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居酒屋のキャッチについて行ったらどうなる?その2

居酒屋のキャッチについて行ったらどうなる?その2

ココがキニナル!

横浜駅周辺で「安い店ありますよ!」と声をかけてくる強烈キャラぞろいのキャッチのオニィさんたち。怪しい匂いがプンプンするが着いていったらどうなってしまうの?(はまれぽ編集部のキニナル)

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ライター:はまれぽ編集部

「キャッチに着いて行ったらどうなる?その1」で、ビブレ前の南幸橋(みなみさいわいはし)の若きキャッチ「チャンスをください君」の指示に従った結果、見事な低レベル居酒屋に送られてしまった、はまれぽ編集部。
 


謎のサービス料10%

 
おつまみは、ほぼ冷凍食品、謎のサービス料10%、汚すぎるトイレに発狂寸前までいってしまったが、はまれぽ編集部は、あのレベルの居酒屋が横浜にまだまだあるとは信じたくない! そして何より、キャッチの皆さんが悪人だと信じたくない。
 

 
トイレの汚さはトラウマレベルだった

 
取材的には美味しかった1軒目のはずだが、既にショックから立ち直れない我々は、気分を変えるために場所を鶴屋町へ移すことにした。
果たして、本当に美味しい店に連れて行ってくれる、キャッチのおにぃさんに会う事はできるのだろうか?
 
 
 

午後7時30分 鶴屋橋で「丁寧メガネ君」と出会う


 
鶴屋橋のたもとで出会ったのが、メガネの小柄な男性。先程の「チャンスをください君」同様、この彼も童顔でぱっと見「高校生じゃないのか?」と思うほどかわいらしい。
 
「チャンスをください君」と明らかに違うのは無理に飲み放題を勧めないこと、そして、雨割引や曜日割引を併用し、無料の料理を付けるという細やかな対応をしてくれることだ。そして、送客を担当している店のメニューをとても見やすく整理して持ち歩いている。
 


メニューはとてもわかりやすい

 
「肉バル系列の店もありますよ」と店の紹介をしてくれたが「肉バル」と名乗る店は日本中にどれだけあるのだろう?
 
「どこの系列の肉バルですか?」
 
と突っ込むと「丁寧メガネ君」は少々もたついて「●●●店で検索してください。食べログにも出てますよ」という。検索していると「あ、△△△店の間違いです」
 
疑いすぎだろうか。お勧めの店の系列店が全て県外の僻地の上、なんだか・・・トークが怪しいが、まあいいか。
1軒目と比較したかったのであえて「居酒屋で」とリクエスト。
物腰が低く、一所懸命な彼に着いていくことにした。
 


丁寧な道案内に心が温かくなる

 
衝撃だったのは挨拶。「丁寧メガネ君」は到着した店の入り口でいきなりメガネを取り、そして深々と頭を下げ「ありがとうございました!」と叫び見送ってくれた。
感動・・・。メガネを取ってお辞儀されたのは、生まれて初めて。ホロリ。
 
 
 
午後7時45分 ごく普通の安居酒屋でほっとする 
  
通されたのは「〇〇」という雑居ビルの中の居酒屋。
そして・・・お通しはここも一口分の「もやし」。1軒目と同じじゃないか!
 


1軒目のトラウマが蘇り思わず鳥肌が立つ

 


これが生ビールの味だ

幸いビールは今回、本物の生ビールの味だった。メニューの価格は良心的で、1軒目と比較すると平均100円~300円安い。
  


1軒目の冷奴420円⇒ココ380円
1軒目の鶏のから揚げ680円⇒ココ580円

 


曜日特典で無料で提供していただいた料理

 


一番ほしい薬味がきちんと入ったシンプルな冷奴

 


「店で下ごしらえしています」と分かる、アツアツのから揚げ

会計は飲み放題が付いていないので当然安い上、雨割引きで20%引きしてくれた!
 


1軒目にあった「サービス料10%」はどこにもない

 
ところどころ「丁寧メガネ君」に怪しいトークはあったものの、一人1000円台という良心的な値段で忠実に応え、無料サービスや割引を付けてくれるという細やかさは、十分合格点ではないだろうか。
3名5487円(税込み)でさくっと飲め、特徴はないとはいえこの値段なら納得。
 
 
 
午後8時45分 「愚問です!君」に再会
 
これぞ普通の安居酒屋!という店で少しだけ元気を取り戻したはまれぽ編集部は再度、南幸橋へ。
ここでほんの数時間前、前記事の1軒目に向かう我らに「どの店に行くんですか?」と声をかけてくれたワイルド系イケメンと再会した。
 


相変わらず賑わう南幸橋

 
1軒目の酷さと店名を涙ながらに訴えると、「他のキャッチさんの悪口は言えない」というポリシーを語りつつ「いやー・・・そうでしょうねえ」と笑う。
「そろそろ手作りの料理で、美味しいレベルの店に行きたい」と呟くと、彼は胸を張ってこう答えた。
 
「手作りの料理で、美味しい店はないか、なんてオレに対する愚問です!」
 
愚問!かっこいい。
 
「ウチは料理が自慢なんでぇ」
聞けば彼は某店のオーナーだという。オーナーながら店に人を呼ぶために自ら道に立っているのだとか。
 
「あ、という事は、自分の店以外紹介してはいないんですね」
と素朴な疑問をぶつけると・・・
「あ、いや、えーと、自分の店以外もこのへん界隈の店にも送客してくれって言われてるんすよ」
 
・・・おい、怪しいじゃないか。
 
ちなみにこの取材では何人かの「オレ、この店のオーナーなんすよ男」に遭遇した。もし彼らの言うことが本当だとしたら、横浜西口は飲食店オーナーが自分の店だけではなく自分の店以外に送客しまくる謎のエリアという事になる。
「愚問です!君」の店は「飲み放題は絶対」との事。
オーナーなのに融通が効かせられないなんて、なんだか怪しい。
 
とはいえこの中には必死で自分の店に客を呼び込んでいるオーナーもいるかもしれないので、ここでは明言を避ける。
 
南幸橋という事で再度警戒していたが、飲み放題が1人1000円と激安で、料理については最低最悪の1軒目の居酒屋のような、一人〇品というしばりはない。もちろん、店まで連れて行ってくれるという。話で聞く限りでは良心的なので付いて行ってみることに。
 
 
 
午後9時30分 3軒目でやっとおしゃれ店に到着
 
自信満々の「愚問です!君」が連れて行ってくれた料理自慢の店は、南幸橋からすぐの最高の立地。少しだけこじゃれたダイニングバー風の店で、我々の期待も高まる。
 


キャッチの必要あるのか?平日なのに大盛況!

 
出されたお通しは、3人で一皿のお疲れ気味のキャベツのみ。もさもさした食感にうさぎ気分だけは盛り上がる。あのおにぃさんの「愚問!」という一言が、少々怪しく感じてしまった。
 


おしゃれ店だけに強気の値段!

 
比較が分かりやすいように、1軒目で食べた料理と近いものを注文。
お通しで少々違和感を感じたが、からっと揚がった唐揚げは、間違いなくお店で揚げたて。明太チーズ出汁巻きは明太ソースが美しく飾られ、チーズ&明太子大好き女子たちが喜ぶ味で、ここにきてようやく胃袋がほっとした気がする。
うん、料理は手作りだ!
 


ここにきて、やっと出てきた「おしゃれな手作り感」

 
しかし・・・720円と常識を覆す高額設定の冷奴を一口食べて衝撃が走る!
 
「オレ汗、止まんないんだけど」
「暑い・・・なんで?」
「こ、これってネギじゃなくて青唐辛子?」
 
ネギだと思っていたタレに浮いていた物体は、青唐辛子だった。メニューをきちんと見てから注文すべきだったと後悔する激辛料理・・・罰ゲームに使うネタ的な料理だろうか。純和風の豆腐の薬味と青唐辛子が合わないような気がするが・・・。
 


「愚問です!君」はこれを食べた事があるのだろうか

 

 
食べ物の単価は高いが飲み放題が一人1000円で良心的

 
もちろんここも1軒目のようなサービス料なんてものはない。お疲れ気味のキャベツは一皿1140円と高めだが明朗会計だ。総合的にみると少々値段は高いが、立地良しのおしゃれ店ならこれくらいになるだろう。