JR山手駅前の唐突な感じで積まれた巨大な石の正体は?
ココがキニナル!
山手駅を立野小学校側に降りて線路に沿った細い道を根岸方向に進むと、右手にお城の石垣に使われそうなくらい大きな石を使った壁があります。こんなところにナゼ?昔何かあったの?(tanukiさん)
はまれぽ調査結果!
1948年ごろに崖の補強工事としてつくられた石垣。当時の土木科が工事を行ったものと思われる。
ライター:小方 サダオ
JR根岸線山手駅前にお城の石垣?
JR根岸線の山手駅前の線路沿いの石垣が変わった形をしている、という。
JR根岸線の山手駅
早速現地を訪れてみることにした。
駅を出てタクシー乗り場を正面にし、左側に線路沿いに進むと、すぐに坂道の壁面に気づいた。
線路沿いの道と上り坂の道に分かれる
ところがその坂道の壁面は、どこにでもありそうなコンクリートの壁だ。
コンクリート製の坂道の壁面
壁に沿ってしばらく歩いていくと、規則正しいコンクリートの壁面はその姿を変えた。
坂道の壁面の中ほどだけ石積みの壁になっている
巨大な石が規則正しく積まれている
約60 cm四方の黒い縦縞の入った白く大きな石が、規則的に積まれて石垣がつくられている。
黒い縦縞の入った白い石の壁
奥の石垣がへこんでいるのは、上にある坂道の曲がり具合に合わせたからだろうか?
よく見ると石の形はそれぞれ微妙に異なっていて、中には表面が突起していたり、いびつなものがあったりする。
「武骨で頑丈な石垣」といった印象を与える。
突起している石もある
石の間はコンクリートが詰められているのだろうか?
この坂道の壁面の中ほどの石垣の部分だけは「古く技術が未熟な時期につくられたもの」で、坂道の起点のあたりや上部のコンクリート部分は「新しい時期につくられたもの」の印象を受ける。
壁面の中ほどに古い時代のものが残されているようだ。
石垣とコンクリート部の壁の境目
石垣の上部はコンクリート製のものだ
コンクリート製の壁の中ほどが石積みの壁になっている
壁に埋められた排水管