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富士スーパー1号店の上大岡店は耐震構造に不安があるの?

富士スーパー1号店の上大岡店は耐震構造に不安があるの?

ココがキニナル!

横浜生まれの富士スーパー。一号店は上大岡店で8階建てのビルが4階までしか使われてない。耐震構造が不安という噂は本当?/愛知県のフジとは違う?袋野菜は独り身に重宝(bausackさん/Shokaiさん)

はまれぽ調査結果!

富士スーパーはお弁当やお惣菜、生活雑貨まで品ぞろえ豊富!2000年に耐震工事を行い、耐震構造に問題はなし。また愛知県のフジとの関係はなかった

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ライター:石岡海音

富士スーパーは、横浜市を中心に展開しているスーパーマーケットチェーンである。
創業者である菊池瑞穂(きくち・みずほ)氏の「富士山よりも大きい、日本一の会社になるように」という願いを込めて店名をつけられたこのスーパーは、現在神奈川県では売上第2位(1位は相鉄ローゼン)を誇る。

ライター・石岡が幼少期を過ごした保土ケ谷区の相鉄線上星川駅前にも、現在は閉店してしまったものの、長い間富士スーパーがあったのを覚えている。

 

上大岡店入口の看板
 

そんな富士スーパーについて、はまれぽには2件のキニナル投稿が寄せられた。
1つ目は「第1号である上大岡店が4階までしか使われていないのは、耐震構造が不安だからという噂は本当か?」、2つ目は「袋野菜やお弁当・お惣菜などが便利な富士スーパーを運営する富士シティオは、愛知県の『フジ』というスーパーとは違うのか?」という内容だ。

どちらも、初めて耳にする話だが、真相はどうなのだろうか?
これは、ぜひとも調査してみたい!



まずは現地へ!



というわけで、まずは富士スーパーを運営している富士シティオに取材をお願いした。すると、第1号店である上大岡店でお話を伺えることになり、さっそく現地へ向かうことにした。

上大岡店は、京浜急行線上大岡駅から徒歩2~3分。横浜市営地下鉄ブルーラインの上大岡駅からは、なんと入口が直結していた!

 

雨の日も濡れずに店内へ!
 

この建物は、1975(昭和50)年3月に「地域の方の日常生活に貢献すること」を目的とした富士ショッピングセンターがオープンした際に建設されたものだという。

 

ビルの外観。8階まであることが分かる
 

駅前という立地もあり、平日昼間にもかかわらず、人通りが途切れることはない。

では、店内へ入ってみよう。

 

入口のフロアガイド。4階までテナントが入っている
 

富士スーパーがあるのは、ビルの地下1、2階の2フロア。
それ以外は、1階にカジュアル衣料品店「Avail(アベイル)」、2階には総合衣料品店の「しまむら」、3階は手芸用品などを販売する「ユザワヤ」、4階には紳士・婦人服の「サカゼン」が入っており、フロアごとに別々のテナントが入居している。

そして4階より上の階には、投稿にもあるようにテナントには貸していないようだ。
4階までしか使われていない理由はやはり耐震構造に不安があるのか、それとも運営会社による何か事情なのだろうか?

お店の歴史とともに、担当者の方にお話を伺ってみることにした。



開業当時の上大岡店とは?



お話を伺ったのは、富士シティオ株式会社の経営企画室の中村奈那美(なかむら・ななみ)さん(下写真左)と、富士スーパー上大岡店店長の白井豊(しらい・ゆたか)さん。

 

はまれぽのステッカーと一緒にパチリ!
 

早速だが、なぜ上大岡駅前に第1号店を出店したのだろうか?

中村さんは「上大岡店の開業は1965(昭和40)年10月です。その当時、上大岡駅前はまだ開発が始まったばかりでした。東京・横浜のベッドタウンということで、上大岡は人の流入が期待でき、将来性があると見込んでこの地を選びました」と話してくれた。

また「開業すると、生鮮食料品を中心とした品ぞろえの良さがお客様に喜ばれて大盛況となり、それに伴い店内が混雑し、商品の供給にも支障をきたすようになりました。そのため、自社の売場面積を拡張することで店内の混雑を緩和するとともに、商品供給を安定して行う必要が出てきました」

「開業当初は1階建てだったお店の売り場面積を広げるため、土地を拡張して取得。1975(昭和50)年に自社所有のビルとして、富士ショッピングセンターを開業することになりました」とビル建設の経緯についても教えてくれた。

 

上大岡店の開店当日の貴重な写真
 

なるほど、地域開発による集客の将来性が見込まれて上大岡に開業し、また開店後は、売り場面積を拡大する必要があったため、富士ショッピングセンターを開業することに繋がったという。

また中村さんによると、富士ショッピングセンター開業当初は、地下1、2階に上大岡店があり、そのほか1階~4階には2011(平成23)年まで衣料品などを扱う長崎屋など、別のテナントが入っていた。

 

開店当初の従業員のみなさん。後ろに写るのはショッピングセンター建設前の上大岡店
 

上大岡店を開業後、富士スーパーは1968(昭和43)年から1972(昭和47)年にかけて、磯子区の根岸橋店・南区の天神橋店・寒川町の寒川店にそれぞれオープンし、店鋪を徐々に増やしていった。

横浜を中心に店舗を増やしていった理由は、第1号店を上大岡に出店したことが大きいとのことだったが、その後の横浜の成長が見込まれていたようだ。
また、社名を現在の「富士シティオ」に改めたのは、1991(平成3)年のことだ。

 

1975(昭和50)年の富士ショッピングセンターの様子
 

富士シティオは現在、富士スーパーのほかに、小型店舗のミニスーパーマーケット「プチマルシェ フジ」、お総菜や淹れたてコーヒーが人気の「フジ・デリド」、雑貨に特化した「フルハウス」の4業態を運営しており、横浜市を中心に東京・神奈川で52店鋪を展開している(2018〈平成30〉年1月現在)。

中村さんは「基本的には、食品スーパーに特化したお店とその関連業務をメインとしています。地域のお客様に貢献することをコンセプトにしているので、今後も店鋪を増やす予定はありますが、全国展開は今のところ予定していないですね」と語ってくれた。

今回、投稿にあった愛知県にあるスーパー「フジ」との関係については特になく、偶然名前が同じだけだったようだ。
また、ビルの5階以上の上層階が使われなくなった理由に「耐震構造に不安があるのでは?」とあったが、中村さんにお伺いしたところ「このビルは2000(平成12)年に耐震工事を行っており、耐震構造上の問題は全くございません。安心してお買い物していただけます」と話してくれた。

 

安心して買い物が楽しめる、現在の富士シティオのビル
 

耐震工事を行っているならば、このビルの耐震構造上の問題でテナントが入っていないというわけではなさそうだ。