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辛すぎるメニューばかりを集めた中華街の「激辛コース」の店、全品完食は可能か?

ココがキニナル!

横浜中華街にある京華樓の「激辛コース」が非常に気になりますので、取材をお願いできますか? (コビン・ケスナーさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

激辛に「チャレンジ」するメニューではなく、本場四川省出身のシェフが腕をふるった、四川料理の旨さと辛さを「楽しめる」コースだった

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ライター:万田 ケサトシ

きましたよ。デビュー2戦目にして激辛コース取材。
もちろんBGMは辛島(からしま)美登里〜♪

ということで筆者の万田、辛いものが好き過ぎて、これまでさまざまな辛〜い食べ物をいただいてきました。
 


万田が食した激辛ラーメン

 
辛すぎるラーメンを食べたときには身体が過剰反応してしまい、身動きが取れず仕事を一本キャンセルしてしまったこともありましたが無問題。お尻の具合もキニナル年頃ですが、ここはTHE ALFEE(痔・アルフィー)を聞きながら意気揚々と横浜中華街へ〜♪



激辛コースを求めて横浜中華街へ



投稿にあった「激辛コース」をメニューに掲げている京華樓(きょうかろう)本館へ。JR石川町駅、みなとみらい線元町・中華街駅どちらからも徒歩6分ほど、関帝廟通り沿いにお店がある。
 


重厚感ある佇まい
 

路地の香港路側にも入口がある


ガラス越しに厨房が見える。入口にはさまざまなメニューが掲げられており「激辛」へのワクワク度が一気にヒートアップ! どれもこれも美味しそう〜!
 


お目当ての激辛コース


まずは「京華樓」について本館の受付担当でいらっしゃる大下悦子さんにお話を伺うことに。
 


この道8年の大下さんは笑顔がステキ


京華樓が誕生したのは2004(平成16)年。
本館と同じ関帝廟通り沿いにある中華食材を扱う「隆泰商行(りゅうたいしょうこう)」の飲食部門第1号店としてオープン。
 


本館の斜向いにある隆泰商行


同店は本店のほかに中華街大通り店、横浜鶴屋町店、市場通り店の4店舗全店で展開している。

当初は山東省や広東省出身のシェフが腕をふるっていたそうだが、試行錯誤の後に四川料理へシフト。

ちょうどそのころに特徴のあるメニューを出したい、ということで「激辛コース」が誕生。
 


店内には著名人のサインも多数


取材当日はお会いできなかったが、社長の竹本清さんは四川料理協会の顧問を務めていらっしゃる。

ご本人自ら四川省に出向き、現地で味を確かめてシェフをスカウト。
来日した各店舗の料理長がオリジナルメニューを作って勝負するなど、伝統を踏襲しつつ常に新しい創作料理を作り続けている。
それでは厨房におじゃまして激辛コースを作ってもらいましょう!



チューボーですよ!


 


アレ・・・???


ちょうど休憩時間におじゃましたのでシェフの皆さんは「まかない中」。
四川語が飛び交う中で一瞬「ピリッ」とした空気になったが、中断して激辛コースにとりかかってくれた。
それでは試合開始のゴングが鳴り調理スタート!
 


手際よく料理が作られていく
 

ファイヤー
 

表情も真剣そのもの
 

こだわりを伺っています


メインの厨房にいる7名のシェフのみなさんは四川省ご出身。
通訳はホールご担当の黄(こう)さんが対応してくれた。
 


京華樓の料理が大好きです! という黄さん


京華樓は前述の通り母体が中華食材を扱っている会社なので、調味料や香辛料にはかなりこだわっている。さらにシェフが京華樓の料理に合うように改良したものを使い、豆板醤だけでなく、辣油、麻辣鍋醤(まーらーごうじゃん)など四川調味料は全てシェフが自ら調合しているそう。
 


行儀良く並ぶ調味料たち
 

激辛コースに使用される香辛料は10種類ほど
 

よく見かける唐辛子
 

唐辛子を細かくした粉唐辛子
 

酢漬け唐辛子
 

酢漬け唐辛子のすり身
 

痺れた〜い花山椒 


見ているだけでも発汗作用がありそうな・・・。このほか、自家製辣油や中国で人気のピーナッツ辣油、四川省のきめが細かい豆板醤、唐辛子とニンニクの調味料、野山椒という青唐辛子の酢漬けが使われている。

厨房に漂うスパイシーな香りと赤いビジュアルで筆者はテンションアゲアゲになってきたが、編集担当・ヤマギシは敏感鼻でくしゃみ連発。
 


不慮のハプニングにも即対応できるお店。マスクをいただいた


今回は「一気に料理を見せたい」というお願いを聞いてくださり、コース料理のほとんど(前菜・熱菜)を一度にご用意してもらった。
 


時間は10分弱。これぞ中華の真骨頂! 手際が良い




いよいよ激辛コースの完成


 


激辛コースが円卓に勢ぞろい(写真は2人前)


舞台は2階の個室。
料理が到着するやいなや四川の風が吹いてきた〜!!!
どの料理を見てもホントに旨そう・・・
ビジュアルと香辛料の香りで既にほっぺたの裏側がムズムズ。
 


待っててね。激辛ちゃんたち


コースは前菜〜熱菜〜デザートの全13品。
1人前5000円で2人前から注文することができる。

『前菜』
1 風味棒棒鶏(バンバンジー)★/☆
2 野山椒豆苗(豆苗の唐辛子和え) ★
3 夫妻肺片(牛スネ・牛モツの四川風和え) ★★/☆

『熱菜』
1 魚香炒鮮鮑片 (アワビの四川風炒め) ★
2 剁椒大蝦球(大海老の唐辛子炒め) ★★
3 干媽牛柳(牛ヒレ肉の特製ソース炒め) ★★★
4 泡菜魚片(白身魚と四川風漬物の酸辣煮込み) ★★
5 地獄排骨(スペアリブの激辛ソース炒め) ★★★★
6 奶皇糯米糍(カスタード入りココナッツ団子)
7 激辣担担刀削麺(激辛タンタン刀削麺) ★★★/☆
8 四川泡菜(四川風特製おしんこ) ★★
9 爽口果盤(季節のフルーツ)

また、メニューには辛さと痺れの目安が下記の通り表示されている。

辛さの目安:★・・・弱 ★★・・・中 ★★★・・・激 ★★★★・・・烈
痺れの目安:☆・・・弱 ☆☆・・・中