横浜税関の麻薬探知犬、その活動内容とは?
ココがキニナル!
横浜税関には麻薬探知犬がいるそうですが、どんな活動をしていますか?
はまれぽ調査結果!
麻薬探知犬は海外から送られてきた荷物や郵便物、船自体に麻薬が隠されていないかチェックし、検査以外の時は、ハンドラーと訓練を行っています!
ライター:吉澤 由美子
仕事をしている犬は、カッコいい。
脇目も振らず自分の役割を果たす姿は、人間との深い信頼関係がうかがえて、ぐっとくる。
中でも麻薬探知犬は、素早く荷物の匂いをチェックして去っていく、さっそうとした姿が印象深い。
その麻薬探知犬が横浜にいる! これは会いにいかなければ。
凛々しいブルーン号。訓練を終え、ちょっと興奮気味?
訓練と検査は犬にとって待ちに待った楽しい遊び
考えてみれば、横浜は日本を代表する国際港。
ここで税関は、麻薬や拳銃などが国内に入ってくるのを水際で防ぐ重要な役割を担っている。
人間では限界のある麻薬探知の検査を、人間の1000倍~1億倍という嗅覚でサポートするのが麻薬探知犬だ。
この長い吻(鼻先)がとんでもない嗅覚の源
麻薬探知犬が所属している横浜税関『麻薬探知犬管理センター』は大黒ふ頭にあった。
野外の訓練エリアの隣に犬舎や事務所などが建っている。
大型犬を扱うせいか、職員のみなさんは精悍な顔立ち。だけど笑顔が優しい
まず郵便物を想定した検査訓練をとのことで、室内訓練場に向かう。
今回の訓練を行うのは、ジャーマン・シェパードのブルーン号と、ハンドラーの市耒佑太(いちきゆうた)さん。
市耒さんは配属されて半年という、フレッシュなハンドラー
訓練だけでなく、実際の検査から日常的な世話まで、麻薬探知犬にはハンドラー(犬を引っ張る人)と呼ばれる1対1の専任職員がついて、必ずペアで活動する。
ハンドラーは、犬の世話をするだけでなく、モチベーションや安全にも気を配り、ベストの状態で仕事ができるようコントロールする麻薬探知犬のパートナー。
嗅ぎ分けた匂いを的確に伝えるには、犬の個性を把握し、犬と深い信頼関係を築いた相手が不可欠だ。
最初、訓練場に市耒さんとブルーン号はいない。
学校の教室程度の広さがある屋内訓練場には、大小さまざまなダンボール箱が入ったプラスティックコンテナが2列に並べられ、ランダムな場所に匂いをつけた箱が隠される。
こうした準備が整ってから、別の場所にいた市耒さんが呼ばれる。
大きくて立派な体格に美しい毛並み。やる気満々の瞳がかわいい
市耒さんの「Find it!(見つけろ)」という声を合図に、ブルーン号は次々にコンテナを嗅いでいく。
側面や上から鼻先で撫でるように進む
手前をひと回りし、後側からももう一度