横浜駅周辺にある喫煙所と喫煙者の実態は?
ココがキニナル!
横浜駅西口やきた西口などに喫煙所がありますが、中でなく外で吸っている人ばかりなのはなぜ?確か罰則もあったはずなのに、市は取り締まりなどしていないのでしょうか?(いちごミルクさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
モアーズ前の喫煙所は撤去され、現在は横浜駅西口周辺の2ヶ所だけ。取締りしているが、マナーを守らない人もいる。
ライター:山口 愛愛
喫煙ボックスの外で吸っている人はいるのか?
横浜には「ポイ捨て・喫煙禁止条例」があり、喫煙禁止地区にあたる西口周辺は、指定の場所以外でタバコを吸えないことになっている。しっかり取り締り、条例は守られているのだろうか?現状をさぐるべく、まずは西口駅前を調査。
おや?ここは、喫煙ボックス「ハマ・マナステーション」があった場所だが、喫煙者の姿が消えている。以前は、喫煙ボックスの周りでもタバコを吸っている人がいて、気になっていた。
以前は、西口の地下街入口とモアーズの間に喫煙所があった
駅前の地図の下には「ここは喫煙禁止地区です」の大きな文字。「違反者には罰則として2,000円の過料が科せられます」とある。
駅前で、看板もあるせいか、この辺りでタバコを吸っている人は見あたらなかった。
西口側の喫煙所はもう1箇所ある。高島屋に沿うように進み、五番街の入口付近のハマ・マナステーションへ。
平日の午後3時頃の様子。ハマ・マナステーションの外で吸っている人もいた
ハマ・マナステーションの右側でタバコを吸っている人が2、3人。左側には5、6人といったところ。1時間半ほどの間、外で吸っている人は絶えずいた。この間は取り締りをしている様子は見られなかった。
外壁のポスターには「あなたが気付けばマナーは変わる」とのフレーズが
外で吸っている人に取材のお願いをしたところ、中には「はぁ?何が言いたいの?あなた取り締りの人?警察?」という人も。
みなさん、撮影はNGだったが話を聞かせてくれる人もいた。
入口の手前には吸殻が落ちていた
「中が混んでいるから、外で吸っているけど、吸殻は灰皿に捨ててますよ。西口(モアーズ側)の喫煙所がなくなって不便」(40代女性)
「会社のビルや飲食店でも吸えないし、やっとここまで来て、喫煙所が見えたから、ちょっと手前で火をつけただけ。それでもこうやって咎められるんですよ(苦笑)」(40代男性)
「タバコを吸うところが他にないから、ここで待ち合わせにしました。外にいたほうが友達が気付くと思って出ただけ」(30代女性)
正直、マナーが悪いと思いながら話を聞いていたのだが、喫煙所が極端に少ない現状がわかってくると、ここまで来ているだけモラルがあるようにも錯覚してしまう。
中では約15名の人がタバコを吸っていた。あちこちで細い白煙が立ち上っているが、霧がかかるほど煙っているわけではない。ぎゅうぎゅう詰めまではなかった。
スタンド型の灰皿が中央に並んでいる。この日はスーツ姿の男性が多かった
よくここを利用しているという40代女性に話を聞いた。
「自分の煙はいいけど、人の煙はがまんできないので(笑)あまりに中が混んでいると、外に出ちゃうときもあります。
地下街の飲食店でも吸えないし、喫煙所が少なくておまけに狭い。ドトールとか駅中のカフェで吸えるところもあるけど、喫煙席だけがラッシュのように混んでいて・・・。
駅の係員や緑の窓口で『近くに喫煙所ありますか?』って聞いたことあるけど、係員もよくわかってないのよね。マナーを守って喫煙所で吸おうと思っても、情報がなく、数も少ないわ。どうにかして!」
「喫煙所の数が少ないと思います」
どうやらこれは、モラルだけの話ではなく、環境整備にも問題もあるようだ。
この現状をぶつけるため、ハマ・マナステーションを管理している横浜市西区区政推進課に取材を申し込んだ。
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