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相鉄線の廃車車両「2100系」の運転台が港北区の大乗寺にあるって本当?

相鉄線の廃車車両「2100系」の運転台が港北区の大乗寺にあるって本当?

ココがキニナル!

相鉄線の2000系が廃車になった時、あるお寺が運転室だけ引き取ったはず。あまり情報もなく今はどうなっているか知りたい。(シウマイさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

相鉄・旧2100系の運転台は2004年に港北区大曽根台の大乗寺に引き取られ、今でも大事に保管されていた。各機器がほぼそのまま残っており、マスコンやブレーキも現役同様に動かせる!

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ライター:若林健矢

相鉄・JR直通線が開業した今、相模鉄道に向けられた注目は大きい。なんといっても、今までは横浜から海老名、あるいは湘南台までの短い距離を走っていた私鉄が、JRという大きな鉄道会社に直通して新宿駅まで乗り入れを果たしたことには、筆者もいち横浜市民として大いに熱狂した。
 


西谷駅からJR線へ、相鉄の電車が走るように(過去記事より)

 
一方で、JRとの直通を迎えるもっと前に引退してしまった車両も数多く、その中に「2100系」という車両も含まれている。その旧型車両が、お寺に引き取られたというのが今回のキニナル投稿だ。実際に、お寺に車両が引き継がれることはあるのだろうか・・・? 今回は、相模鉄道の旧2100系にまつわるキニナルを解明していきたい。
 
 
 

2100系の運転台は残っているのか


 
鉄道車両という大型の機械が鉄道会社から全く別の場所に移されるのだから、さすがに何か記録が残っているはず。早い話だが、まずは相鉄グループの広報担当にこの件について問い合わせてみた。

数日後、広報担当者から、「旧2100系の運転台は、2004(平成16)年に大乗寺(だいじょうじ)さま(港北区大曽根台)に譲渡されました」という回答があった。現状については分からないが、相鉄の旧型車両が鉄道会社とは関係ない団体に譲渡された話は本当だった。
 
 
 

アルミ車体にオレンジのアクセントが特徴


 
せっかくなので、相鉄2100系車両についてもう少し触れておこう。同車は1970(昭和45)年にデビューした車両で、鋼製車体より軽量のアルミ車体が特徴だ。アルミの銀色部分が目立ち、前面の貫通扉や、側面上下の細いラインがオレンジに近い赤色に塗られている。

言ってしまえば、2019(令和元)年11月に引退した旧7000系車両とほぼ同じ外観をしている。下の写真を比べても、見た目の違いはライトの位置や、赤い扉の横に手すりがあるかないかくらいだろうか。それくらい見分けにくいので、かえって昭和世代にはなじみ深い顔ともいえるだろう。
 


2100系の前面。写真は譲渡当時のもの(画像提供:相鉄グループ)
 

2019年11月に引退した7000系

 
2003(平成15)年に引退した2100系。引退時に相鉄は、まるまる1両、もしくは運転台部分のみをカットして、無償譲渡の引き取り先(運搬費等は引き取り先が負担)を募集していた。その際に2100系の車両を引き取ったのが、今回の大乗寺だったようだ。
 
 
 

鉄道車両の譲渡や、部品販売が行われる場合も


 
当時、相鉄は無償で鉄道車両の譲渡先を募集していた。それならばどんな旧型車両も一般の個人、あるいは法人が引き取ることはできるのだろうか? 相鉄広報担当者によると、「鉄道会社が車両の譲渡先を募集している場合は可能」とのこと。当時の相鉄のように鉄道会社自ら旧型車両を「譲ります」という場合に限って立候補可能だが、それ以外の状況では難しいという。物が物のため、これは致し方ない。


ちなみに当時のプレスリリースによると、2100系のように運転台部分のみを引き取る場合、当時の費用で切断費・運搬費等に合計100万円ほどかかる。切断せず、1両そのままの状態で引き取った場合、運搬費だけで300万~600万円。設置場所の地盤を補強したり、レールを敷くための設置費で250万円前後。合わせて最低でも550万円はかかることになる。
 


2100系譲渡先募集当時の費用(当時のプレスリリースより)

 
2100系の運転台は無償で譲渡されたが、無償でなければ鉄道会社から車体を買い取るにも相当な費用がかかる。その上で車両を維持していくための費用もふまえると、保存にかかる費用は莫大になると見込まれる。本来、よほどのお金がなければ一般の個人や団体が鉄道車両を保有するのはほぼ不可能と言っていいだろう。