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戸塚で不法投棄?廃棄処理に多額の税金が消費されてるって本当?

ココがキニナル!

戸塚市品濃町、横浜新道今井インター付近のゴミの不法投棄の山を回収するのに100億円を超える税金が使われているので取材お願いします。(MATUさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

容量超過を起こし、事実上倒産した廃棄物処理業者に代わり、横浜市が行政代執行によって、生活環境を保全するために行っています。

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ライター:吉田 忍

戸塚区品濃町最終処分場に係る特定支障除去等事業について



この件については、横浜市資源循環局ホームページ内の「戸塚区品濃町最終処分場に係る特定支障除去等事業について」で、詳細に発表されているが、念のため、戸塚区品濃町の現地を見に行き、横浜市資源循環局で、経緯や対応を伺った。
 


現地にある看板
 

中腹辺りにいる人の大きさから、山の高さが分かる
 

ほぼ全てのフロアが資源循環局で埋め尽くされているビル




経緯



家庭などから排出される一般のゴミは、市町村に処理責任があるが、企業などが排出する廃棄物については、その事業者に処理責任がある。そこで、事業者は許可を受けた廃棄物処理業者に委託し、処分している。処分業者は、処理を行う場所や設備などを市に申請して許可をもらう必要がある。

昭和62年に横浜市から産業廃棄物処理業(最終処分)許可を得ている「株式会社三興企業」という会社があり、その会社の廃棄物処理場が戸塚区品濃町最終処分場。ここもその時点では市の許可を得て処理作業を開始している。
 


戸塚区品濃町最終処分場の地図(横浜市資源循環局データより)


ちなみに、最終処分場とは、その場所に(適正に)廃棄物を埋めるなどの処理をして終了してもよい場所で、市街化区域かどうか、周りの人家の様子や、騒音などに基準があり、それらを調査後、市より許可が出される。

その、戸塚区品濃町最終処分場で、許容量超過などの違法行為が行われ、廃棄物の崩落、道路に廃棄物流出する可能性、地下水の汚染など、生活環境保全上の支障のおそれが発生。

横浜市は再三にわたり措置命令を出したが株式会社三興企業が、事実上倒産し、改善措置は履行されなかった。

そのため、平成17 年10 月、行政代執行によって処分場における生活環境の保全上の支障の除去等を講ずることを決めた。

つまり、簡単にいうと、法的に許可を得た処理業者が同様に許可を得た処理場で業務をおこなっていたのだけれど、許可された以上の廃棄物を持ち込み、危険な状態にしたのだが、会社が倒産してしまい、改善されない状況となった。周辺地域への危険を放置するわけにはいかないので、横浜市はやむを得ず改善工事を行っているという状態。
 


すぐ隣に幼稚園と専門学校、そして民家もある(横浜市資源循環局データより)