親しみやすさが良いところ。はま旅Vol.14「星川編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第14回は、閑静な住宅街が続くエリアで、住みやすく親しみやすい星川駅。かと思いきや、あの地獄の坂が待っていた!
ライター:吉川 ゆこ
福祉に力を入れる保土ケ谷区だからこそ
都内在住の吉川は今回初めて相鉄線に乗る。
おいおい、JRから相鉄線への乗り換え、離れすぎでしょ!と1人ツッコミを入れながら到着した星川駅。
暑くもなく寒くもなく、散策にはちょうどいい気候。
アイドル(?)みたいなポージングは、星川駅の“星”をイメージ。はい、キラッキラ★
まずは保土ケ谷区役所に向かった。
星川駅からは歩いて2分程度。そのわずかな道のりで何かが気になった。あれ、あそこにも、ここにも!福祉関連の施設や店がとても多いのだ。
後で聞いて納得したのだが、保土ケ谷区は福祉に力を入れているらしい。
区役所に入ってすぐ目に飛び込んできたのは、保土ケ谷区内9カ所の福祉施設で作られた小物などを販売する「すまいるガーデン」だった。各施設のメンバーが交代で店番をこなしている。
「ほどがや地域活動ホーム ゆめ」のメンバー、亀田さん(左)と柴田さん
「販売は楽しいけれど、売れないとしょんぼりします」(柴田)
特に人気があるという石けんを購入。デコパージュという手法でイラストが貼り付けられているカラフルな石けんは、好みのイラストや文字入れをオーダーできる。
泡立ちもGOOD(50円)。ほかには入浴剤やうちわ、はがきなども並んでいた
ワンコインで満足ランチ
「すまいるガーデン」でおすすめの店を聞いてみると、ワンコインで手づくりハンバーグが食べられるという店を紹介された。本当は区役所の地下にある蕎麦屋のデカ盛りに挑戦しようと思っていたけれど、地元の方のおすすめに外れなし!デカ盛りは却下だ。
ごく普通のマンションの2階にある「はなかご」。わかりづらいのが難点
「はなかご」は、横浜市の地域作業所が切り盛りするレストラン。入店すると、すでにお客さんでいっぱい。他のテーブルを横目で調査すると、ハンバーグとサンドイッチが交互に並んでいる。迷いつつもおろしハンバーグを注文。
コロンとした丸いハンバーグの上になめたけと大根おろしがたっぷり
野菜がたっぷり添えられた手づくりハンバーグに、ごはんとスープがついて500円!驚きの値段だわよ。仕入れ先の協力もあり、ワンコインで味・ボリュームとも満足いくランチが提供できるのだとか。そしてサンドイッチ用のイギリスパンやパウンドケーキは作業所で心を込めて焼かれたもの。やっぱり、サンドイッチも食べたかった~。
障害をもった方の社会参加をおいしいランチを食べることでバックアップできるなら一石二鳥だ。味もいいし、ゆったりできる。こういう店を知っていると、ママ友の間でも株が上がるに違いないなとママでもない吉川は思った。
急勾配にフラフラ
「はなかご」で満腹。ご満悦の吉川はいよいよ定番・保土ケ谷公園を目指すことにしたのだが…突如目の前に現れたのは、そう「横浜市で一番急な坂はどこ? 南区・保土ケ谷区編」で登場した法性寺横の坂だった。
よっぽど悲惨な形相だったのか、自転車で下ってきたお兄さんが一瞬哀れんだ顔を私に向ける。このまま保土ケ谷公園はなかったことにしようかという思いで頭がいっぱいだ。
途中、苦しくて目がかすんできた。仕事でなければ断念したかった