正月の「たこ揚げ」、2月の「バレンタイン」、4月の「お花見」、5月の「端午の節句」、8月の「海水浴」、そして投稿にもあった12月の「クリスマス」などなど。年によっても異なることがあり、実施時期は決まってはいない。
2月の「バレンタイン」例(画像提供・江ノ電)
イベントや記念日に限らず、季節の移ろいを感じさせてくれるようなユニークな飾り付けもあるようだ。この場所を通りかがるようなことがあったら、忘れずにチェックしてみたいもの。
ほかにもいた、鎌倉駅のカエル
さて、そんな「鎌倉駅美化プロジェクト」だが、ほかにどのような例があるのだろうか。
加藤さんによると、同駅には「江ノ電」ならぬ「えの田(でん)」という、古代米を作付けした田んぼがあるそうだ。
ホームに隣接した敷地内にある「えの田」
左側、ししおどしの近くにカエル発見
ここで収穫された古代米は江ノ電の社長自ら刈り取り、神棚に上げてから、縁起物として関係者に配られるらしい。また、鎌倉の風物詩ともいえるアジサイのシーズンになると、駅構内に鉢植えなどが飾られる。これも同プロジェクトによるもの。
身近に自然を感じさせ、心に潤いをもたらせてくれる同駅の工夫。皆さんも、機会があったら注目してみてはいかがだろうか。