自然の恵みが豊かな‘実りのまち’。はま旅Vol.43「舞岡編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第43回は、田畑や森に囲まれた「舞岡駅」。ふるさとの原風景が楽しめ、自然の恵みが豊かな‘実りのまち’。
ライター:沢村 友美
市営地下鉄ブルーライン舞岡駅は戸塚駅の隣駅。1日あたりの乗降者数は2,400人前後。ブルーライン全32駅中もっとも利用者が少ない駅だ。
そんなマイナーな駅周辺には、一体何があるのか?それともないのか!?
横浜で暮らし始めて約半年、未だひよっこ市民のサワムラが旅してきました。
この冬一番の寒さを記録した1月某日、着込みすぎでダルマさんのようになりながら向かった舞岡駅。
2つの出口のうち南側1番から地上へ
地産地消ばんざい!舞岡グルメざんまい!
まずは駅前徒歩約1分の「舞岡や」へ。
地元農作物の直売所
鮮度バツグンの野菜は見るからにおいしそう!
地元農家の女性たちで作るお漬物も人気
各商品には生産者名入りのラベル、店内には生産者の写真入りプロフィールがそれぞれ貼られていて、「生産者の顔が見え、どんなふうに作られているかが分かる」システム。
また、買いどきの商品や調理法を、店員さんがお客さんに対し積極的にアドバイスしている姿が印象的だった。
食の安全性に注目が集まる今、よりよいものを作り、それをよりよい形で消費者に届けたいと願う農家の人々の努力と、その努力を地域が一体となって支えていこうとする気持ちが伝わってきた。
お隣には「ハム工房まいおか」がある。こちらは自然豊かな舞岡で、飼料や水にこだわり育てた豚肉を主に扱うお店。精肉、ハム、ソーセージ、お弁当などが、小さな店内に所狭しと並べられていた。
横浜ブランド「はまぽーく」
店員の山田さん。おすすめはベーコン。「旨みが違います!」
地元の名店らしく、「舞岡や」同様、お客さんが途切れることがない。
お惣菜でダントツの人気を誇るコロッケ(130円)を試食。
外はカリッ、中はしっとり柔らかい
衣に混ぜてある黒ごまの香ばしさがナイス!
取材中、山田さんがお隣の「舞岡いちご園」をしきりにすすめてくださるので寄ってみることに。
後で聞けば、ハム工房を経営する北見さんの次女夫婦が手がける農園とのこと。
舞岡生まれの舞岡育ち。看板娘の亜紀子さん
裏のビニールハウスで朝摘まれたばかり
ヘタの周りが真っ赤になるまで、完熟を待つ
毎年12月末から3月頃までの期間限定販売。最もおいしい瞬間を見極めて摘まれた新鮮ないちごのおいしさは格別とのことで、朝9時半の開店前に行列ができ、すぐに売り切れてしまうことがよくあるそう。
取材したのは平日の11時過ぎだったが、たまたま居合わせた常連さんが「この時間にこれだけ(15パック程)残っているのは奇跡よ!」と興奮していたくらいだ。
3月から5月中旬くらいはいちご狩りもできるそう。
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