『太陽経済かながわ会議』、第1部の様子は?
ココがキニナル!
6月26日に行われた『太陽経済かながわ会議』の第1部の様子はどんなでしたか?
はまれぽ調査結果!
中曽根元総理の「日本を太陽国家に」との衝撃発言あり、鹿野農水相の「耕作放棄地をソーラー用地に」と認める発言ありとセンセーショナルな内容でした。
ライター:吉澤 由美子
6月26日、横浜そごう9Fにある新都市ホールで、『太陽経済かながわ会議』が開催された。
『太陽経済かながわ会議』会場入り口
この会議は、震災とそれに続く原発事故後の課題を踏まえ、太陽光発電を中心にした新たなエネルギーに基づく経済社会の構築について討論するもの。
完全予約制ながら開始1時間前にはすでに満員
会議の挨拶に鹿野農水相の飛び入り?!参加も
今回の会議は2部構成の完全入れ替え制。第1部は、「トップセミナー 『太陽経済実現への戦略』」と題されたもので、まずは黒岩知事の挨拶でスタート。
「少しは知事らしくなってきたかな」と前置きして話し始める黒岩知事
黒岩知事が檀上に登場すると、「よっ! ゆうちゃん!」と声がかかる。
選挙の総括から太陽経済の話、この会議への関心の高さなどを語り、「エネルギー革命が今ここにはじまる! 歴史的な日々がはじまる」と力のこもった口調で挨拶を締める。
続いてでてきたのは、山﨑養世(やまざきやすよ)・一般社団法人太陽経済の会代表理事。「安政の大地震があって、その次の年に横浜が開港している。そして今、人類を救う経済を神奈川からはじめる」とキャッチーでインパクトのある言葉を述べた。
一般社団法人太陽経済の会代表理事山﨑養世氏
さらに、補正予算案を異例のスピードで成立させた神奈川県議会から持田文男議長。次に急遽参加することになった鹿野道彦農林水産大臣が登場。この時点では「なぜ農水相?」という違和感があったが、後で驚くべき展開につながることになった。
持田文男神奈川県議会議長
鹿野道彦農林水産大臣
中曽根元内閣総理大臣が「日本を太陽国に」
そして、黒岩知事がインタビューするという形式で中曽根元総理のビデオメッセージがはじまった。原発推進の立役者だった中曽根元総理が、「この次の時代は太陽エネルギーに転換していく時代でしょう」と言ったのは、いかにも元祖風見鶏というあだ名を彷彿とさせた。
中曽根康弘元閣総理大臣
とはいえ、原子力のドンが「われわれもいっしょに、日本を太陽国家に、神奈川を太陽県に」とまで発言したのはやはり驚きが大きかったようで一瞬会場がざわめいた。しかし、中曽根元総理のビデオメッセージの後には、拍手は起こることがなかった。会場にきていた一般客の多くがシルバー世代の男性。原発を推進した元総理を目の当たりにしてきた層だけあって風当たりは強かったようだ。
太陽経済が世界を救うセッション
11時を回ると、いよいよソフトバンク孫社長の登場する特別セッション、「太陽経済が世界を救う」。
セッション出席者。コーディネーターの黒岩知事は左に離れて座っていた
コーディネーターとして黒岩知事が左に座り、小宮山宏・(株)三菱総合研究所理事長/東京大学総長顧問、孫正義・ソフトバンク㈱代表取締役社長、南川秀樹・環境事務次官、山﨑養世・一般社団法人太陽経済の会代表理事が右の机に並ぶ。
キャスター時代を思わせる黒岩知事の司会