あざみ野―新百合ヶ丘の地下鉄延伸計画はどうなってるの?
ココがキニナル!
あざみ野から新百合ヶ丘が鉄道で繋がると言う話を昔聞いたことがあるのですが、計画があるのでしょうか?車だと近いのですが、電車ではとても遠回りで不便です。(mamiさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
計画は2000年から存在している。川崎、横浜間での折り合いが付かず、着手には到らなかったが、今年になって実現に向けての調査が開始されている。
ライター:鈴木 啓史
「横浜市営地下鉄が川崎市を跨ぎ、あざみ野から新百合ヶ丘まで延伸するらしい」
この噂が最初に川崎市麻生区住民の私の耳に入ったのは、もう随分と前の話である。
ブルーライン路線記号B32。横浜市営地下鉄あざみ野駅。現状ブルーラインの終着駅である
新百合ヶ丘近辺の住民としては、この計画が実現する事によるメリットは大きい。港北方面へのアクセスが段違いに容易になり、横浜に出るにしても町田からJRに乗換える現状より大分スマートな移動が可能になる。個人的には是非とも実現して頂きたいプロジェクトであった。
終日人で賑わう小田急線新百合ヶ丘駅。最近果物の路上販売をよく見かける
当計画は近隣に住む人間にとっては大変分りやすいメリットをもっており、該当区域住民による待望論はネットの地域掲示板(まちbbs、2ch等)からも容易に汲み取れる。しかし市と呼ぶには余りにも広大な横浜市。地域から離れた空間では只の税金の無駄遣いではとの冷めた意見も少なくは無い様である。結局工事が着手された等という話も聞かず、噂は噂のままで終わってしまったかという印象のみ残るこの一件が、今年頭から再度、多分に実現性を孕んだ話として急浮上している。
計画の立ち上げ、現状までの流れ
この地下鉄延伸計画は2000年、旧運輸省に設置された運輸政策審議会の答申路線として初めて俎上に載せられた。
結果、あざみ野駅から青葉区すすき野までの横浜市内の区間がA1(目標年次までに開業することが適当である路線)、すすき野から新百合ヶ丘駅までの区間はA2(目標年次までに整備することが適当である路線) として認定される事になる。ここで言う目標年次とは、2015年だった。
2000年の運輸答申を元に横浜市が作成した将来の鉄道ネットワーク
基本A1に認定された路線は実際に施工される可能性が高いが、今に至るまで着工はなされていない。横浜市内区域だけ施工するというのでは採算が合わないというのが主な理由であるらしい。
A2区間、小田急線との接続と言う目的が保証されない限りは当計画の動き出しはあり得ないと言う事である。
すすき野の顔、すすき野とうきゅう。住むには良い場所だが・・・
結果、計画を先に進める為には川崎市との合意形成が第一義となるが、これに対して川崎側の姿勢は協力的とは言い難い物であるようだ。