皆さんは出身地を聞かれた場合、なんと答えるだろうか。国土交通省によると、出身地とは「15歳までの間に一番長く住んでいた場所」とのこと。

神奈川県大和市出身の松宮。質問者の出身地がまだわからない、または神奈川県以外の出身である場合は「神奈川」と答える。ナゼ“市”ではなく、“県”を言うのか？　理由は「大和市だと（県外の人には）分かりにくいのでは」という思いがあるから。
　　

「出身地はどこですか？」
　　

一方、横浜出身の人は出身地を聞かれた場合、なんと答えるのだろう？　“神奈川”をすっ飛ばし、「横浜です」と言うのか！？　取材では対象の方に出身地を尋ねるが、確かに「横浜です」と答える人が多い。というか、これまでの割合は「横浜出身」と答える人が「100%（松宮調べ）」。

大体的に調査した場合、横浜出身者が「横浜出身です」と答える割合は一体どうなるのか？　今回は出身地とともに「ソウルフードも質問して（byギッシー：編集部・山岸）」との指令。
県内のみで調査した場合、ここが神奈川県なので「（県を飛ばして）横浜と答えた」という返答が多くなってしまう可能性がある。そのため、ギッシーとともに調査対象エリアを飛び出し、渋谷駅へ。そして横浜駅、取材先で大・大・大調査を敢行！
　

渋谷駅で大調査！

夕方の渋谷駅は若者でいっぱい！
　

人の多さにめまいがする。が、調査を敢行しなければ！　でも「出身地を教えてください」ってアヤシすぎる・・・・。「どうしよう」と1人で自問自答。しかし、調査をしなくては「取材が終わらない」。
　　

ハチ公前は人・人・人！！！
　

と、いうことで勇気を出して調査スタート！　「すいません、取材を・・・」と言うと、「いえ、いいです」「すいません」と断られる。松宮、早くも挫折しそうに。
　

渋谷駅前で「取材を・・・」と言われたら確かに警戒するかも
　

だが、気合いを入れ直し、インタビューを敢行。

渋谷駅周辺にいるのは、10代から20代前半の若者が多い。出身地を聞きまくるが、新潟・青森・静岡など神奈川以外の人が多く、横浜出身者はいない。

・・・1時間後。やっと「神奈川出身」という20代女性が！　ドキドキしながら「神奈川のどこですか？」と言うと、「厚木です」との答え。厚木は松宮の出身地の隣。親近感を覚えつつ、取材の趣旨を説明し「横浜出身の人を探している」と説明。すると、「・・・大変ですね」「頑張ってください・・・」と励ましてくれる。ちなみに「なぜ神奈川県と答えたのか」と伺うと「都内で“厚木”と言ってもわからないと思って」とのこと。

と、ここで20代の女性5人組を発見！　出身地を尋ねると「横浜出身です」と女性。キターーー！！！　理由を尋ねると、「横浜は誰でも知っている」「神奈川と言うより分かりやすいと思う」とのこと。
　

左から2番目の女性は「横浜出身」
　

「神奈川」と答えた女性2人に「神奈川のどこ？」と聞くと「本厚木です」と答えてくれる。その“こころ”は「本厚木は田舎だから分からないと思って」と女性。もう1人の女性は「平塚だと分からないと思ったから」と説明してくれる。
　

千葉県出身の20代男性「ソウルフードはイチゴとタマネギ」
　

神奈川出身の人でも答え方はさまざま。中には“神奈川”ではなく「相模原」と出身地を答えた50代男性も。理由を伺うと「関東近郊だと相模原で分かると思うから」とのこと。九州にある親戚の家に行く際には“なんかカッコいい”という理由から「横浜に住んでいる」と答えるそうだ。「茅ヶ崎出身」と答えた女性は「茅ヶ崎なら、皆知ってると思って」と理由を答えてくれる。

続いて出会った20代男性も「横浜出身」と回答。理由は「横浜だから」。同じく「横浜出身」と答えながらも、その理由は「特に意識していない（20代男性）」とのこと。

場所を変え、渋谷駅のヒカリエ前へ。
　　

ハチ公周辺とは異なり、落ち着いた雰囲気が漂う
　　

取材すると、初めは警戒されるが「横浜出身の人はナゼ横浜出身と言うのか」を調べていると言うと、「ああー」と納得する人や「わざわざ大変ですね・・・」と半ば同情？　してくれる人も。

ここでオシャレな20代の4人組に遭遇！　中には「横浜出身」という男性が！　なぜ横浜出身と答えたのか尋ねると、「横浜と答えるのが一番伝わると思ったから」。出身地を聞かれて「神奈川」と答えたことはないそうだ。どんな場所でも出身地を聞かれたら「横浜と答える」という。

ほかには「横浜市民だから（10代女性）」「神奈川と答えると長い（30代女性）」「神奈川は広い（30代女性）」「神奈川と言うとさらに言わないといけない（20代女性）」「神奈川よりも横浜の方が通じる。地方には“横浜県”と思っている人もいる（20代男性）」「神奈川よりも“横浜の方が目立ってる（40代男性）」”という、バラエティに富んだ答えが出た。
　

男性は横浜出身でソウルフードは「やっぱりシウマイ！」
　

その後、渋谷で5時間調査を敢行。計301人に取材を行ったところ、横浜出身にもかかわらず「神奈川出身」と答える人を6人発見！　理由は“横浜”と答えると「カッコつけてると思われるのが嫌だから（20代男性）」「あえて“横浜とは答えない”（20代男性）」「緑区出身でみなとみらいの方ではないので（40代女性）「理由なし（20代男性）」「わからない（40代女性・70代女性）」だった。印象的だったのは「横浜」「神奈川」でもなく、“鶴見区（20代男性）”と答えた男性！　

・・・調査を終え、顔の表情筋がつりそうに。「もうダメだ・・・」ギッシーとともにふらふらと立ち飲み屋さん「串かつ でんがな 渋谷店」へ。かわいらしい女性につい「出身地は・・・」と聞くと、「神奈川です」との答え。これは・・・まさか？　と思い「神奈川のどこですか？」と尋ねると「横浜です」という、まさかの答え！　ギッシーと顔を見合わせ、「最後にキターーー！！！」と叫ぶ。
　

かわいらしい笑顔がステキなめいちゃん（まさかの横浜出身！）
　

でも横浜出身なのに、ナゼ「神奈川出身と答えたの？」と聞くと、「青葉区出身のため、横浜の中心地という意識がないから」と答えてくれる。MM（みなとみらい）とも離れているので「あまり横浜という感じがしない」とめいちゃん。

渋谷駅周辺で調査を行ったところ、「横浜出身」33名のうち、「横浜出身」と答えたのは25名で約76％。「神奈川出身」と答えたのは7名（“鶴見区”と回答した男性は除く）で約21%。
　

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「ソウルフードは何ですか？」という質問の回答例※クリックして拡大
　　

渋谷駅で行った調査では「横浜出身」でありながらも「神奈川出身」と答える人に出会い、驚いた。「横浜出身者」33名のうち、ソウルフードを「シウマイ」と答えたのは7名。「もんじゃ」が1名で「家系ラーメン」と「サンマ―メン」は各2名。ほかは「特にない」という回答が多数。

個人的には、千葉県船橋出身の方のソウルフード「ホンビノス貝」が印象的だった。

続いて本拠地・横浜駅へ！