怪しさ100点満点! 目立つのに近寄りがたい謎の高い建物「江の島ビュータワー」を徹底解剖!
ココがキニナル!
片瀬江ノ島駅近くの高い建物は何ですか?江の島に行く際に必ず通りますが「カラオケ」「ステージ」と書かれており怪しさがすごい。時代に取り残されたような感じがしてちょっと怖いので突撃してきて!(鬼ちゃん)
はまれぽ調査結果!
1974年に建てられた「江の島ビュータワー」は、おしゃれカフェからスピリチュアルなお店まで、幅広いジャンルのお店がある。
ライター:山崎 島
皆さんは「江の島ビュータワー」をご存じだろうか?
小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅から徒歩約2分
あまり語られない艶めかしい像「雲の形」の向こうにあるのが
「江の島ビュータワー」
とにもかくにも目立つ建物である。にもかかわらず、外観からはどんなところなのか、何屋さんが入っているのかは分からない。「江の島ビュータワー? ああ、あそこね、ダイオウイカ吸盤研究室が入っているんだよ」って言われたら信じたくなる雰囲気がある。果たして、果たして・・・!!!
怪しさ100点満点
建物の正面玄関から中へ入ってみる
外の看板も分かるようで分からない感じが良い!!
玄関を入るとすぐにエレベーターがあり、その右手には
2度見したくなっちゃう「Trak&Glorify art」の入り口が
看板には「CAFE SPORT SOUND ART」と書かれているのだが、ライブハウス? アートスペース? カフェなの? 詳細は分からなかった。隙あらば入ってみようと様子を伺っていたのだが、この日はお休みだったようで、残念ながら取材できず。が、近いうちにきっと何屋さんか解明してみせますので、しばしお待ちを!
しょっぱなからガツンとやられた、恐るべし「江の島ビュータワー」。今回は初めての方でも入りやすい飲食店を中心に取材してみました。気を取り直して伺ったのは・・・
同じく1階のラーメン屋さん
花みずき
おじゃまします
通り沿いの大きな窓からさんさんと日光が入る明るい店内には、カウンター席とゆったりと食事ができるテーブル席が並んでいる。
お店のあれやこれやを伺ったのは店長の浅井さん
取材日はクリスマス間近だったこともあり、浅井さんはじめスタッフの方は赤い帽子をかぶっていらした。
同店がオープンしたのは1985(昭和60)年ごろ。お店のオーナーさんが、江の島ビュータワーのオーナーさんと知り合いだったため、この場所にお店を出されたのだとか。店名はオーナーさんの好きな花の名前。東京都町田市にも姉妹店が1店舗ある。
ふむふむ
「お客さんは赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年齢の方がいらっしゃいます。初詣の時期になると、親子3代でご来店される方も。そのため、店内にはベビーカーを持ち込めるよう、席を配置したり、ラーメンもあっさりした鶏ガラのものからこってり豚骨まで作ったりしたりしています」とのこと。
同店は午前0時まで(夏季は午前1時まで)営業している。浅井さんいわくこの建物の周辺には、夜遅くまで営業しているお店が少ないため「困ったときの花みずき」と地元の方には親しまれているのだそう。
店は海から上がってそのまま来店できる。1年中営業している海の家のよう
ラーメン以外のメニューも充実している
地元の方はもちろん、ふらりとここら辺に遊びに来た方々も、気軽に立ち寄ることができる「江の島ラーメン 花みずき」。赤い帽子がかわいい浅井さんおすすめの一品をいただくことに。
同店の名物「江の島ラーメン メガ盛り(1026円)」。見た目から
攻め気です
江の島といえばしらす!! ということを、身をもって実感できるなんとも迫力のあるラーメン。しらすのほかにもアサリやサクラエビ、ワカメなどの海の仲間を、あっさり塩味で1つの丼にまとめ上げている。魚介のうまみを存分に味わえる上にボリュームも満点。
ありがとうございました。度肝を抜かれました
それから「江の島ビュータワー」の歴史について伺うと「私はちょっと分からないけど、常連さんに詳しい方がいるから聞いておいてあげる」と言ってくださり、後日電話でお話を伺うことになった。ありがとうございます!! よろしくお願い致します。ちなみにこの場所、以前はお蕎麦屋さんだったそう。
次は2階へ。エレベーターがある玄関とは反対側のらせん階段を上る
がらりと雰囲気が変わって
オシャレなカフェ
その名も「i-na caffe(イーナカフェ)」
店内には自然光があふれ、思わずのんびりしたくなる居心地の良い空間だった。
店長の大森さんはスレンダーでおきれい。お顔出しはNG。超残念
「i-na caffe」は2005(平成17)年にオープン。もともと厚木市のオフィス街に1号店があり、「観光地でi-na caffeを発信していきたい」という社長の思いからこの場所を見つけた。店名は社長が「いいなあ、カフェ。いいないいなあ・・・よし、i-na caffeにしよう」と命名したそう。
「この建物ってちょっと特殊なんです。みなさん外観は目にしているのに、実際に中に入ったことが無い方が多い。建物の下がちょうど地下道になっていて、駅から歩いてくる人はみなさんそこを通って江の島に渡るから、あと一歩のところでここの前を通らないんでしょうね」
江の島へ渡る橋
「そのためか比較的落ち着いた年齢層の常連さんが多く、お店の中で問題が起きたことはありません。夏の江の島って元気いっぱいな若い方とか、元気いっぱいな永遠の20代の方が多いイメージですがここはぜんぜん。夏の花火大会時は、ゆったりとお食事をしながら眺めを楽しんでいただけるんですよ」と大森さん。
何気ない普通の日だってこんなに絶景
湘南の海を眺めながらのパーティープランもある
そんな同店おすすめのお料理は・・・
全部!!
「鎌倉野菜をふんだんに使った、朝から晩まで楽しめるメニューを、リーズナブルに提供しています。中には12時間ぐらいのんびりされていかれる人もいるんですよ」と大森さん。
この日いただいたのは人気の鎌倉野菜のサラダランチ(1240円)
鮮やかな色どりのお野菜がもりもり
「これこそ体が欲していた食べ物だ!!」と思う一品だった。
シャキシャキの葉野菜と素揚げした根菜の食感が楽しく、さっぱりした自家製ドレッシングはお酒のおつまみとしてもいけるし、何よりも野菜だけで満足できるのがうれしい。セットのパンもふわふっわだし、コンソメスープに入った紫白菜も歯ごたえがあって絶品でした。
プチフール(一口サイズのケーキ)のユズシフォンケーキも自家製
こだわりの素材を使ったお料理は間違いなく美味しいし、お店もいろいろな使い方をできるし、景色もいいし、少し足をのばしても通いたくなった。
ちなみに、こちらのお店は以前おでん屋さんだったそう。どうもありがとうございました。