居酒屋のキャッチについて行ったらどうなる?その2
ココがキニナル!
横浜駅周辺で「安い店ありますよ!」と声をかけてくる強烈キャラぞろいのキャッチのオニィさんたち。怪しい匂いがプンプンするが着いていったらどうなってしまうの?(はまれぽ編集部のキニナル)
ライター:はまれぽ編集部
午後10時30分 「髭ハンサム君」に遭遇
徐々に店のランクが向上。気分が明るくなりつつも、辛すぎる冷奴に胃をやられたはまれぽ編集部は、なんとなく納得いかない流れに終止符を打つべく再度、鶴屋橋を渡った。
目の前の霧が晴れるような、美味しくコストパフォーマンスの優れた素晴らしい店を紹介してくれるキャッチのおにぃさんは、この世に存在しないのだろうか。
「お店お探しですか?」
肩を落とす我々の前に現れたのは・・・若いはずだが、髭を蓄えた落ち着いた雰囲気のイケメンだった。
キャッチファッションの基本は雨でもサンダル?
これまでの経緯を話し、1軒目の店名を伝えると「あー・・・」と苦笑。
何だろう、この不思議な反応は。あの1軒目の店は、キャッチの間でも有名な店なんだろうか。
同情してくれたのか「それなら僕、頑張りますよ。お通し出さないで、料金は5パーセント割引します」
とのこと。
「もやし」「お疲れ気味のキャベツ」というお通しの洗礼を受けた我らには、この言葉が天使のラッパのような聖なる響きに聞こえた。飲み放題を強制されることがなかったのも高ポイントだ。
「髭ハンサム君」はお勧めのメニューなども伝授してくれながら「店の感想、今度このへんに来ることがあったら聞かせてくださいね。あの橋の上にいますんで」という、キャッチとは思えないとても紳士な語りと、丁寧な物腰で店まで案内してくれた。
今度こそ「本当に美味しい店」に連れて行ってくれるのだろうか
午後10時45分 4軒目に着席
「足元に気を付けてくださいねー」と、ホテルのベルボーイレベルの気遣いを見せてくれる「髭ハンサム君」のアテンドに最後まで恐縮しつつ、エレベーターへ。
接客が丁寧すぎて泣ける
ドアを開けると、こじんまりとした居心地の良い雰囲気の店だった。
大人の雰囲気。何よりも客層が全然違う!
そこには前3軒と全くの別世界が広がっていた。
熟成肉をメインにしているというその店は、大人が好みそうなこじんまりとした造りで、とても落ち着いた雰囲気。客席は賑わっているが純粋に料理を楽しむ会話が聞こえ、騒ぎ立てている人もいない。店員の方もとても丁寧に接客してくれる。
こぼれても注いでくれるピンクのスパークリングワイン、そして「本物」のプレモル
ピンクのスパークリングワインは日本酒のごとく、こぼれた部分もあますことなく飲めて
700円。ビールは「ザ・プレミアム・モルツ」で490円。
思い出していただきたい。1軒目に掲げられたボロボロの永ちゃんを・・・そして「もしかしてプレミアムモルツかも?」と思わせる演出を。
かわいそうな1軒目の永ちゃん
そう、4軒目のこの店の泡立ちこそ本物の、美味しいプレミアムモルツなのだ!
メインである熟成肉がある程度の値段なのは当然のことながら、ほかのおつまみは驚くほど良心的。唐揚げに関しては580円と、安居酒屋を調査したはずの3軒中一番安い。
この日の取材というよりは、ここ数年で一番美味しい唐揚げだった・・・
「美味い!なにこの唐揚げ!」
思わず顔を見合わせるはまれぽ編集部。
衣は薄くオリジナリティが強く感じられる味付けと、中からあふれ出す肉汁が口いっぱいに広がっていく。そうそう、こういう唐揚げが食べたかったんだよ!
「髭ハンサム君」が勧めてくれた「熟成スジ煮込みのクリームパスタ」はモチモチの生パスタと、スジとは思えない柔らかい牛肉、クリームソースが絡みまくり、天にも昇るようなまろやかさ。
1軒目の悪夢を忘れさせてくれたパスタ
あまりのおいしさに、思わず熟成牛100%のハンバーグまで注文。今までの憂さを晴らすように黙々と食べ、この取材でやっとすっきりと晴れ渡るような気持ちになれた。
ああ、キャッチのおにぃさんの中に、天使はいたのだ!
ワイン2杯とビール、レモンサワー、料理3品でこの値段。熟成肉の料理も含めてこの安さ!
キャッチについて行くと、どうなるのか?
最低最悪の店から、安くて美味しい店まで連れて行かれる店は実に様々だ。まあ、おそらく1軒目の影響で少々感動の度合いが大きくなっているのかもしれないが・・・キャッチは決して血も涙もない人ばかりではないようだ。
しかしキャッチの人のこの「差」は一体何なんだろう?
この謎を探るべく次回の記事では、今回キャッチされた人々を今度は我々がキャッチ。彼らはどんな人たちなのか探る!
再度訪ねて行ったら「チャンスをください君」はどんな反応を見せるだろう・・・
果たして最低最悪の店を紹介してくれた「チャンスをください君」は、話しかけたら素直に答えてくれるのだろうか。
逃げ出す?もしくは、「うるせぇ~!」と襲い掛かられボコボコにされる?
ちょっと恐いが行ってみよう!
ーつづくー
エアバスさん
2021年01月23日 15時24分
自分が「愚問」というあだ名だったことがあるので、ドキッとした。着眼点はいいと思う。ただそもそも、警察による街頭スピーカーからの、「キャッチについていくな」というアナウンスは、少なくとも東京の盛り場では当たり前に聞かれるが、横浜は違うのか。この企画の最大の疑問点はそこである。
大吉さん
2018年10月25日 19時18分
2件目でもやしが出てきたときは冷や汗もんでしたね。最終的にいい店と出合ってほっとしました。突撃取材お疲れ様でした。次は野毛でお願いしますm(_ _)m
わださん
2018年10月25日 17時41分
チャンスをください君は、分かりました!もう一度だけ、もう一度だけチャンスをください!!今度は絶対です!!!と言って、またロクでもない店に連れて行くと思います^_^