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湘南を席巻? 「ご当地ナンバープレート」の利用状況は?

ココがキニナル!

鎌倉、茅ヶ崎、藤沢の湘南エリアのご当地ナンバープレートの交付状況は?その割合は?今後のデザイン変更は?プレートを作成するにあたり、規定等は?今後予定されている市は?(soraさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

3市とも申請時にご当地プレートを選ぶ人が多く発行枚数は順調に推移。街のあちこちでプレートをつけたバイクを目にする日もそう遠くはないはず!

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ライター:大野 ルミコ

今、全国各地で原動機付自転車(以下原付)用「ご当地ナンバープレート」が人気を集めている。中には用意した限定枚数があっという間に終了してしまったものもあると聞く。ところが、投稿によると鎌倉、茅ヶ崎、藤沢のご当地ナンバープレートは「あまり走っているのを見かけない」というではないか。
 


神奈川県内でも多くの市町村が「ご当地ナンバープレート」を導入している

 
・・・それはキニナル。
 
早速、現地でその実態を探ってみることにした。
 
 
 
海外でも大人気の“あの場所”を描いた鎌倉市のナンバープレート
 
ということで、訪れたのは3市の中で最も早く2014(平成26)年1月からご当地ナンバープレートの交付を開始した鎌倉市。まずは交通量の多い鶴岡八幡宮前の通りで“ナンバープレート事情”を探ってみた。
 


目の前を通過するバイクのナンバーをひたすら凝視する
 

・・・ホントになかなか見かけないなぁ

 
交差点に立ち、ひたすらナンバーをチェックし続ける。原付自体は頻繁に目の前を通るが、ご当地ナンバープレートになかなか出会うことができない。やはり交付枚数が少ないのか?
 


と、諦めかけた瞬間・・・発見!!!!!

 
遠目からでもプレート下部に描かれた海の鮮やかな水色がハッキリと見える。なんだか原付に一枚の風景画を飾っているみたいだ。
 
鎌倉市のプレートに描かれているのは、江ノ島電鉄「鎌倉高校前」駅近くの風景。今、海外から訪れる人も多いという人気スポット・・・うん、まさに「鎌倉らしい風景」という感じ!
 


海をバックに走る江ノ電。人気マンガのアニメにも描かれた美しい風景だ

 
交差点にいた20分間に通った原付は、全部で12台。そのうちご当地ナンバーをつけていた原付は2台・・・正直、多いとはいえない割合だ。やはり交付状況がキニナル。
 


・・・ということで、鎌倉市役所を直撃!

 
今回、お話を伺ったのは、総務部市民税課の宇野弘一(うの・こういち)さんと和田一広(わだ・かずひろ)さん(写真は残念ながらNG)。まずは鎌倉市が「ご当地ナンバープレート」導入のいきさつについてお聞きした。

ナンバープレート導入の背景には、かつての『鎌倉を世界文化遺産へ!』という取り組みや、市民団体を中心に寄せられていた『自動車用鎌倉ナンバーを作ろう!』という声といった、市民の“地元への想い”があります」と話す宇野さん。
 


世界文化遺産登録への運動もご当地プレート誕生のきっかけに(写真はイメージ)

 
結果的に世界文化遺産登録も、鎌倉ナンバーの誕生も実現には至らなかったが、市が「武家の古都・鎌倉の個性や魅力を市の内外にアピールし、さらに市民の皆さんに地元への愛着や親しみを深めていただくために何ができるか」と考えた時、持ち上がったのがご当地ナンバープレートの導入だったのだとか。
 


プレートを付けた原付が街を走れば「市のアピール」にもつながる

 
鎌倉市では「市民に愛されるナンバープレートにしたい」と、2013(平成25)年6月からの2ヶ月間デザインを一般公募。その結果全国から91作品もの応募作品が寄せられた。
 


当時の応募用紙(見本)。色鉛筆で描き上げた小学生もいたという

 
それらの作品を市の観光や交通、人権などを取り扱う部署からなる選定委員会で話し合い、5作品に絞り込んだ。そして、その候補作から市民の投票によって現在のデザインに決定したのだという。プレートの金型は約3万円、1枚当たりの制作費は約130円。
 


エンボス加工や縁まで絵を入れるなど「かなりこだわって作った」というプレート


「現在のデザインは、候補作の中でもダントツの支持を集めました」と、その当時を振り返った和田さん。「大仏や明月院のアジサイ、流鏑馬(やぶさめ)など、鎌倉の観光地を描いた作品が並ぶ中で、海と江ノ電という市民の方々が『毎日見ている風景』が描かれたプレートに親近感を持たれたのかもしれません」と話す。
 


海と江ノ電、まさに市民にとっては「いつもの風景」(イメージ)

 
現在、原付の申請時はプレートをご当地タイプにするか、しないかを選ぶことができる。「ハッキリした数字は集計できていませんが、ご当地タイプを選ぶ人の方が多いですよ」と語る宇野さん。実際、鎌倉市で登録されている約1万9000台のバイクのうち、約2割がご当地プレートを付けているという。そして、その割合は「今後さらに増えていくと思う」とも。
 


確かに市役所の駐輪場にはご当地プレートをつけたバイクが何台も止まっていた


「既にナンバーを交付されている方でも、1回目は無料でご当地ナンバープレートに交換が可能です(2回目からは200円)。多くの方にお切り替えいただき、鎌倉の魅力をアピールしていただけると嬉しいですね」と語ったお二人。今後、デザインはそのままに交付も継続されるとのことだから、ご興味のある方はぜひ検討してみてはいかがだろうか。