防犯とエンターテイメントとはいったいどういうこと？　しかも、集団で？　「GIFT」という名前の由来もイマイチよく分からない。とにかくキニナルことが多すぎるので、インターネットで検索したところ、代表を務める高橋和也氏のブログを発見。早速コンタクトを取ると、快く取材に応じていただけた。
　

GIFTの代表・高橋氏のブログを発見！

　

代表・高橋氏にインタビュー

待ち合わせに現れた高橋氏は、スーツ姿のさわやかな紳士だった。
高橋氏は普段、保険会社の営業マンをしているそうで、「この仕事をしながら『初対面の方とすぐに打ち解けられる方法はないか』と考えた結果、マジックにチャレンジしてみようと思った」という。

そうして10年前から独学でマジックの練習を初めたところ、いつのまにか交流会での余興や、行政関連のイベントなどを中心に、ショーに出演してほしいと頼まれるようにまでなったという。

そんな高橋氏が今から約2年前、とある交流会でマジックショーを行っていたところ、一人の人物が声をかけてきたという。彼は神奈川県警本部の警察官で、防犯活動に協力してくれるボランティアメンバーを探していたというのだ。
　

GIFTの誕生には神奈川県警が関係していたのだ

　
その警察官は防犯ボランティア活動に参加してくれるメンバーの拡大や、ボランティア活動のクオリティアップを図ることが仕事なのだという。

現在防犯活動に参加している市民は、仕事をリタイアした高齢者の方が多いため、高橋氏のような30～40代の現役世代や若者のボランティアメンバーを増やそうと、積極的に声をかけていたという。
　

県警には高齢者の事故防止キャラクターも存在する！

　
「彼の話を聞いて、私が協力できることがあれば、ぜひやってみたいと思いました。そしてこの活動に賛同してくれそうな私の知人数名にも声をかけ、8人のメンバーが集いました。それが防犯エンターテインメント集団・GIFTの誕生です」
　

2012（平成24）年より活動を開始。メンバーは今後も拡大していく予定

　
「GIFT」という名前は、高橋さんの好きなアーティスト・Mr.childrenの曲名から名づけた。

メンバーそれぞれが普段は仕事をしながら、ボランティアとしてGIFTの活動を行っている。拠点は神奈川県内だが、オファーがあれば関東近郊でもショーを行っているそう。
投稿にあった「川崎フロンターレ」の試合会場で行っていたのもこの一環という。

「現在は月に5、6回ペースで、様々なイベントでショーを行っています。普段の仕事と両立しながらボランティアを続けるのはなかなか難しい部分もありますが、活動を通じて色々な方と知り会うことができますし、最近はメディアにも取り上げていただくことが多くなって。それで周囲から良い反響があるのも嬉しいです」と高橋氏は話す。