御朱印ならぬ「御城印」とは!? 神奈川県では唯一、小田原城でしか手に入らない!
ココがキニナル!
巷では女性を中心に御朱印がブームになっているが、小田原には、御朱印とはちょっと違った「御城印」というものがあるらしい。「御城印」とはいったいどんなもの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
御朱印とは異なるグッズで、現在、神奈川県内で購入できるのは小田原城のみ。全国でおよそ150の城で販売されており、コレクター心をくすぐるグッズなので、一度購入すると、お城巡りに目覚めてしまうかも・・・!
ライター:はまれぽ編集部
「御朱印」とは、日本の寺院や神社において、主に参拝者向けに押印される印章、およびその印影のことである。
近年、女性を中心に御朱印をもらうことがブームになっており、参拝した寺院や神社によって、綺麗な絵柄や達筆な字など様々な違いがあることから、人気が出ている。
しかし、今回、調査するのは御朱印ではなく、あまり聞きなれない「御城印」なるものである。神奈川県小田原市にある小田原城で販売されているらしい。「御城印」を調査するべく、さっそく現地に向かった。
小田原城
小田原駅東口から徒歩10分ほどで、小田原城のお掘りと赤い橋が見えてきた。
小田原城の入口は主に4つあり、駅から近い入り口がこの「学橋」
この赤い橋の更に奥にあるのが、小田原城正規登城ルートになる。
お堀通りに面しており、春には見事な桜並木が楽しめる
この正規ルートから「馬出門(うまだしもん)」、「銅門(あかがねもん)」、「常盤木門(ときわぎもん)」の順に門を潜り、「御城印」が販売されているという天守閣を目指す。
「馬出門(うまだしもん)」
「銅門(あかがねもん)」
「常盤木門(ときわぎもん)」
「常盤木門(ときわぎもん)」を抜け階段を登ると、小田原城天守閣が目の前に現れる。
晴天に恵まれた取材日、白い城壁が青い空に映え、恰好の城巡り日和となった。
神奈川県で天守閣が残っているのは小田原城だけ
小田原城天守閣
小田原城の営業時間は、午前9時からだ。
筆者は9時30分には到着していたが、すでに小学校の修学旅行生、団体や子ども連れの観光客たちで賑わっている。
天守閣には、大人510円、小中学生200円で入館することができ、天守閣内では、2019(令和元)年10月12日から12月10日までの期間、今年が伊勢宗瑞(いせ・そうずい)の500年忌という節目の年であることから、天守閣特別展「伊勢宗瑞の時代」が開催されていた。
今回調査した「御城印」は、この特別展に伴った期間限定のデザインだ。
入り口前に入館料の案内や周辺の説明やその時期に開催しているイベント情報がある
天守閣の展望デッキからは、周辺の景色が綺麗に見える。
南側から相模湾が一望できる
取材日は、天候がよく、遠くの景色まで見渡せられたので、展望台から富士山が見えるのではないかとデッキを1周してみたが、見えなかった。近くにいる警備員に話を聞くと「観光のお客様からもよく聞かれますが、小田原城周囲の箱根連山に隠れて、ここからは見えないのです」と教えてくれた。なんと、そうだったのか、20年近以上もこのあたりに住んでいるというのに、まったく知らなかった。富士山は見えなかったが、箱根連山の美しさもかなりのものだ。
西側から見える箱根連山
10峰をそれぞれ神仏に見立て、武運長久などが祈願されていたようだ