過去と未来のコントラストを感じる旅。はま旅Vol.37「馬車道編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第37回は、横浜の過去と未来のコントラストの中で何かに出会える、馬車道駅。
ライター:橘 アリー
横浜は開港当時、横浜村と呼ばれていた。今はハイセンスなイメージに彩られているが、同じ都会でも東京とは違ってどこかノンビリ感のある横浜には、村当時の温かさが漂っている。この地域は、その代表のような場所。のんびり歩いて行こう。
「駅名のプレートが無いよ~」と探していたら、こんな派手なのを発見!
1b出口の横浜アイランドタワー連絡口
「みなとみらい地区」と「歴史的建造物が多く残る地区」の間に造られた『馬車道駅』は、横浜の過去と未来の対比・融合をコンセプトとして造られている。
こう書くとちょっと気取った感じがするが、橘は、馬車道はけっこうきさくな街だと思う。
この街に来ると、いつも何か違ったものに出会える。
そんな馬車道駅から旅をスタート。
駅構内は、赤レンガの落ち着いた雰囲気に包まれている。
レンガ張りの壁には、横浜銀行旧本店で使用されていた金庫扉や壁画が埋め込まれている
吹き抜けの天井
間違いから生まれた織物!?
赤レンガ倉庫口から地上に出て万国橋方面を見ると、斜め前にギャラリーが!
外壁がレンガ張りになっている、万国橋ギャラリー
万国橋ギャラリーは貸しギャラリーで、様々な美術や工芸作品などを展示している。
この日は、SAORI(さをり)という、神奈川区にある手織り物教室の作品展。
SAORIの織物
この織物は、何と、一本の糸の織り間違いから生まれたのだという。従来通りの一定のパターンで織る平織りをしていた途中で、糸を一本織り間違えてしまった。それがかえって面白い作品となったのが始まりなのだとか。
創始者の城みさをさんが57歳の時に始めたという。城さんは来年100歳になられるそうだ。
展示品に見入る人で賑わっている
横浜教室の責任者の小山さん(右)と石川さん(左)