事件の全容は？

2011年4月に行われた横浜市議選で当選した同市神奈川区選出の中山大輔（35）氏。

中山議員と言えば、しがらみのない住民本意の市政の実現を訴え、市会最年少当選（27歳）を果たし、現在3期目を迎える若手実力派。
そんな中山議員に、今回の選挙活動において、選挙ポスターなどに横浜市の林文子市長の推薦を受けたかのような虚偽の内容を掲載した疑いが強まっている。事実、林市長は特定候補者を応援しないという立場を表明しており、神奈川県警はすでに公選法違反の疑いで立件する方針を固めているとの報道があった。
　

清廉潔白がモットーだという中山議員

中山議員はこの事実を大筋で認めているということだが、一方で産経新聞社への取材に対しては「弁護士に一任しているのでコメントできない。虚偽ではないと考えている」と答えている。

どうにもすっきりしない中山議員の対応。
6月21日、我々は独自取材を試みることにした。



中山議員事務所へ

早速、電話取材を試みてみるが、一向に電話に出る様子はない。
居留守を使われているのだろうか。埒があかないので、直接事務所に行ってみた。
　

東急東横線反町駅からすぐにある事務所

東横線反町駅からすぐの立地にある中山議員の事務所。時間は正午を少し回ったところ。青い看板が目立ち、たくさんのポスターが貼られていた。（林市長の応援メッセージが入ったものは無かった）

「お気軽にお入り下さい。」と書かれているので、早速中に入って取材をしようと思ったが、扉が閉まっている。やはり留守なのか・・・。
　

事務所の中に人の気配はない

玄関先をよく見てみると、掲示板のようなものが倒れて裏返しになっているのを見つけた。
拾いあげてみると、それは「ご訪問の皆様へ」と、不在を示す看板だった。
　

留守電に伝言を残すよう書かれている

書かれている番号に電話すると、中の事務所で着信音が鳴っている。やがて留守電へとつながった。

近隣で不動産業を営む女性に話を聞けば、

「最近、中山さんはほとんど見ないです。別な男性が来て何かお仕事されているのを見たことはありますが。やっぱり、色々と事件になっていたからでしょうかねえ。3期目にもなって、何であんなことしたんでしょうね」と語ってくれた。

やはり、近所でも噂には登っているようだ。

しかし、中山議員に話を聞くまでは引き下がるわけにはいかない。
この日は市庁舎で委員会が開催されているようなので、終わる時間を狙って、中山議員を待つことに。