横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.43 京急杉田駅直結、駅ビルだけど下町情緒溢れる「プララ杉田専門店会」で夏バテ対策
ココがキニナル!
横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.43 京急杉田駅直結、駅ビルだけど下町情緒溢れる「プララ杉田専門店会」で夏バテ防止に挑む!!
はまれぽ調査結果!
老舗、新店、チェーン店が地域貢献・活性化に取り組む「プララ杉田専門店会」。「鳥栄」の鶏レバー「曽根茶舗」の水出し緑茶と夏バテ対策を実践
ライター:楪 ゆう子
梅雨でも快適に取材できる商店街!?
梅雨の真っ最中に、編集部・宇都宮氏から「1000ぶら」を依頼されたユズリハ。
京急線杉田駅の改札から見える商店街
「エ~雨ん中お店回るのシンドイ~」とワガママな動機から商店街をチョイス。
駅直結、改札を出て左に徒歩0分! 上が3階、下が2階につながっている
雨にも負けず、風にも負けず、雪にも夏の暑さにも負けぬ最強の駅ビル商店街「プララ杉田専門店会」だ。
ここなら嵐になっても大丈夫!
駅ビルの中にさまざまなショップが並ぶ
それでは、まずはこの商店街の成り立ちから。
磯子区にある「プララ杉田専門店会」は、東急ストアーをメインに、商業・病院といった56もの専門店と地区センター・住宅が一体化したビルの中で軒を連ねる商店街。
JRシーサイドライン新杉田駅も徒歩8分ほど、2路線2駅利用可能な好アクセスに加え、約60台もの地下有料駐車場を備えるなど、足回りもカンペキ。
地域住民との協議の末に生まれたビル
実はこの駅ビルは、22年前の1993(平成5)年に横浜市の再開発事業として、地域住民と協議を重ねた末に完成した「再開発ビル」。専門店の多くは、ビルが建つ前からこの地場で商売をしていた地元の住民だという。
1993(平成5)年、完成直後の「プララ杉田」の様子
名称は当時の公募により、かつての名産物で磯子の区の木である梅を意味する「プラム」と、ラテン語で場所を意味する「LA」を組み合わせた造語による。
梅(プラム)から名づけられたプララ
杉田梅林ふれあい公園
そんな「プララ杉田」を探索開始!
ワガママから始まった1000ぶら
駅ビルでは難しそうな1000円札縛りだが、お約束の時節ネタ「夏バテ防止」をテーマに、初1000ぶらスタート!
まずは1階の「パティオ広場」へ。
1階のフロアには22の店舗が並ぶ
すると、奥の一角から揚げ油の香りが・・・。
あ、とんかつ屋さんだ~
そうそう、夏バテ防止といえば、ガッツリとんかつ! 豚肉には疲労回復に効くビタミンB1が牛肉の10倍含まれてるんだもんねぇ~♪ ・・・ってあらま、こちら「ガチ丼」参加店ではないですか。
「ガチ丼」エントリーNo.50
店長・岩﨑琢磨(いわさき・たくま)さんのお話によると「とんかつ奄美」は創業40年、親子二代に渡って営まれている老舗の名店。この地で長く飲み屋さんを続け、再開発のため22年前「プララ杉田」に居を移し、とんかつ奄美を始めたのだという。
店名の由来となった奄美大島出身のお母さんはご健在で、今も別の飲み屋さんで腕を振るっているとのこと。スゴイ!
車だん吉さんの横浜後援会で浅井企画所属の芸能人がたくさん訪れている
人気メニューは、もちろん厳選した肉と自家製ソースが自慢の「とんかつ」だが、飲み屋さん時代の独自ルートで仕入れた新鮮な魚介料理も好評だ。そのまま刺身として出せる鮮度のアジを、カラリと揚げた「アジフライ」はランチの定番である。
とんかつは生肉を注文ごとに切るのがポイント
店のまかない料理を、客からの要望に応えてメニュー化して定番となった「辛(から)ヒレカツ丼」は、横浜のナンバーワンどんぶりを決める熱き戦い2013(平成25)年「ガチ丼」にエントリー、みごと銅賞を受賞した。
「普通のカツ丼との違いは、タレが甘辛で、カツとキムチを卵でとじてあるところ。ありそうでなかった組み合わせと、新しい味を評価してもらえました」
という「辛ヒレカツ丼」が目の前に。
ガチ丼銅賞「辛ヒレカツ丼」
ヒレカツの香ばしさとキムチの酸っぱい匂いが温かな湯気に混じって立ち昇る絶妙な香り・・・うっわ、美味しそう!
でも、あれ?
コレ890円だよね。しかも、きょうまだ1軒目で読者プレゼントも買いたいし・・・。
ぐぬぬぬぬ・・・食べられません
今度個人的に来て、たいらげてやる!
筆者は食べられなかったが、肉が本当に柔らかく、辛みもオーダーで調整可能とのこと。暑い中ヒーヒー言いながら「辛ヒレカツ丼」にかぶりつくというのは「夏バテ防止」のテーマにピッタリだ。
店長、ありがとうございました~。
・・・そういえば、この商店街から2015年の「ガチめん!汁もの篇」エントリー店が出ているとか?
「ラーメンの『満州軒』さんです。僕がガチ丼に出た時とコンテストのやり方自体変わってきているかもしれないけど、ぜひともがんばってもらって、上位入賞を目指してもらいたいですね!」
店長の岩崎さんからエール。満州軒さん、がんばってください!
あとで「満州軒」さんにも寄らせていただきますね~。